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兵士は桜を眺めたか?

”新しい景色を探して”訪ねたのは、石原岳森林公園内にある石原岳堡塁でした。
明治時代、佐世保軍港の防備のために設置された石原岳堡塁はよく形状をとどめており、一帯は森林公園となっていて、散策路なども整備されていました。
堡塁(ほうるい)とは敵の攻撃を防ぐため土砂・コンクリートなどで作られた構造物(陣地)のことで、この堡塁は弾薬庫、そのほかの物資を収納していたとのことでした。
堡塁の中に一歩入ると、一気に温度が下がり、まるで入り口に冷気のカーテンがあるようでした。がらんとした堡塁の壁のしみを眺め、出口で足元を見るとたくさんの桜の花びらが。ここの桜は元々あったものなのか、それとも公園に整備したときに植えられたものなのか、はらはら散る桜をしばし眺めました。

堡塁の入り口から中を望む。温度が一気に下がり、不思議な空間に入ったような気になった。

砲座は埋もれ、草に覆われていましたが、7つの砲台があり、佐世保湾を守るための重要な場所だったとのことです。


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