松島炭鉱第四坑跡
長崎県の石炭産業の遺構
西海市の瀬戸港からフェリーで17分の位置にある松島には、1916年から1937年まで稼働した松島炭鉱があった。5つの坑口が存在し、現在は第四抗跡が残っている。
松島の先には池島がある。
調べてみれば、長崎県にはかつてたくさんの炭鉱があった。代表的な炭鉱は、高島炭鉱、端島炭鉱(軍艦島)、池島炭鉱などがあり、池島炭鉱は2001年11月まで稼働していた。
「ピーク時は全国で生産される石炭の10%を占めていた」そうだ。(長崎県近代化遺産巡り 夢の遺産_長崎近代化遺産研究所)
「明治元年洋式採炭の技術を初めて日本に導入したのは, 長崎県の高島炭坑である。最近最新式の無人採炭で出炭能率の新記録を樹立したのも池島炭坑である。最近百年長崎県の炭坑の歩んだ歩み は日本のそれとも言える。」(長崎県地学会誌第15号_長崎県石炭鉱業百年の歩み)
自分が移住した場所が炭鉱がたくさんあった街だったと、初めて知ったわけだ。このことからさらに数珠繋ぎで、いろいろな歴史の話を読んだり見たりしている。頭がパラパラしてしまうが、ゆっくり、そして気の向くままに、その場所を歩いて見たいと思った。
松島炭鉱第四抗跡は、松島港から遺構まで車で10分くらいだと思う。
途中に、石炭燃料による火力発電を行っている松島火力発電所_J-powerがあり、道路からその発電所が見渡せる。石炭が大量に積まれていて圧巻。
さて、松島炭鉱第四抗跡は、第2竪坑跡、第2竪坑の巻揚機庫跡、変電所跡、守衛室、送電電柱などが残っている。
撮影が楽しくで随分と長く滞在した。穏やかな日でここも立ち去り難かった。