今だから思う人づきあい

2024年7月24日 18:00

皆さまいかがお過ごしですか
みちこです

今日は夫の仕事の都合で
転勤族だった私の人づきあいについて
お話させていただきます

私の人との接し方
「人の良いところを見つけなさい」
そういう母の教えが影響したのでしょうか

出会った人の”ひととなり”を
分析するような癖が付いていました

この人はこんな風に考えるのね
ここはすてき
この考え方は私とは合わない

それが功を奏して
人を見る目は養われたと自負しております

ただ良かったのか、悪かったのか
この人嫌い！と
拒否してしまうことが無い反面
仲良し❣という人もつくらず
ちょっとドライな人付き合いを
してきたように思います

3～4年で転勤する生活の中では
それで充分でした
その方が気楽でいいと
当時は思っておりました

その考えに一石を投じられた
出会いがありました
大阪に来る前の夫の赴任地でのことです

うろ覚えなのですが
「今の世の中で女性ががんばっていくために」
といったような
タイトルで学習会があると
広報されているのを見つけました

ここで私の好奇心がムクムクと(笑)
詳しくはこちらをご覧くださいね

おもしろそうな学習会　
行ってみよう
といそいそ参加しました

自己紹介の時に伊藤野枝さんという
福岡出身の女性解放運動家に
興味を持っていたことをお話しました

伊藤野枝さんは私の好きな近代史の
明治の終わりから大正に
日本の婦人解放運動家、無政府主義者、
作家、翻訳家、編集者として活動された
女性です
奔放、スキャンダラスな部分に
焦点があたりがちでしたが
昨今では「100年早かった女」とも言われ
当時の良しとされる女性像に
正面から立ち向かった人です
憲兵隊による殺害という衝撃的な最期を
遂げられます
28歳の若さででした

野枝さんの思想に共感したというのではなく
彼女が自分の思いの基に突き進む姿
そのエネルギシュな人生に
興味を持っていました

何とこの会場に野枝さんのご親族の方が
いらしたのです
私の自己紹介でのコメントを聞いて
声を掛けてくださいました
このことをきっかけに親しくさせて
いただきました

彼女は誰でも受け入れる人でした
いつも人の話をしっかり聞いてくれました
最近気づきました
彼女は本当に傾聴のできる人だったのだと

彼女とお話することは心地よく
自分が穏やかでいられた気がします
それは彼女が私に寄り添って
親身に話を聴いてくれていた
からだと思います

相手の人を分析することに
気が行ってしまっていた私
まずは受け入れる
長年の習慣（癖？）は簡単には
抜けませんが心がけるようになりました

たらればの話になりますが
私が彼女のように人間関係を
築いていたならば、
全国各地にお友達ができていたかしら
今となってはちょっと残念