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海外移籍・移住を決めた理由(女子サッカー)

興味をもって覗いてくださりありがとうございます!
私は2024-2025シーズンからスペインで
プロサッカー選手としてのキャリアをスタートした
阪本未周(さかもとみちか)です。

いきなりですが自己紹介や生い立ち経歴など
詳しく話す機会はまた別に設けるとして、、、
今回は
なぜ私がスペインで
サッカー選手として生きる道を選んだのか
決意に至るまでの経緯やこれまで
あまり語る機会がなかった想いについて
綴りたいと思います!

私はこのnoteの場を日々の出来事や日記を記録
として残すための場所にするつもりはありません。
私がそこから派生して何を考えたのか、
何と紐づけて何を学んだのか、
異国でのサッカーについてだけではなく
文化や人々の考え方や価値観などの違いについて
私の五感や感性というフィルターを通して
私なりの切り口でみなさんと共有できたらと思い、
この場所での発信を始めてみることにしました。

私が大好きな
"サッカー"
"文を書くこと"
"挑戦し続けること"
を通じて、
私の日々の挑戦がどこかで誰かの役に立てたら、
誰かの日々の楽しみに繋がれば嬉しいです!
私のことを応援してくださる方々にも、
私のことを知らなかった方々にも、
日々を生きる全ての方々の心や人生に
何かプラスのものをお届けできる場所にしていきたいです!

自己紹介を差し置いてでも
最初に書きたかったテーマなので、
この先書くnoteにも直結する部分になります。
会話の時には長々と結論に至るまで
脱線しながら話してしまいがちな私ですが、
そんな私も最近
「スペイン語でスペイン人と深く対話をしたいなら、
必ず結論ファーストで!!」
というのをスペイン語学習コンテンツで見ました。
自分の武器を"柔軟性"と据え置いてるからには、
これも吸収しないわけにはいきません。

ということで、出し惜しみせずいきます!
大きくまとめるとこちら!!
↓↓↓


なぜ海外挑戦を決めたのか?

  1. 文化、言語が違う人々と繋がる喜びを求めて

  2. 人生の指針となるある方からのはがき

  3. サッカーを通じてこそ得られる経験

  4. 未来のアスリートたちの新しいロールモデルに

※「なぜ海外挑戦を決めたのか」「なぜスペインに決めたのか」を分けました!
長くなるので今回は「海外挑戦」についてのみ
お話しします!
「スペインに決めた理由」は次回のお楽しみに☺️





1.文化、言語が違う人々と繋がる喜びを求めて

私にはずっと忘れられない経験があります。
高校の修学旅行、バリ島での出来事。
その経験が何年も経った今まで忘れられず
言葉も通じない、文化も国籍も年齢も違うからこそ
繋がった時の喜びが何十倍にもなり
自分が生きる世界がこれまでに無いほど
一気に広がるんだと確信しました。
そして、サッカーにはそうやって人と人とを
繋げる力があることを知りました。

インドネシア共和国のほぼ真ん中に位置する
リゾート地バリ島。
自由時間にクラスの友達たちと
レストランの目の前にあるビーチバレーのコートで
サッカーバレーをしていた時でした。
日本だったらただ仲間と楽しむ状況ですし、
場合によっては騒いでいたら
少し煙たがられるような状況です。

南国のリゾート、バリ島ではどうなったか。

レストランのお客さん達が徐々に周りに集まり、
食事を終えたおじさんがナチュラルに参加し始め、
レストランの警備員も参加しバレーのネットを
超える高さのオーバーヘッドでひと沸かせをかまし
いつのまにかどこにこんなに人がいたんだと
いうほどの観客が周りを取り囲んで
全員が私たちの遊びのサッカーバレーに
熱狂していました。
衝撃でした。
日本だったらクビですよね、警備員。笑
終わった後何事もなかったように
元の位置に満足気に戻っていきました。
言葉も通じない、文化も人種も宗教も違うけど
ボール一つでこんなにも人が集まって繋がって
同じ熱量で同じものに熱狂して喜び合う。
「サッカーってすごい!!!」
17才の私は純粋にそう思いました。
自分の生きる土地や世界の感覚が
一気に広がった瞬間でしたし、もっともっと
広げられるんじゃないかという好奇心が
生まれた瞬間でした。
サッカーに生きてきた私の人生。
有難いことに沢山の方々との繋がりに恵まれました。
サッカーで繋がって、サッカーで深い絆が生まれ
サッカー以外の大切な友達とも
サッカーをしていたから
その場所を選び出逢えたんだと思います。
これを海外に広げたら、
どんな繋がりが生まれるんだろう
私はどんな喜びを得て成長できるんだろう
そう思わずにはいられませんでした。


2.人生の指針となるある方からのはがき

こちらは高校3年生、卒業前の出来事。
高校最後の選手権全国大会を終えた私に届いた
一通のはがき。
高校の住所宛てに届いたそのはがきには
「テレビで見た決勝戦の阪本さんのプレーに大変勇気づけられました。これからも応援しています。」
と短くとても丁寧に書かれた文字がありました。
嬉しかったのと同時に、とても驚きました。
私のプレーが家族でも友達でもない
どこかの知らない誰かの力になるんだと。
私はそれまで自分が好きでサッカーをしていたし
頑張る理由は自分と家族のためでした。
でも、そうやって自分が全力で戦っている姿が
顔も名前も知らない方の生きる力になりうる
ことを初めて知りました。

自分が何か他人に与えようとしてする行動ではなく
自分が自分らしくもがきながら熱中して生き、
それを見た誰かへいつのまにか影響を与えている。
それまで私は人に何かを影響を与える為に
自分から相手に向ける方向の矢印しか
知りませんでした。
勇気、感動を与えたいから〇〇する。
こう見て欲しいから〇〇する。
こう思ってほしいから〇〇する。
でもそうではなくて、
自分が自分らしく、自分がありたいように
何からも逃げずに堂々と、そしてそれを楽しみながら
そうやって生きていれば
矢印が周りから勝手に私に向けられて
いつのまにか私が誰かの力になっている。
そういう生き方をしたい、そういう人間でありたい
ある方が心を込めてはがきを贈ってくださった
おかげで、人生の指針となる生き方を
私の方が気づき学ばさせていただきました。

だからこそ、自分が自分らしくいられるように
挑戦しつづける道を選びました。
なでしこリーグで3年プレーして、
温かい愛媛の街と大好きな人々に囲まれて
まだここでプレーしたいと思う気持ちは
決して少なくありませんでした。
その道を選んでもまた別の挑戦だったと思います。
でも、迷うならより勇気がいる方へ。
人としても選手としても
自分の気持ちに正直になる必要がありました。
自分が感じる恐れも不安も受け止めた上で
さらなる挑戦と成長を求めてこの道を選びました。


3.サッカーを通じてこそ得られる経験

とは言っても、高校の時からずっと
自分がそういう考えであることに気づいて
いたわけではありません。
自然とそうやって道を選び生きてきましたが、
なぜそう感じるのか、なぜそう選択するのか
ちゃんと自分の価値観に気づいたのは
本当につい最近、メンタルコーチングや
ウェルビーイングの方のコーチングを
受けさせていただいてからのことです。

そしてそこで感じたのは
自分が思ってる以上に、自分の価値観は
これまでの経験でつくられてる
ということです。
だとすれば、もっと色んな経験をしたい。
新しい世界に飛び込んでみたい。
知らなかったことをもっと知りに行きたい。
それを経験した先にはどんな繋がりや
新しい自分との出逢いが待っているんだろう。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
有名な言葉ですが私が尊敬する方々は
本当にこの言葉通りの生き方をされています。
様々な人を包み込む優しさと強さを持ちながら
飾らず凛と構えている人というのは
ただ優しいだけではなく、ただ謙虚なだけでもなく
苦楽共に多くの経験と多くの知識を
自分の手で得たからこそなる姿なのだと思います。
優しさだけでは何も守ることはできないし、
強さだけでは守るべきものは見つかりません。
様々な価値観の人と関わり自分と相手を知ること、
差別されたり弱い立場も経験すること、
時には孤独とも向き合うこと、
芯のある強く優しい人間であるために
私にはまだまだ経験が必要です。

そしてその経験をサッカーを通じて成し遂げられる。
時に色んなものや時間を犠牲にしながら
20年間サッカーを続けてきました。
選手としても1人の人間としても
ここまで続けてきたからこそ選べる道を
逃すわけにはいきません。

4.未来のアスリートたちの新しいロールモデルに

私には目を見張るような個人経歴がありません。
代表歴もなければ、中学生以降は選抜の経歴も
持っていません。
スポーツから離れた方からよく聞く言葉
「〇〇(有名選手の名前)のプレーを目の前で見て
自分は無理だって限界感じてやめたんだよね」
その気持ち、よく分かります。
スポーツには生まれ持った才能、身体能力、
そういったものが現実を突きつけてくる瞬間が
数多く存在します。
サッカーを始めたばかりの頃は
純粋に澤さんに憧れて目を輝かせていたのに
小学校高学年になる頃にはすでに
色んな選抜やクラブチームのセレクションで
引き抜かれる同年代の選手たちを横目に見て
自分の限界を見ていたような気がします。
活躍する選手たちはみんな、小さい頃から
代表歴や選抜経験がある選手ばかりでした。
特に派手なプレーをするわけでもなく
試合中一際目立つ選手でもない私、
選抜経験すらほぼ皆無で
王道エリートコースとはかけ離れていますが
そんな私でも諦めずに地道に続けていれば
小学生の時に夢見ていた
プロサッカー選手になれました。

遊びではなく本気で上を目指すから挫折するんです。だから、あの時の私のように
今の自分と周りを比べて自信をなくしたり
周りから無理だと思われるのを恐れて
大きな声で「サッカー選手になりたい」
と言えない子供たちにとって
何の個人経歴もない私が海外で活躍すれば
それは一つの夢になるんではないかなと思うんです。
いくら挫折しようとも成長した未来にワクワクして
今を頑張れるようになるきっかけに
なれるんじゃないかなと思うんです。
人に夢を与えるなんて大きすぎるかもしれませんが
夢を諦めてしまいそうな子が
一人でもそう思ってくれる日がきたら嬉しいです。
そんな日がくることを信じて、
私は今日も暑いこの地で頑張ります。


最後に

最後まで読んでくださりありがとうございます!!
自分が始めたかったことを一つ実現できて
そしてみなさんがこれを読んでくださり
とてもとても嬉しいです。
きっとインスタで写真を載せたりするほうが
バズったりするのかもしれませんが
私は文が書くのが好きで文でしか伝えられない
私のパーソナリティがあると思っています。
なので、これからも毎回5分ほど
一緒にお付き合いいただけるととても嬉しいです!!
noteの使い方もいまいち分かりませんが、
感想など教えていただけると助かります!

次回は
「スペインという国を選んだ理由」
についてです🇪🇸
お楽しみに〜!!!!

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