「表現者同士は仲良くなれるのか?」

「表現者同士は仲良くなれるのか?」と
随分前に私は哲学書を読み漁っていた仲間に問いかけたことがある。
彼はこう答えた。「(仲良く)なれるわけがない。表現者というのは“私はあなたとは違う”ということを表明している最たる者であって、究極を言えば先ずは相手の否定から始まる。だから仲良くはなれない。でも、それをカバーするのは敬意だと思う。仲が良いアーティスト同士というのは絶対的敬意があるのだと思う」と答えが返ってきた。
私は一瞬“相手の否定から始まる”ということでは「ん?」と思ったけど、確かに究極というならば、そうだわ、と納得した。
“私はあなたとは違う”=“私には私の表現がある”  
その思いは師 岡本芳一に対してでさえもあったのだから。
岡本さんの表現で自己満足出来ていたなら、私は人形師にはならずに、郷里で岡本さんの公演を企画するスーパー応援団を目指していた?はずだから。

これだけ多くの表現者が集まって楽しかったということは、決して当たり前のことではないのかもしれない。すごいことなのかもしれない。もちろん限られた時間の中だったからというのもあるけれど。お互いに敬意に溢れた現場だったんだなあと『鳴動』公演の色々を振り返って、感じ入ってるところです。

#ちいさがた未来民話研究会
#鳴動


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