「頑張る」人ではなく「がんばる」人になりたいわたしの大きな夢
がんばっている人が好きです。きっと自分がずっと頑張ってきたからだと思います。
中学生のときに、社会の先生が「『頑張る』とは『頑なに張る』と書くから、辛い状態なのだ。頑張っているうちは楽しめていない。」と言っていたことがずっと心に残っています。
でも、がんばることは楽しいことでもあると思います。何かに夢中になって必死に頭や体を使って、がんばることだってある。だからわたしは、楽しいと思うがんばりには漢字を使わないようにしています。辛さを耐えることに対して、「頑張る」としているのです。
そんなわたしはずっと「頑張らないといけない」状態にいました。自分の感情ややりたいことを押し殺して、頑なに気を張っていたのです。本当は、もっとやりたいことに向かって楽しく「がんばりたかった」のです。
頑張らないといけない、でも、頑張っても自分にはどうしようもできない状況は、誰にも必ずあると思います。わたしは、そんな人を救える人になりたいです。そんな人を救えるものを作りたいです。
大きな大きな夢ですが、どうしてこんなことを思っているのかをなんとなく書きたくなったので書きます。
頑張ってきた過去
小学生の時に両親が離婚し、シングルマザーの家庭に育ちました。母は、朝から晩まで休みなく働いてくれましたが、何十年も専業主婦をしてたのでパートでしか働くことができず、経済的に良いとはいえない状況でした。何度か年収を聞いたことがありますが、社会人1年目のわたしの予定年収ですら比べものにならないぐらい低いです。
なので、小さいころからいろいろと我慢をして生きてきました。わたしなんかより、母が1番大変なんだと思うから、弱音なんて吐いてはいけない、わたしが頑張らないといけないんだと思っていました。
そんな中でも、大学まで進学するのは当たり前の家庭だったこともあり、奨学金を借りてでも、当然のごとく大学に行く選択をします。兄も姉も大学進学しています。もちろんたくさんお金がかかるのもわかっているのですが、奨学金を返すのは自分という約束なので、そこまで負い目もなく自分のためなんだと思い大学には行きます。
ただ、問題なのは塾です。もともと母は塾が嫌いで、片親になる前から兄も姉も塾に行きたくても行かせてくれない家庭でした、自分で勉強しなさい!みたいな感じです(笑)わたしも高校まではそれが当たり前だったので、独学で進学してきました。ですが、わたしは兄と姉よりも少し頭も良く、進学した高校も目指す大学もレベルが高かったので、必要なら塾に行ってもいいよと言われていました。
大学受験の勉強は高校受験と比べて範囲も広く難しく、効率的に学ぶ必要があり、正直塾に行ってプロに学ぶほうが近道になることはわかっていました。でも。やはり経済的な面で余裕がないことを知っている以上、「じゃ、行きます」とも言いにくいです。
革新的なサービスが救ってくれた
そんな時に「スタディサプリ」に出会いました。スタディサプリはリクルートは提供している、動画でプロの講師の授業を受けることができるサービスです。当時は、月980円でどの教科の授業も受け放題でした。
講師陣は、大手の予備校で大人気だったプロ中のプロばかりです。本当にわかりやすい。でも、とってもおもしろい。こんなに安くて、でも、そこらの予備校講師よりも何倍もわかりやすい授業を聞けるなんて、今考えても本当にすごいサービスです。
わたしは「スタディサプリ」で受験に必要なほぼすべての教科の授業を全部受けました。すると、本当にどんどん成績も上がっていきました。塾に行ってなくても、模試で学内一桁とれたこともありました。京大志望の人より上だったのはちょっとした自慢です(笑)
特に英語の成績がグングン伸びました。センター試験半分ぐらいしかとれなかったのに、半年ほどでほぼ満点まで引き上げたのは、完全にスタディサプリの講師陣のおかげです。
頑張ることから解放されて、がんばれるようになった
「スタディサプリ」の宣伝みたいになっていますが、それほどわたしはこのサービスに救われました。このサービスを利用したおかげで、浪人もすることなく最低限の受験費で、学費の安い国公立に行けました。また、所得の低い家庭に奨学金を給付してくれるある財団の指定する大学に進学したので、ほぼ学費も払うことなく大学に通えました。そのおかげで、少しお金に余裕もできて大学のうちに行きたかった短期留学にも行けました。やりたいと思ったことも自分がアルバイトで稼いだお金を最大限使って、制限なくできました。
大学に入るまでは、お金のかかることは我慢し、自分ではなんともできないのに、なんとかしないといけないのだと弱音も吐かず「頑張ってきた」のです。もちろん、「スタディサプリ」で勉強していたときもがんばっていました。でも、楽しかったのです。決して、頑張っていない。そして、ちゃんと大学にも行けても、自分で自由に生きられるようになり、母の負担も減り、頑張ることから解放されました。
わたしにとって「スタディサプリ」は、頑張るしかなくて、これからも頑張らないといけないと思っていた自分を救ってくれたサービスでした。このサービスを考えて企画した方、講師の方、運営している方、みなさんに本当に感謝しかありません。大好きすぎてずっとリクルートに就職したかったぐらいです(笑)
このような経緯があり、わたしは頑張っている人を救えるような人になりたいし、頑張っている人を救えるものを作りたいのです。自分が救われたように、救いたい。そうやって、同じような状況の人たちをもっともっと楽しく、より人生が良くなるようにがんばれる環境を作りたい。
大きな大きな夢なので、どんなふうに実現するのか?と具体的に落とし込めているわけではないです。でも、自分の中でこの気持ちをぶらさずに生きたいなと思っています。何かを必要としている人に本当に必要なものを届けたいし、本当に困っている人を自分のちからで助けたい。そのためなら、わたしはがんばれます。そのためにがんばりたいから、今このときも前に進んでがんばろうと思います。
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