英文解釈道具箱 準動詞編
一つの英文の中に時制・人称を伴ったいわゆる本動詞の他に準動詞くんたちがたくさん入っているときみなさんはどのように対処していますか?
今回は「準動詞」の働きとその対処の仕方についてお話します。
準動詞の種類は?
to V, V-ing, Vp.p.
{Vp.p. (past participle) とは動詞の過去分詞形のことです。}
ここでは、V (原形不定詞)はあえてはずしています。
さて、
準動詞の役割は?
稚拙な説明で申し訳ないですが、動詞は本来、述語動詞として活躍したいのですが、惜しいかなそれができないのが準動詞なんです。グランプリには動詞として活躍する場が与えられますが、準グランプリにはそれが与えられないのです。じゃあ、何もしなくていいかというとそんなに甘くはありません。就労の義務があるんです。
それは、
to V は [名詞]、(形容詞)、<副詞>のいずれかになる。
V-ing も [名詞]、(形容詞)、<副詞>のいずれかになる。
Vp.p.だけは (形容詞)、<副詞>のどちらかにしかなれません。
図で書くと、
★Vp.p.だけは[名詞]にはなれません!!
よって、
先回「品詞」について確認した通り、準動詞たちが、[名詞]の役割ならS,O,Cのどれかになっていますし、(形容詞)なら前後の名詞を修飾していますし、<副詞>なら「おまけ」になっています。
{V-ingとVp.p.の<副詞>的用法は別名分詞構文といいます}
{「おまけ」とは主節の完全文に構造上影響を与えないものの意味です。}
これからは準動詞くんたちが出てきたら親しみを持って、どんな働きをしているのか確認してあげてください。