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【雑感】メルボルンに着いて

オーストラリア3年目、1年と半年以上は住んでいたクイーンズランド州を離れ、無事新天地、ビクトリア州はメルボルンにたどり着いた。現在はサマータイムとやらが採用されており、以前住んでいたところとは時差が異なる。サマータイムて何の意味があるんや、と思って調べてみたら、時間の調節により人が日に当たる時間を増やすことで、経済の活性化、犯罪率の減少といった効果が見られるらしい。理屈抜きでやってるわけじゃないのね。ありがとうございます。

過去にメルボルンに住んだことがある人にどんなところか聞いてみたことがあるが、返ってくるのは「便利、暮らしやすい」といった良い意見だったり、「天気が不安定、物価が高い」といった悪い意見だったり人によってまちまちだった。百聞は一見に如かずとは言うものの、今までに行ってみたことはない。にもかかわらず移動を即決できたのは、

最近人と会話している最中に、「メルボルン」というワードがよく出てきたからだ。

一ヶ月前にシェアハウスに越してきた人が数ヶ月滞在していたのもメルボルン。最近初めて合ったオーストラリア人が勧めてくれた街も、メルボルン。年末にゴールドコーストのバックパッカーに泊まった時に知り合った可愛い中国人が住んでいるのも、メルボルン・・・何度も同じワードを耳にする時はその場所に行ってみたりワードに関連した行動をするべきだそうだ。理屈じゃないけど、多分合ってる。このセオリーは本田健さん著書の『大富豪からの手紙』ってのに書いてあるから読むといいよ。

移動し数日暮らしてみて、本当に次に住むと決めた場所がここで良かった、と心から思う。人によっては「住む場所じゃない」という印象も持ちうるこのメルボルンだが、僕個人としては、今のところオーストラリアの都市としての不満要素はほとんどない。

まずメルボルンは、街としてオーストラリアの中でも特に発達している。そのため、ド田舎の地元で育ち都会への憧れが強い自分にとっては光って見える。街の外から見ても、既にメルボルンのザ・都会観が伝わってくる。

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オーストラリアの大都市の中でも特に比較されるのがシドニーとメルボルン。人口の違いからシドニーは豪州第一の街、メルボルンは豪州第二の街などと形容されることもあるが、どちらも訪れたことのある自分にとっては、より都会の風情を感じることができたのはシドニーよりもメルボルンであった。大きな理由の一つは、メルボルンの街を彩る建造物などのおしゃれな感じだろうか。メルボルンは通称アートの街などとも呼ばれており、随所で芸術的な産物を楽しむことができる。

こちらが、豪州の伝説的ロックバンドをモチーフにした通りの、AC/DCレーン。

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壁はロック関連のストリートアートで埋め尽くされていた。

酒の飲み過ぎが原因で死んだロックスター、ボン・スコットとの2ショット。

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図書館までおっしゃれなのがメルボルンだ。観光スポットとしても有名なビクトリア州立図書館は、机の置き場所の美しさなどにも非常にこだわっており、まるでRPGのダンジョンのようだった。

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向かって中央のあたりから多分ボスが出てくる。物理より魔法中心で攻撃してきそうなので、初手全体シェル安定。


そして、シドニーとメルボルンの格付け要素の一つとなりうるだろうものが、トラム。メルボルンの街中には縦横無尽に路面電車が走っており、それ自体が絵になっているのだが、それに加えて電車の料金は特定の区間内であれば全て無料。移動が非常に楽であり、かつお金も払う必要がない。人口の多い都会ならではの大振る舞い、大サービスである。

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街中を歩く人たちも、メルボルンらしさを構成する要素の一つだ。市内へ行けば現地のオーストラリア人はもちろん、アジア系、中東、ヨーロッパなどなど多くの人種の人たちが行き来する姿を伺うことができる。移民ウェルカムな国家であるオーストラリアの醍醐味的なものを、歩くだけで感じることができるのだ。豪州第三の都市ブリスベンもそれこそ多国籍な都市だったが、メルボルンはそれを超える多様性。まるで別の世界に来てしまったかのような感覚である。正直その辺を散歩するだけで十分に楽しい。


更に更に、都会であらゆる娯楽、利便性が整っているにも関わらず、混雑した感じが一切ない。日本の大都会で暮らしたことがある人は、都会=ゴミゴミしているといった印象が強いとは思うが、メルボルンは別にそんなことはない。いかんせん国の土地が広いためか、各々が好きな場所でゆったりした空間を楽しめるのもこの街の特徴だ。こちらが、時折イベントも開催されたりするフェデレーションスクエアと呼ばれるところ。

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毎日多くの市民がやってきて余暇を楽しんでいる。


なんかよー分からんがめっちゃ偉そうなガキの銅像

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初めての街へ移る前というのは必ず不安がついて回るものだが、あっという間にそんなの解消されてしまった。今年こそオーストラリアを去る年となるのだろうが、ビザ切れる数週間前まではここに居座るのでいいかなぁと思っている次第である。みんなもおいでよメルボルン。


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