ゆる言語学ラジオ・堀元見は犬を飼っていれば元QuizKnock・こうちゃん騒動を引き起こさなかったのに。
ゆる言語学ラジオというチャンネルでパーソナリティをしている堀元氏が炎上している。
堀元氏は「堀元見の炎上するから有料で書く話」という月額５００円を徴収して悪口を言うnoteを書いている。
その中の以下の記事が炎上の元となってしまった。
noteでは無料部分と有料部分が分かれていて、無料部分では具体的な個人名や、悪口を書かれている人が特定できるような文言は書かれていない。
あくまでも金を払った人だけが楽しめるものになっているのだが、購入者の誰かがチクったことによって、悪口を書かれていた元QuizKnock・こうちゃん氏自身にも伝わってしまったのだ。
悪口を書いていることは事実なのでそれについての擁護はできないが、
今回堀元氏が炎上してしまったのは、その悪口の内容がよくなかったからではないだろうか。
ここからは堀元氏の有料記事の内容に具体的に触れるが、以下のとおり、引用ならば問題ないらしいので、引用していきたいと思う。
まず最初に堀元氏は、倫理や日本史などの各科目の単語帳の単語だけで大喜利に答えるという動画でのこうちゃんの回答に対して指摘している。
つい聞き返してしまった飼い犬の名前とは？
という大喜利のお題に対して、こうちゃん氏は
『南総里見八犬伝』と答えている。
どうやら、堀元氏はこれが気に入らなかったようだ。
しかし、ちょっと待ってほしい。この動画の公開日は2018年12月。今から約6年前の動画だ。
こんな昔の動画を引っ張り出してきてアレコレ言われるのはこうちゃん氏があまりにもかわいそうすぎる。
6年も前の言動なんて、黒歴史と呼んでしまって差し支えないだろう。
黒歴史としてちょうどよく発酵しきった頃合いで、かなり酸っぱくなってる時期だ。
そんな酸っぱい頃のこうちゃん氏の様子を切り抜かれて「どうだ！面白くないだろう！」と言い放つのはさすがに乱暴すぎる。
・堀元氏の６年前はどうだったのか
そこで当然のように疑問に思うことがある。
それは、そこまで言う堀元氏の６年前の動画はどれほどまでに面白かったのか。
ということだ。
ゆる言語学ラジオのチャンネルを見てみたところ、初回の公開が2021年と約４年前となっている。
これではまだ黒歴史として熟成しきっていない。なのでゆる言語学ラジオの動画で比較するのは却下とする。
困っていたところ、堀元氏の個人で運営している「衒学チャンネル」を発見した。
これは初回の投稿が8年前となっているので適正な比較ができそうだ。
遡っていったところ、2018年11月に投稿されたのがこちらだ。
この時期の堀元氏は「１分間ゆるせない話」というシリーズを投稿しているようだ。
その中の１つがこちらの動画となる。
さっそく内容を見てみよう。
ハチ公前に腹立ってまして
待ち合わせ場所ハチ公前に指定するやついるじゃないですか。
あれ、頭悪いのかなと思うんですよね。
あんなに人がいっぱい密集してて、待ち合わせしてるやつごちゃごちゃいて、人見つけづらい場所、なんで待ち合わせ場所に指定すんねんと思うんですよ。
ハチ公はそりゃね、あそこで待ってたのは偉いよ、ハチ公はね、犬だから。
当時スマホとかないし、犬だから電話とかかけられないし、あそこで待ち続けたのは美談になるんですよ。分かるんですよ。
でも、お前は人間だから、あそこで待ち続ける必要ないじゃん！
「お店入ってま～す」って連絡すればいいんだから。あそこで待ち続けても・・・
犬は美談だけど、君は美談じゃないよ！
犬なの！？ハチ公前を待ち合わせ場所に指定するヤツ。
以上だ。
結論から言うと、そこそこ面白かった。
めちゃめちゃ面白いと言ってしまうと私のおもしろ認知感覚がおかしいと思われてしまうので、そこまでは評価しないが、酷く滑っているというわけでもない。まあまあ面白かった。
私が絶賛しないのは理由がある。それはこの動画が１分の動画だからだ。
昨今のYoutubeではショート動画が流行っているが、それは過剰に動画時間を切り詰めていたり、早送りしたりと短時間にまとめる努力が施されていたりする。
高温の炎で鉄を溶かす動画や、超強力磁石で果物を破壊する動画などの視覚だけで面白いなど、短いなら短いなりの引きを作る必要がある。
それにひきかえ堀元氏のハチ公動画は、おどろおどろしい字幕をつけて過剰な編集をしているが、これでは１分という時間制限を打ち破るほどの面白さには至っていない。
短い時間で面白いと思わせるのは難しいが、こうちゃん氏の動画は時間的にはどれぐらいの長さだったのだろうか。
動画全体は11分あるが、堀元氏が有料noteで指摘した『南総里見八犬伝』の部分は30秒ほどしかない。
堀元氏の犬は美談だけど君は美談じゃない【1分間ゆるせない話】の動画は1分あるので、こうちゃん氏の回答の２倍は面白くなければ割に合わない。
ハチ公前で待ち合わせする人に起こる堀元氏が、『南総里見八犬伝』より２倍面白いかと言われると、答えはNOだろう。
・ハチ公前に怒る動画から見える堀元氏の内面
犬は美談だけど君は美談じゃない【1分間ゆるせない話】の動画内で堀元氏は、
「あそこで待ち続ける必要ないじゃん！『お店入ってま～す』って連絡すればいいんだから」
と主張しているが、これは合理性を重視しすぎている。
ハチ公前で待ち合わせをしてから、目的地まで行くところも含めて楽しい思い出となるのであって、いきなり目的地（ゴール）にたどり着いた結果だけを見ても面白くもなんともない。過程が大事なのだ。
・犬から過程を学べ
こうちゃん氏の動画も犬、堀元氏の動画も犬、と、犬ばかりが出てくるが、
何故堀元氏が数あるクイズノックの動画から犬の動画を選んだのかがうかがえる。
その理由とは、堀元氏の慢性的な犬不足だ。
堀元氏は犬を飼っていないと断言できる。
犬を飼っていたならば、過程をないがしろにするなどあり得ないからだ。
犬はかわいい。
めちゃめちゃかわいい。
その犬がご飯を食べてうんちをする姿すらかわいい。
しかし、過程を大切にしない堀元氏が、うんちをしている犬を見たとすると、
「なんで折角ご飯食べたのにうんちするんだよ！ 最初からご飯食べなければいいだろ！」
と言うに違いない。断言できる。
犬を飼っていれば堀元氏はこんな発言をしないですむ。
飼っている犬がうんちするのはかわいいが、道ばたに落ちている犬のうんちはまったくかわいくない。
それどころか嫌悪してしまう。それは、道ばたに落ちているうんちを見ても、私はその犬の過程を知らないからだ。
道ばたに落ちている犬のうんちを見た時と、自分自身が飼っている犬のうんちを道ばたで見た時では、後者に嫌悪感など感じないはずだ。
近い未来、道ばたに落ちている犬のうんちを見ただけでその犬がどんな犬か分かるようになった世界を想像してほしい。
道を歩いていて、ふと目に入った犬のうんちが、自分が飼っている犬のうんちだと分かったら、あなたは、
何故こんなところに？
もしかして一匹だけで家から脱走してうんちだけして、何食わぬ顔で家に戻った？
じゃあどうやって脱走したの？
わざわざなんでこんな道ばたでうんちするの？
普段の散歩が足りてなかった？
など、様々なことを思考するだろう。
知らない犬の知らないうんちだったらここまでのことは思わない。そう、過程を知らないからだ。
・犬のうんちは汚いけど汚くない
こうちゃん氏の大喜利の回答だけを見て面白くないと指摘するのは、道に落ちている犬のうんちだけを見て汚いというのと同じだ。
こうちゃん氏にだって、その動画に至るまでの過程がある。
こうちゃん氏はQuizKnockとして活動していたが、グループ内では東大王の伊沢氏、企画やパズルが得意なふくらP氏、クイズ未経験者ながら東大野球部（8月27日追記：正しくは軟式野球サークルに所属しており、高校までが硬式野球でした。）という体育会系の明るさと地頭の良さが光るナイスガイ須貝氏などがいる。
こういった面々と比較した際、こうちゃん氏の愛されキャラ、いじられ要素がQuizKnockいうあまりにも知的さを推しすぎているグループには欠かせないというわけだ。
堀元氏はそのような過程をすっ飛ばしてしまった。
犬さえ飼っていればその場の結果だけで判断するような人間にはなっておらず、今回の騒動も防げただろう。
・こうちゃん氏のポジション
こうちゃん氏は用語集大喜利の動画で、『南総里見八犬伝』を見つけた瞬間に以下のような発言をしている。
「優勝を確信した」
そして、いざ自分が回答するとなった直前には、
「俺の最初の発言撤回していいですか？」
と振っておいて、
そして、回答を出した後は、
チーンという音と画面が青くなる編集で、滑ったことがありありと分かる演出が施されている。
すべて前振りなのだ。
用語集を使って大喜利をする、という無茶ぶりに加え、犬の名前を答えなければならないのは大喜利のお題として広すぎる。
用語集から答えをひねり出すのでどんな単語でも形になるように広いお題にしたのかもしれないが、大喜利としての面白さを求められる場合はそれが逆に枷になってしまう。
QuizKnockメンバーはどうしたって滑るレールに乗せられてしまった状態だったのだ。
しかし、QuizKnockメンバーはそんなことは当然分かっている。滑る前提がまずあって、そこから単語単体の面白さや上乗せの豆知識で面白くしていく構成なので演者はどんどん滑っていけばいい。
こうちゃん氏の答えを見たあとの伊沢氏は自分の答えを消し始めて次のお題に進めようと、こうちゃん氏を無視しようとしたり、
こうちゃん氏に「笑点見たことある？」とツッコんで場を盛り上げている。
知的さを売りにする集団に、このイジられポジションは必要なのだ。
もちろんこうちゃん氏は、この動画でわざと面白くない回答をしている。
指定されたフィールドでどのように立ち振る舞えばよいのかを瞬時に考え、滑りキャラに振り切ることができる、それでこそ東大生、それでこそQuizKnockメンバーなのだ。
・堀元氏は犬を飼え
・動画がそもそも滑らせる前提だ。
・こうちゃん氏はイジられポジション
こういった点を無視する堀元氏は、流石に犬を飼っていないと言わざるを得ない。
堀元氏は犬を飼っていなさすぎる。
犬さえ飼っていればこうちゃん氏やこうちゃん氏のファンが悲しむようなことはなかった。人は犬を救えるが、犬も人を救える。
堀元氏も今回の騒動を目の当たりにして、まず最初に、「犬を飼わないとな」と思ったことだろう。間違いない。
炎上してしまったことは取り消すことができないので、堀元氏には是非犬を飼ってもらいたい。
かわいいので。
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