「ヌサ・ペニダ港の橋が崩壊、旅行者35人が海に転落」バリ島ニュース
バリ島から船で渡るヌサ・ペニダ(ペニダ島/ヌサ=島)は、周囲が断崖絶壁で、島の周りには強い海流あり、バリヒンズー教の聖地のひとつ。手つかずの大自然の岩壁が絶景で、最近は外国人向けの宿も増え、バックパッカー等に人気の観光地となっている。
少し前までは人もまばらな荒涼とも荘厳ともいえる雰囲気だったが、近年はインフラの整わない島内が観光客であふれ、大渋滞も問題となっている。
ヌサ・ペニダには、サヌール、チャンディダサから連絡ボートが出ている。また、ダイビング等でボートをチャーターして訪れる方法がある。
ヌサ・ペニダはバリヒンズー教の伝説の島だ。
バリヒンドゥー教には、善い事と悪い事、相反する物事は常に同時に存在しており、どちらが正しいかは永遠に決着がつかないという考えがある。
これを舞踊で表現したのが、バリ島の人気観光のひとつ「バロンダンス」。善と悪の象徴として、獅子の形をした聖獣「バロン」と魔女「ランダ」の戦いをガムランの調べにのせて描く。
バロンダンスに出てくる魔女「ランダ」のモデルとなったのは、バリヒンズー教に登場する悪霊「ムチャリン」で、ヌサ・ペニダは悪霊「ムチャリン」の住処。
悪霊「ムチャリン」は怒りだしたら止まらず、バリ島に洪水などの禍をもたらす。そこで、バリ島に在った王国と僧侶・ペニダが悪霊「ムチャリン」退治に島へ渡ったのが、島の名前の由来であるという。
そんなヌサ・ペニダで桟橋が崩落したというニュース。
死傷者がなく大事故に至らなかったのは幸いだ。
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