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三鷹市議会議員の嶋﨑英治議員 6期24年、最後の一般質問は「水道水のPFAS(有機フッ素化合物)汚染による人体への影響と対策及び水道事業民営化について」
嶋﨑英治議員、6期24年最後の一般質問 2023/02/28
東京多摩地域のPFAS水質汚染の原因は、専門家などが「米軍横田基地から泡消火剤が流れ出た可能性が強い」としている。
河村市長に対し「市長として都知事に米軍横田基地の立ち入り調査を求めるべき」と訴える嶋﨑議員。
都に対し「三鷹市として都に『米軍横田基地に対し立ち入り調査を』という申し入れは行わない」と発言する三鷹市。
何かあってからではもう遅い。
水を飲まなければ人間は生きていけない。
万全には万全を期すべき。
実際に、沖縄県普天間基地では米軍に対し立ち入り調査が行われた。
そして実際に規制値の2倍以上のPFAS汚染の実態が判明した。
やってできないことはない。
「#いのちの水」を守る為には万全には万全を期すべきだ!
そして、三鷹市は東京の水道民営化コンセッション方式について、「現状ではコンセッション方式には問題がある」と発言しました。
水はいのちです。
決して多国籍企業に水道事業の売却を許してはいけない。
そして、水質汚染を放置してはいけない。
<通告内容>
1 水道水のPFAS(有機フッ素化合物)汚染による人体への影響と対策及び水道事業の民営化について
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(1) 多摩地区7市34本の飲料用井戸水の汚染について
(2) 血液検査について
(3) 米軍横田基地への立入調査について
(4) 水道事業民営化・多国籍企業への売却問題について
<登壇原稿>
(本質問を行うに当たっての質問者の主張)
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東京都多摩地域の井戸水から発がん性が疑われる人工的に作られた有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、都が汚染によって取水を停止した井戸が11の浄水施設(7市/立川市 小平市 国分寺市 国立市 府中市 調布市 西東京市)の34本に上っています。これまで、国立市、国分寺市、府中市の飲料用井戸水の3施設の5本汲み上げ停止は承知していましたが、隣接の調布市にもPFASによる汚染範囲が拡大していることに驚きと恐怖を禁じ得ませんでした。
国分寺市を中心に市民団体が取り組んだ87人分の血液検査の結果、PFASの血中濃度が米国内で定めている指標値を超えた住民が約85%にも上っていたことに大きな衝撃を受けました。市民団体は「都は汚染源を早く特定し、対策をとってほしい」と訴えています。
また、日本の水資源及び水道事業が多国籍企業に売却される恐れがあるので、質問並びに提案をします。
1 水道水のPFAS(有機フッ素化合物)汚染による人体への影響と対策及び水道事業の民営化について
2021/05/23(日) 深夜3時、テレメンタリー2021は、「見えない侵入者 米軍基地から漏れ出す永遠の化学物質」と題して、衝撃的な報道をしました。ご覧になった方、いらっしゃるでしょうか
番組では、沖縄県が過去5年間に行なった水質検査データをもとに、汚染が最も深刻な基地内を流れる現地では、「幻の川」と呼ばれている「大工廻川(だくじゃくがわ)」に「白い泡」泡消火剤が米軍嘉手納基地から溢れ、白い泡・泡消火剤が目に見える形で大工廻川に次から次へと大工廻川に流れ込んで行きます。そして、嘉手納基地外で那覇市民の飲料水源となっている比謝川に合流し、そこから下流の比謝川のPFAS濃度が急激に上がっています。発生源は米軍嘉手納基地であることが容易に想像できます。
米国のフリージャーナリスト ジョン・ミッチェルさんの報告が同番組であります。彼は米国情報自由法による情報公開請求と内部告発によって泡消火剤が外部に出るのは、①事故 ②漏出 ③訓練 ④廃棄の4ケースあると確認しています。米軍は、PFASは含まれていないとのことです。そんなこと誰も信じませんよ!
(1)多摩地区7市34本の飲料用井戸水の汚染について
Q1 多摩地区の飲料用井戸水がPFASにより汚染されていることについて市長の認識をお聞きします。
Q2 三鷹市内の飲料用井戸水のPFAS汚染度はどのような実態でしょうか。
Q3 米軍横田基地の泡消火剤が汚染の原因ではないかとの疑いがもたれています。市長の見解をお聞きします。
(2)血液検査について
PFASは発がん性があり、体内に取り込まれるとなかなか排出されません。京都大学医学研究科の小泉昭夫(あきお)名誉教授は、PFASについて、発達毒性があり、子どもの発達に重大な影響を及ぼし、体重が小さく生まれると警鐘を鳴らしています。思い起こすのはベトナム戦争で使われて「枯葉剤」による被害であり、チッソ水俣公害です。
いのちの維持に不可欠な飲料水を毎日飲む、そのことによりPFASが血液中に取り込まれ、身体がむしばまれてゆく。こんなことはあってはならない、由々しきことです。
Q4 国分寺市を中心に市民団体が取り組んだ87人分の血液検査の結果、PFASの血中濃度が米国内で定めている指標値を超えた住民が、約85%にも上っていたことについて市長の所見をお聞きします。
Q5 PFASに飲料用井戸水が汚染された7自治体の住民が、三鷹市に転入された可能性があると思います。本来PFASの血中濃度血液検査を住民負担無しで、東京都が実施すべきですが、当該市民が三鷹市に血液検査を求めたら、どのように対応しますか。
(3)米軍横田基地への立入調査について
沖縄や神奈川では、米軍基地が使用した泡消火剤がたれ流され河川や地下水を汚染したことが明らかになっています。
飲料用井戸水汲み上げを停止した7市は、米軍横田基地の全て東側及び南東側に位置しています。
Q6 都知事に対して、米軍横田基地への立ち入り調査を行うことを申し入れすべきと思います。市長の所見をお聞きします。
(4)水道事業民営化・多国籍企業への売却問題について
2013年4月19日、麻生太郎氏(当時副総理兼財務相)が、CSIS(米国戦略国際問題研究所)で、「日本経済再生に向けた日本の取組みと将来の課題」というタイトルでスピーチを行いました。その中で、「日本の国営もしくは市営・町営水道は、すべて民営化します」と発言しました。余談ですが、「水道の所管は内務省」とまで発言し、自治省と誤訂正し、さらに総務省と訂正しています。
2021年12月6日、宮城県は、水処理大手「メタウォーター」など計10社が出資した「みずむすびマネジメントみやぎ」(仙台市)に、上下水道と工業用水の運営権を一括して売却する契約(水道管などの所有権を移転することなく、水道事業の運営のみを民間企業に任せる「コンセッション方式」)を結びました。全国初のことです。
ヨーロッパでは、一旦、水道事業を民営化しました。PFIの失敗や水道料金の値上げなど国民負担が増大したことなどを総括し、水道事業を公営に戻しています。
Q7 「世界一安全で美味しい」日本の水道事業を多国籍企業に売却することについて、市長はどのように思いますか。
Q8 水道事業の民営化をめぐる東京都の動向についてどのように
把握しているでしょうか。
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