2022.12.1 NEXCO東日本東京外環工事事務所 担当職員とガチンコ渋滞論バトル!現役大型トラックドライバーVSNEXCO職員
10/26に「NEXCO東京外環工事事務所」に対して「なぜ、都心部の渋滞緩和という嘘の発表を堂々とホームページ等で掲載するのか。その真意を問いたい」と運転手仲間有志で要請書を提出しました。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2071209943073751&id=100005542964730
☝NEXCOに提出した際の投稿です。
11/7までに回答をよこしてほしい、と先方にはお伝えしましたが待てど暮らせど連絡は来ずに、痺れを切らして何度かNEXCO東京外環道工事事務所に連絡をしました。
そして昨日、担当者のイシワタさんとお話することが出来ました。
文書で回答が欲しい、としましたが、せっかく電話で話す機会が出来たのだからとことん話そうか、という気分になり、イシワタさんと話す事にしました。
自分の主な主張は、上にも書いたように「なぜ、外環道開通の目的は『首都圏の渋滞緩和』という虚偽の目的を発表するのか。」です。
提出した文書には、細かく具体例を上げて「このような状況になるのだから、渋滞緩和なんかしませんよ」という事を書き込み、それに対して先方はどのような反応をするのか。
まず、担当者のイシワタさんは「こちらは国の渋滞測定をもとに発表しています。そちらの発表だと渋滞は緩和する、としているのでそのまま公表しました」との事でした。
まぁ予想通りといえば予想の通りの答え。
「でしたら、その渋滞測定とは何を元に根拠に測定しているんでしょうか。」と問い詰めました。
イシワタさんは、「それは今までの統計を元に」と口にしました。
今までの統計を元に?
まず、私たちの感覚からすれば、道路というのは生き物。
その日の交通量や各それぞれの運転手の運転の仕方、それでその日その日に状況というのは変わります。
イシワタさんにお聞きしました。
「高速道路はなぜ渋滞するのかというと、スピードの減速、そして交通集中により車はどんどん減速していき、交通量が多くなればなるほど渋滞します。新たな道路が増えれば、その分車を運転する人が増え、その新たな道路を通行する人は増えます。そして今の工事している三鷹中央ジャンクションの道路幅や助走区間を見るとかなり狭く助走区間が短いので、必ず減速して合流ジャンクションに流入することになるでしょう。そうすれば必ずその合流ジャンクションを先頭に渋滞することになります。合流ジャンクションに侵入するときは、減速しますよね?」とイシワタさんに問いかけたところ、「前に車がいなければ、私は減速しません」と答えました。
まぁ確かに色んな運転をする人がいるので、合流ジャンクションに合流する場合に減速しない人もいるかもしれませんね。
ですが、普通の人は、多少の減速はするし、ミラーを見て車やバイクがいないか、などの確認をしてから合流部分に合流しますね。
自分のように、総重量20トン以上の大型トラックを運転している人は特に。
因みに、そのように減速をせず、前だけ見て車がいないからといって速度を下げずに合流するような運転をする人がいるから、事故が起こるんです。
とイシワタさんに言ったら、彼は何も答えられずにいました。
NEXCOは自ら、スピードの減速が渋滞の原因である、と認めています。
それは、中央道下り線の小仏トンネル手前にNEXCO自らが立て看板を作り、注意を促しています。
速度減速が渋滞の原因なんです。
それを言うと、相変わらず彼は答えられず。
そして、新たな道路ができたらその道路と並行して走っている道路に交通は分散され、渋滞は緩和されます、と口にしました。
でしたらなぜ、朝と(特に)夕方の首都高4号線高井戸出口付近、それと並行している国道20号の両道路は毎日渋滞しているんでしょうか?と問い詰めました。
そしたら彼はその朝と夕方の渋滞の事実を知らず、答えは「首都高と国道20号は私達の管轄ではないのでお答えできません」と口にしました。
そんなようなやり取りを一時間ほどしました。
彼の言ったことに全て自分は自分の経験則でお答えしました。
最終的に、「この渋滞測定は一般的な人が一番納得すると思われる測定です。それ以上のお答えは出来ません」という話になり、「自分は経験則をもとに話しています。道路は生き物。イシワタさんのように合流部分で減速しないで流入する人もいるし、自分のような大型トラックの運転手もいる。いわゆるペーパードライバーと言われる人も運転している。ですのでその測定が完全に正しいわけではないのはおわかりですよね?」と伝えました。
そしたら「はい、貴重なご意見ありがとうございます。」と口にしました。
私の意見はどこまで御社の中で共有されるのですか?と聞いたら、「甲斐さまような道路に熟知されてる方の意見はとても貴重なので、必ず共有します。ありがとうございます」とも口にしました。
さて、どのようにこの意見は今後生かされるのか。
因みにイシワタさんは「NEXCOは周辺道路の渋滞予測も立てております。三鷹市の東八道路は東八三鷹インターが出来るので、渋滞すると思われます」と言っていました。
この彼らの予測は正しいと思います。
最後に、「この電話でさんざん話したように、自分は貴方がたの答えには全く賛同できませんし、この話で全く貴方がたは自分を納得させることはできなかった。自分はこの道路は必要ないと思っているし、この主張を広く市民、国民に広げます」と話し、最後電話を置きました。
いつも思うのですが、このようなやり取りをすると、最後何故か悲しくなるというか、虚しくなります。
この電話口のイシワタさんも本音では自分の話に納得してたと思います。
だって、自分の意見に何度も口をつぐませていたのだから。
結局彼らも企業に雇われている身。
明日のご飯、家族のために上の言う事を聞きながら、対応しているんでしょう。
その気持ちもわかる。
結局この国の庶民を食い物にしているこの構造を止めなければ、このような被害はまた今後も、必ず出てくるでしょう。
結局は政治で変えなければいけない、と強く思いました。
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