田中みな美さんの姓名易断Part4
前回 60歳までの運命易断を行いましたが、70歳以降を観ていきます。
61歳から70歳は乾為天です。
キーワード:偉大なる天・天・日・昼・男・進・上・表・気力・積極性・充実。
卦辞
願いごとは大いにかなう。
ただし正しい道を守り続けた場合にのみ利を得られる。
象伝
天体の運行は健やかでやむことはない。
君子はこの乾の象に則て、一瞬も気をゆるめぬよう努め励むのである。
調子にのり、有頂天になりやすいので、心をひきしめて、正しい道を守り、冷静に行動すればよい結果になるということである。
この卦は活気はあるが、実質は伴わないと見ます。
生活・仕事面
表面盛大。內容焦慮。強すぎる。
気力は充実しているとき。
運気は充実している。
多忙。表面はよく見えても実質は伴わない。
気があって形なし。勢いのままに進みすぎ、疲れを知らないが、アフターケアはうまくいかない。
海外活動にはめざましいものがある。
物質的には恵まれない。観念的だけで、机上プランに終わることが多い。
仕事の面では責任がのしかかり、運気が強いので、調子がよいが、猛進したり、高飛車に出て損をする。
話は空転しやすく、実質的な実りがない。
多忙で苦労する。じっくり構えてやることができず、目的達成はむずかしい。
勝負は早くすれば勝ち
愛情、結婚 面
活気はあるが、ムードに欠けます。
互いに交情をあたためる暇がない。
結婚はよい。然し気が強く、和やかな家庭生活を送ることがむずかしい。
互いに高望みで、気位が高い割に内容がない。婚約を急いで失敗する。
全体運
全部が陽であるこの卦は、『易経』では竜にたとえられています。
昇竜, という言葉にも象徴されるように、竜は地下より天へと昇っていくとされている想像上の動物ですが、この卦もそれと同じように目標が達成されるということを示しています。
天の気が2つも重なっているのですから、運気の強さという点からみればこれにまさるものはありません。
しかし、竜が天に昇りつめるということは、もうそれ以上の発展は望めないということを意味しているとも考えられます。
絶頂のあとに下り坂が待っているのは世の常で、この卦の間はそうした意味での注意が必要でしょう。
目標を達成したからといって有頂天になり、慢心を起こすのは禁物です。
慢心さえ起こさなければ、この卦の十年間はけっして悪い年となることはありません。
人間関係の面でも順調で、将来何かと助けになってくれる新しい友人を獲得できますし、異性とも多く出会うチャンスがあるはずです。
また、自分を良い方向へと導いてくれるリーダーシップの持ち主と出会うことが期待できます。
生涯の伴侶が、姿を現すのです。
71歳から80歳は澤天夬です。
キーワード: 決断・決行・決壊・堤が切れる・多くて崩れる
卦辞
悪人どもを退治するには、まず朝廷に彼らの罪を訴え、 誠意をもって人々に呼びかけることだ。
もちろん危険は覚悟しなければならない。
まず自分の領地を治めておいてから決行せよ。しかし武力を用いてはいけない。
象伝
沢が天の上にのぼるさまが夬である。
君子はこの象に則って、下々にまで恩恵を施し与えるのである。
卦象は決し去る流れにあり、卦の非情の妙ということをここに思い知らされるのである。
生活、仕事面
不慮の災いあり、万事決潰のとき。物ごとが決定する。
勢いにのって押しまくり後悔する。
パランスが崩れて不慮の災難に遭うかも知れないので用心。
物ごとが自分の意志に派わずに決まる。何事もはっきりするときなので、迷うときは決めたほうがよい。長引くようなことはやめること。
勝負は勝ち。早いほうが良い
愛情、結婚面
当方が熱をあげている。
相手もわがままなところがあり、互いに気性は激しく、争いを起こしやすい。
愛情のゆくえの決着は近いが、目ざしている方向とは違うこともある。
強引だと破れる。互いの心は決まっている、矢は放たれたとみる。
意志に添わず決着しかねる。夫婦不和となるので見合わせる。
沢天夬の卦の意味するところは頭上にあるべき天かわ下から進んできたのでは、上を下への大騒ぎが起こります。
天は、上にあってこそ私たち一人ひとりの運気を安定させるからです。
夬という字には決断、決定という意味があります。
恋人どうしのあいだでも、バランスは完全に崩れた状態が現出してくるようです。
相手の気持ちに関係なく一方が熱くなったりするため、結果としてせつかくの仲が破壊されたりするような事態も大いに予想されます。
このように、 沢天夫という卦は、ひじょうに極端な悪い状況が出現しますが、けっしてカッとならないことです
天を襲った水も、嵐が収まるとともに、さっと引いてしまうものです。