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FESTIVAL de FRUE 2020

今年4年目を迎えた『FESTIVAL de FRUE』

今年は一日目だけの参加だったけど、ものすごくいい時間を過ごせた。

FRUEは代官山のUNITでやってた1回目の頃から参加してて今も行き続けてるほど個人的に大ファン。

いつものFRUEに比べたら出演者や外国人アーティストが少ないから集客が大変なんじゃないかと勝手に心配してて、実際どうだったかはわからないけれど、例年よりはやはり少ないけど、それでも割との多くのお客さんが集っているように思え、安心したし、来てるお客さんの気持ちを感じ、それだけでも震えるものがあった。

FRUEの好きなところ①「お客さんへの細かい配慮」

FRUEに関しては、遊び慣れてる方々がオーガナイズしているのがよくわかるし、お客さんへの細かい配慮が色々なところでされていて感心することが多い。

例えば、ホテルのトイレが使えるので、結構ハードなトイレ環境になることもあるフェスの中では、ある程度綺麗な環境のトイレがある使えるようにされてたり、今年に関しては、グラスステージの方のトイレの配置も初期の頃より良くなってたし、簡易的に手を洗う場所もしっかり用意されてた。

後はフードエリアも、化学調味料不使用のお店しか出店できないので、身体に優しく、美味しいお店ばかり出店されていて味覚の新しい出会いもあったりする。

それともしかしたら前からやってたかもしれないけど、今年は出展者を1店ごとにほぼ全部、SNSで紹介してたんじゃないかな?そして例えば、モーニングの出店されるお店とスタートする時間帯なんかまで随時アナウンスされてた。あれってお客さんにとっては情報を得られてありがたいし、お店的にも紹介してもらえるとお客さんに認知してもらえるのですごくありがたいと思う。そういう、お客さんのこともお店のことも大事にしてるところ素晴らしいと思う。細かいことだけど、イベント全体のバイブスに実は繋がるから、イベントに関わる人、みんなにとってできるだけよい状態を作るってすごく大事なことだと思う。

サウンド面も、ホールの音響が初回に行った時より、自分的には音量や音圧が出ていて、しっかり踊れる音になっていたり、お客さんが楽しめるように、試行錯誤しながら、毎回何かしらアップデートしているところも好きだ。

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FRUEの好きなところ②「ラインナップ」

攻めの姿勢と集客をバランスさせるラインナップってものすごく難しいと思うんだけど、FRUEはそれを両立させてる。今年もこんな状況下でもFRUEらしいバランス感を保ったブッキングだったということが、今年のこの状況下で魂を震わさせてくれるアーティストがラインナップされてたということが、終わってから余計にわかった。

今回の FRUEの一日目のラインナップは海外の方々にもとても注目されてる、日本在住のアーティストが多く出演されていた気がする。例えば、DJ Sprinkles、MEITEI、Powderなんかは日本でも滅多にプレイを体験することができないけど、海外では作品やプレイがとても評価されていて、電子音楽やクラブミュージックが好きな人に馴染みが深いアーティストで、自分も個人的に楽しみにしていた。

かたや、GEZANやOGRE YOU ASSHOLLなどは、電子音楽やクラブミュージック界隈との接点もあるアーティストでもあり、根強いファンもいる実力派のバンドとして知られているけど、僕はこれまでライブを体験したことはなかった。今回OGRE YOU ASSHALLはDJ Sprinklesとタイムテーブルかぶってたから聴けなかったけど、GEZANは初めて生で聴いたけどすごく格好良くてとても好きになった。

自分がそこまで知らなかった素晴らしいアーティストに毎回出会えるのもFRUEのとても好きなところ。これまで、かなり沢山の素晴らしいアーティストをFRUEから教わっている気がする。聴覚だけじゃなく、大好きなアーティストである、映像作家のPedro Maiaさん、画家の嶋村有里子さんに出会ったのもFRUE。今回、嶋村由里子さんの先日の展覧会のカタログ売ってたのも個人的にはめちゃくちゃ嬉しかったな。

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FRUEの好きなところ③「オープンマインドな在り方」

FRUEの好きなところは、開かれた心を持っているように感じるところ。

例えば今回でいえば、GEZANを目当てにきたお客さん、MEITEIを目当てにきたお客さん、Powderを目当てにきたお客さん、それら全てを目当てに来たお客さん、出演者とか関係なくただただ純粋にパーティーが好きなお客さんなどなど、色んな種類のお客さんがきてて、今まで混じることなかったお客さんの層が混じりあって、固定化されていなくて、多様性があって、風通しがいいんだよね。

FRUEのブッキングには、いわゆるジャンルとかで固定化せずに、そのときその時でお客さんが「魂の震える音楽体験」ができるだろうと、自分達が思うアーティストを呼んでると思うんだけど、そのセンスが半端じゃなく良いんだよね。

オーガナイザーの方と知り合いではないからわからないけれど、オープンなマインドを持っている方々がやっているような気がして、僕はFRUEのそういうところがすごく好きだ。

個人的な感想① DJ Sprinkles/Terre Thaemlitz

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Terre Thaemlitzさんの楽曲は、音ひとつひとつが繊細で、音の配置とかリズムとかセンスがよく、一見静かで内省的に感じるけど、エモーショナルでメッセージ性があったり、エネルギーを感じるところがもともとすごく好きで、それはDJ SprinklesのDJにも共通していていて、2020年のこのタイミングで牡牛座満月の光の下、野外でDJ SprinklesことTerre ThaemlitzさんのDJを体験できるのは、とても貴重な機会だと思っていた。

Terreさんが最後にかけた、FINGERS INC.の「Never no more lonely」がその日のプレイの全てを表していたように感じる。

ただただ素晴らしかった。

個人的な感想② 冥丁-MEITEI-

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レコードも何度もリプレスされてて、レコードやカセットがリリースされると、レーベルやレコード店でも速攻ソールドアウトしたり、国内でも海外でも大人気のMEITEIさん。

MEITEIさんの『小町』というアルバムが妻と僕は大好きで、普段からよく聴いていただけに、念願の初ライブ体験♪

序盤は割とアグレッシブな感じで、新しいアルバム『古風』からの楽曲で構成されていたんだけど、音源で聴いたとき最初すぐにはピンとこなかったんだけど、ライブで聴いたら、めちゃくちゃ格好良くてびっくりした。音圧もそうだし、時にエモーショナルな演奏していたり、凛とした佇まいで静かに演奏されているMEITEIさんの振る舞いから伝わってくるのもあって、音源だけで聴いているときにはわからなかった良さを沢山感じた。やはりライブは情報量が違う。

そして、中盤から後半は段々と静けさに入っていくような感じで、『小町』からの楽曲の聞いたことないバージョンや、聞いたことのない曲も多数で、音に入り込んでしまう素晴らしいライブだった。

MEITEIさんのこちらのインタビュー、とても良かったので興味ある方は是非♪

MEITEI さんの音を聴いていて、このインタビューの中の

「自分が納得のいく作品ができるまでは音楽関係の人たちと一切関係を持たないことに決めました。7年間の間、ひとりで音楽を作り続けました。」

という言葉を読んで、なんかすごく納得してしまった。

個人的な感想③ GEZAN

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マヒトゥ・ザ・ピーポーさんのことは知っていたけれど、ライブで体感したことが一度もなかったGEZANのライブ。

マヒトゥさんの中の男性性と女性性が同時に表現されているような、声や音や立ち振る舞いで、バンドの方々の演奏もエネルギッシュで、いい意味で荒々しくて、それらの融合がめちゃくちゃ格好良く、エネルギーを沢山もらった感じがある。

マヒトゥさんの言葉もいいよね。一気にファンになった。

印象的だったのはフロアにものすごく沢山の人がいて、彼らの人気をすごく感じたこと。彼らを目的で来た人も結構多かったのかな?って感じるほど。でも今回のライブを体験してなぜ人気があるのかも良くわかった気がする。

個人的な感想④ POWDER

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一日目のトリを飾ったPOWDERさん。

POWDERさんは海外で大人気で引っ張りだこで、日本人なんだけど、日本で聴ける機会が少ないDJの一人。

ミックスがとても上手で、上げすぎず下げすぎず、過剰に無機的にもエモーショナルにもなりすぎず、グルーブのコントロールが絶妙で、リズムも多彩で、DJがとても上手く、海外でも大人気なのも納得。

自分の好きな曲があってDJで使うのすごく難しいんだけど、それをスムーズにミックスしていて感心してしまった。

それと、本人がとても楽しそうに嬉しそうにプレイしているのもすごく良かったな♪フロアのみんなも楽しそうでとてもいいムードだったのも印象的。

POWDERさんを一日目のトリに選んだところに、色々な意味でFRUEのセンスの良さを感じた。

終わりに

今年もともとしていたThe Master Musicians of JajoukaとThe Orbのセッションは叶わなかったけど、The Master Musicians of Jajoukaも今年のFRUE開催日の10/31のFBへ嬉しい投稿を残してくれていたので、FRUEにいつかまた実現してほしい。

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なんだかんだで、やはり今年も最高だったFRUE。

オーガナイザーとしては抱えるリスクも沢山あったと思うし、開催するのは本当に大変だったと思うから、開催してくれて大感謝。

オーガナイザーやスタッフさん、出演されたアーティストの方、出店されていた方、あそこに集っていたお客さんの皆さん、場所を提供してくれた彩の郷の方々、
本当にありがとうございました。

行けて本当に良かった。一日だけでも大満足。

来年も絶対行きたいな。


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