夫婦の時間は非生産的だと心のどこかで思っていた。
11月5日、日付が変わるちょっと前。大好きなアーティストのライブから帰り、ホクホクした気持ちで寝ようとしたところに、夫からひと言。
「ちょっと話したいことがある」
あんまりいい流れではない、ということは言葉からも雰囲気からも十分に伝わって、断る選択肢は皆無。そしてなんと、心当たりがある。
やだなぁ。あぁ、やだなぁ。
逃げてきた課題に、ついにぶつかるときがきたようで。
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原因はひとつではないし、問題もひとつではない。
簡単に言えば「最近全然話せてないよね」という類の問題。コミュニケーション不足。
なにがあった、ということではなく、なにもしようとしなかったことがひとつの問題で。
気づかないふりを自覚していたからこそ、
「ちょっと話したいことがある」と夫に切り出されたときに、氷を丸飲みしたような感覚になった。
「ついに向き合わなきゃいけないのか」
急に始まったことではなく、じわりじわりと絵の具がにじんでいくように、いつしか始まっていたそれは、今思えば本当に「あの時間があって良かった」ことなんだけれど。
これは「一緒に暮らす、愛おしい他人」と、暮らし続ける難しさの備忘録。
この先も大切なことを忘れないように。
優先順位を、間違えないように。
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「夫とのコミュニケーション」の優先順位は
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