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鏡餅といえば「寒さ」と「湯気」だ

正月の餅は「寒さ」と「湯気」を連想させる。

なぜかって?のお話をする前に
そもそも鏡餅って?
鏡開きってなんだろう?

鏡餅とは、餅を神仏に供える日本の伝統的な正月飾り。
穀物神である「年神(歳神)」への供え物であり「年神(歳神)」の依り代(よりしろ)である。
依り代とは神霊が依り憑く(よりつく)対象物のことで
樹木や岩石がそれにあたり鏡もそのひとつ。wikipediaより

つまり
鏡に似せた餅に神様がやってきて
神様に感謝の気持ちを示しお下がりをいただくのが鏡開き。
1月11日がその日である。
わかりやすく自分の解釈でそう定義することにする。

「縁を切るから」餅は切ってはいけない、叩いて割るのがいいらしい。

信心深くはないのだが、このような知識を得るときちんと儀礼にそって
進めないと罰が当たりそうで割ってみる。

金槌で悪戦苦闘の末、結果固くて歯が立たないので茹でてちぎって「ぜんざい」でいただくことに。

幼少のころの年末
祖父母の家で餅つきをするのが恒例行事であった。

臼と杵を使うのだが
私は杵を持ち上げるのが精いっぱいで「つく」ことができなかったのを覚えているので
そんな年頃の思い出だ。

祖父母の家は農家で台所の奥につながった広い土間があった。
そこで餅をつく。
北海道の12月だから暖房もない土間はかなり寒いかった。

祖母が窯で炊きあげたもち米を臼に放り込む。
ふわーっと湯気が立ち上がり、一瞬寒さが和らいだような感覚を覚える。

祖父が「ドンッ!」「ペタン」
どちらともいえない餅をつく音が土間に響く。

私の仕事はつきあがったお餅を白い粉の上でちぎって丸めることだった。
遊び感覚で楽しかった。

正月の餅は「寒さ」と「湯気」を連想させ祖父母とのいい思い出を蘇らせてくれる。

鏡開きに思ったことでした。

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