森林浴はアロマセラピー#1
森の中に入ると空気が変わるのを感じます。
葉が揺れる音や鳥のさえずり、そして心地よい香り。
自然に深呼吸ができるようになります。
「森林浴」という言葉は、1982年に林野庁が提唱した「森林浴構想」により国民に広く知られるようになりました。
「海水浴」や「日光浴」、「温泉浴」になぞらえて造られた言葉だそうです。
日本の森林面積は国土の約67%を占めています。
とても自然豊かな国であると改めて実感します。
そして、森林浴には多くのメリットがあることが様々な研究によってわかっています。
森林浴のメリット
ストレスの軽減
自然の中に身を置くことでリラックス効果を得ることができ、ストレスが軽減されます。自然の音や森林の香りは心を落ち着かせ、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を抑える効果があります。
免疫力の向上
樹木が放出する「フィトンチッド」と呼ばれる成分を体内に取り込むと、免疫細胞の活性が高まり、免疫力が向上します。
ちなみにここでいう免疫細胞はNK細胞のことで、数種類ある自然免疫の中の一種(白血球)です。ウイルス感染した細胞やがん細胞を見つけて、他の免疫細胞からの指令なしに単独で攻撃できる細胞です。これにより、病気に対する抵抗力が強まることがわかっています。
血圧と心拍数の低下
森林の静かな環境でリラックスすると、自律神経が整って血圧や心拍数が安定します。その結果、高血圧や心臓疾患の予防にもつながります。
精神的な安定
気分が明るくなり、うつや不安を軽減する効果があります。森林浴が精神的な安定をもたらし、ポジティブな感情を促進することが確認されています。
集中力と創造力の向上
脳がリフレッシュされ、集中力や創造力向上が認められます。都会の喧騒から離れ、自然の中に身を置くことが脳の疲れ解消につながります。
リラクゼーションと睡眠改善
リラックス効果を高め、夜の睡眠の質を向上させます。自然の中での散歩や深呼吸は体の緊張をほぐし、夜間の安眠を促します。
運動効果
運動は心身の健康維持に重要なのはもちろん、森の中の変化に富んだ地形を歩くことで、楽しく身体を動かすことができます。
このように森林浴は、心身の健康に作用し、多くの良い影響を与えてくれます。
おうちでも森の香りを感じたいので、ウッディ系の精油を使って「森の香り=フィトンチッド」が香るアロマミストを作ってみたいと思います。