130円台突入。円価値毀損はどこまでいくの
結論からいうと「円の価値が高すぎる」だと思います。
正直、昨日2022年4月28日の指値オペの継続に関しては衝撃的でした。そこから急な円安が始まりオプションを巻き込んでの130円突破。131円まであっさり抜けて、もう吐き気がするレベルでしかないというスピードで近年の安値を更新して行きました。
こうなってくると私自身も考えを改めてさらに円資産を減らしていかないといけないというレベルに相場が動きました。
急激な円安が叫ばれて1月ほどたちますが、日銀の実質的な「円安介入」の理由はなんだったのでしょうか。。。
「一回経済ぶっ壊してでも、本来あるところに円価値を戻そうよ。」という日銀のメッセージに感じられます。
例えば、海外旅行に行ったとき
・日本のが同じ価格だったらサービスいいよね
・日本なら同じ値段でもっとおいしい物食べれるのにな
・日本ってランチ安いから、海外ではどこで昼ご飯を食べるかがポイント
「日本って安くていい物を提供しているよね。」「海外でこの値段だったらしゃーない。」って思ったことないでしょうか?
これ、「円の価値がもっと高いから安く生活できている」なんだと考えると、これに是正がかかります。
まず外国が関係する輸入品から。海外では2ドルする物が100円で売られている百円均一とか。。。最初に壊れますw
そうなると生活費。ガス代や電気代。家賃。すべて異次元の高騰を見せると思います。例に考えてみたら、NYCの月の生活費が45万円/1人。東京23区に住む一人暮らし男性の生活費が約20万円といわれていることを考えると、これも倍になります。
最後に年収。。。値上がりの結果、経済が回るためのマージンを取ってビジネスをしている会社等にお金が回ります。やってる仕事は一緒でも業績が良くなるのです。なので、生き抜ければ収入が増えます。NY群平均年収が100,050ドルといわれている為、東京23区の平均年収が595万円。とした場合にここも倍の開きがあります。最終的には、「世界のどこでも、同じ仕事なら同じ収入で、だいたい同じ生活レベルができる」といったところに収束します。
日本は、狭いコミュニティの中で「普通の生活」をものすごくいい物にしてきました。
①キレイな国に住む:めっちゃ金がかかります
②社会保障が整っている:めっちゃ金がかかります
③インフラが安定している:めっちゃ金がかかります
④安全保障が整っている:めっちゃ金がかかります
⑤電車が遅れない:めっちゃ金がかかります
この独特の生活圏によって享受されてきたものは基本的に全部あるべき値段に収束していくのだろうと思われます。そう考えると、良い仕事をしていないと「同じ生活」をするのはしんどくなってくるかもしれません。
今回のオペレーション継続発表で、日銀は輸入・輸出品から来るべきデジタル時代「世界のどこでも、同じ仕事なら同じ収入で、同じ生活ができる」に向けて日本の通貨を是正していく覚悟を決めたと思えます。
これから起こるイベントは
①円安の加速
②それを上回るペースでの物価高騰
③外国人の流入
④賃金の上昇
⑤生活の安定
です。
イメージとしては150円/ドル 平均年収900万までの上昇 社食800円 牛丼900円 一般的なランチ1800円までは見えてくると思います。
安定しても「日本が良くて安い」といわれている物は全部値上がりです。一方で、日本と大して性能差ないのに高い」と思われる海外車なんかは値下がりです。
捻じれた経済を戻すので痛みを伴います。
多少つらくても、現在の利益モデルをずらさないように会社を運営していかないとあっさり飲まれる変革になります。そして、どうせ減ってしまう貯金を崩してシッカリと価値を生んでくれる物に投資をすべきです。
耐え抜く中で唯一いいことがあるとすれば、借金が実質的に減ります。(物の値段が高くなるから、同じ生活しかできないけど、)円安の行きつく先には収入が増えます。
(補助金等の金額は増えないので実質的に社会保障は減ります。)
日銀は、借金負担の実質的な減少を目指して、デジタル元・USDの激しい覇権あらそいの中で大きな舵を切ったといっていいでしょう。
来るべき新しい時代に向けて私たちは何をしていくべきでしょうか。。。