秘書は不動産営業に向いている?
こんにちは^_^
香月美智子です。
外資系金融企業でのエグゼクティブ・セクレタリーの日々をお伝えしております。
私は20代後半の3年間、ニューヨーク (以下NY) の旅行会社で働いていました。
最初の一年半は、日本からのツアーのお客様のNY滞在の手配全般や、ホテルコンシェルジュの仕事をしていました。
後半の一年半は日本人の支店長秘書を担当しました。
その頃、その会社はNYのミッドタウンの一等地のストリートの高層階にオフィスを構えていたのですが、NYの家賃が急に上がり始めた頃でもありました。
私のいた会社も、本社からの指示で賃料の安いオフィスへの引越しを余儀なくされていました。
私も支店長と共にオフィスビルの内見に同行し、仕事とはいえ、NYのビルの内見を楽しんでいました。
その時にお世話になった某日系大手不動産会社NYの担当者の女性がとても仕事の出来る、素敵な方でした。
容姿端麗、服の着こなしも完璧でした。
私より10歳くらい年上であったかと思われますが、彼女に直接、私がとても尊敬している事をお伝えしました。
すると、その方から思いがけないお言葉をいただきました。
『香月さんは不動産会社の営業にすごく向いてますよ』
私がきょとんとして、
「私はお話が苦手で、営業には向いてないと思っていたので、嬉しいです。秘書が向いているとは思っているのですが。。。』
そうお伝えすると、
『不動産の営業は、話し上手な人より、
想像力のある人が向いているんですよ。
お客様のニーズを自分がいかにイメージ出来るか、そして、それに沿った理想の物件を探し出せるかが大事なんですよ』
そう伝えてくれました。
確かに秘書という仕事は、忙しい上司からの少ない指示からどれだけ上司の言わんとしている事、欲している事を想像出来るかがカギです。
上司から指示されなかったことでも、これも必要なのではないか?と、イメージを広げて仕事をしていくと、とても感謝されました。
私は結局は金融業界に長くなりましたが、今でもその不動産営業の女性のことを思い出しながら、想像を広げながら、秘書の仕事楽しんでいます。