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上司のインド出張

アジアの統括責任者の外国人の上司を担当してきた中で、インド出張は特に慎重に手配をしました。

そして一番ハプニングの多い仕事でした。

アメリカ人やイギリス人が商用のインドビザを取得するには、申請から最低5営業日を要しました。インド大使館の休館日も考慮に入れます。

申請中はパスポートを大使館に預けなければなりません。
出張の多い上司の予定の合間を縫って、約2週間東京にいられる時期を見計らって申請します。

アジア有数の金融・商業都市であるムンバイには、私が勤めた外資系金融のオフィスが必ずありました。

ムンバイはインド西海岸に位置し、インド最大の都市で、現時点で成田から全日空で1日1便直行便があり手配する側には助かります。

(乗り換えの必要な都市への手配は、フライトの遅れで乗り継ぎ便に間に合わなかった場合を想定する一手間が増えます。)

ムンバイ空港から金融街にあるホテルまで、順調にいけばタクシーで1時間半かかりません。

しかし、ムンバイは常に渋滞の可能性があり、万が一に備えて、片道3時間以上かかる計算で車の手配をしていました。

上司がインド出張の時は常にハプニングを想定しています。

過去にあったハプニングは

・渋滞
・食中毒
・パスポートの盗難

渋滞は先に述べた空港への遅れですが、夕方16時以降は特に混むので特に注意します。

上司が食中毒で予定していた顧客訪問を全てキャンセルしたこともありました。
最近は想定以上の暑さ、気温50度近くなることもあり、インドに降り立ち、いきなりの暑さで疲労が増すと食中毒を起こしやすくなります。

そして、パスポートの盗難はどの都市にいても気をつけなければなりません。

盗難に遭ってしまった上司はバンガロールというインド南部のハイテク産業の中心地のパートナー企業のオフィスに滞在中でした。

プロジェクトを共にしているパートナーオフィスに荷物を置かせてもらっている間に盗難に遭ったようです。

私の携帯の留守電に弱々しい声でのメッセージが残っていました。

「パスポートを失くしたから帰れない、フライト変更してww」

その時は私も慌てましたが、今は何でも冷静に対応出来ます。笑

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