ボーナス時期に示されるエグゼクティブの尊敬度

こんにちは^_^
香月美智子です。
外資系金融企業でのエグゼクティブ・セクレタリーの日々をお伝えしております。


“I hope I will be able to pay you more next year.”

「来年はもっと (ボーナスを) 支払えるように頑張るよ。。。」

過去に私が担当していたアメリカ人の上司が言ってくれた言葉です。

私が担当した外国人エグゼクティブ達は頭脳、プレッシャー、長時間労働と引き換えに、金銭面ではとても豊かな生活をしていました。

そして、そんな彼らの更なる成功の為に地味に働く部下やセクレタリーにも豊かな生活をして欲しいと、スキルアップへのアドバイスを惜しみなく提供してくれました。


外資金融企業での報酬は年俸制です。

日系企業で支払われる夏と冬2回のボーナスの制度ではなく、年明けの1月〜3月の間に年に1度のボーナス (インセンティブ 報奨金と呼ぶ会社もある) が支払われる形態がほとんどです。

これは個人の成績と会社全体の業績により大きく左右される可能性があります。

セクレタリーのように数字での営業成績の評価基準がない立場には、営業部門ほどボーナスの変動はありません。

しかし、パフォーマンスが高く評価され、更に会社全体の業績が良い場合にはセクレタリーのボーナスに大きく影響する会社もあります。

高い評価を得ても、会社の業績が悪い場合には前年のボーナスを大きく下回ることもありました。

その数字を見て私ががっかりしていると、上司は申し訳なさそうに言うのです。

「来年はもっと支払えるように頑張るから、またよろしくね。」

そう言ってくれた上司のボーナスの下げ幅の方はとんでもなく大きい筈なので、上司自身も精神的ダメージは大きい筈なのですが。

1年を通して目標達成の為に部下にはとても厳しくプレッシャーをかけている上司でした。

しかし、結果的に業績が悪かったことは、自分たち経営陣の責任である、という気持ちを伝えてくれる上司でした。

そして、多くのスタッフからとても尊敬されていました。


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