愛情ある不採用
「ここでのアシスタントの仕事は
君の求める仕事ではないんだ。」
そう言われて不採用になったことがありました。
先日外資系ホテルでの秘書の仕事の不採用のお話をお伝えしましたが、他にも外資系企業への応募で不採用になったことがありました。
一つは、米国ボストンに本社のある医療機器メーカー、営業部門でのアシスタントの募集でした。
人材紹介会社を通して面接に行くと、かなりのイケメンのアメリカ人の営業部長との面接でした。
日本に帰国してすぐでしたので、外資系企業でのアシスタントの経験はありませんでした。
そのイケメン営業部長はとても仕事が出来る感じで、リーダシップを感じる方でした。
本来であれば志望動機や、この会社で何が出来るか、などを聞いてくるところを、私にこれからのビジョンを聞いてくれました。
そこで初めて自分のビジョン、日本でこれからどう生きていきたいかを考えることとなります。
私のNYでの旅行会社支店長秘書の経験や、私のおとなしめの態度を見て、そのイケメン営業部長はほんの20分位の間に私の不採用を決めたようでした。
そして、ボールペンのキャップを噛んで外し、私の履歴書の裏に何かを書き始めます。
「君がやりたいアシスタントの仕事はね、、」と言いながら、
・ジョンジョン(ジョンソン&ジョンソン)
・GE (ゼネラル エレクトリック)
・IBM
等々
「これらの会社に君に向いてる (エグゼクティブ・アシスタントの) 仕事があるよ。」
と、親切にも会社名を挙げて、私の不採用を知らせてくれました。笑
「僕の部署のアシスタント業務は、電話は鳴りっぱなし、業者も社員も入り混ざってバタバタと出入りするし、落ち着いたセクレタリー的な仕事ではいからね。」
と伝えてくれました。
そしてその後私は自分が求めるエグゼクティブ・セクレタリーの仕事に就くことが出来ました。
また、営業部門でのバタバタのアシスタント経験も積み、当時その営業部長が言っていたことも身をもって理解できました。
今でも心に残る愛情ある不採用。
あのイケメン営業部長はあの後かなり出世したに違いない。。。