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秘書の適性

日々テクノロジーは進化し、アドミニストレーターとしての秘書という仕事は既に減っています。

私は最初から秘書を目指していた訳ではなく、夢は私の世代に多かった、キャビン・アテンダントでした。

しかし、当時は競争率の高い職業でしたし、私は片頭痛持ちだったので、気圧の変化、時差に適応しながらの仕事は厳しいと考え、断念しました。

結局、好きな英語を活かして接客をするイメージを持ってホテルに就職しました。

しかし、そこでの配属は

総務

営業企画

総支配人秘書


その後のNYの旅行会社では、

現地ツアー手配

ホテルコンシェルジュ

支店長秘書

また秘書?!

NYのホテルでコンシェルジュ業務を楽しんでいたところに、オフィスに呼び戻されることとなります。

しかし程なく、秘書は自分に向いているな、と感じました。

秘書の大切なスキルは、ご存知の通り、守秘義務を守ることです。

また、小さな経費精算一つにしても、上司がコンプライアンス違反とならないよう努めることです。

そして、私の考える秘書の適性は

『孤独を楽しめる人』

です。

「孤独に耐えられる人」では後々無理が出るので

『孤独を楽しめる人』です。

私はそこが合っていたようです。

昼休みは同僚とのお喋りランチよりも、デスクで済ませるか、1人で読書しながら定食屋で過ごす方が気分転換になります。

お酒が飲めないので、殆ど飲み会にも行きません。1人で音楽を聴きに行きます。

経営者や上に立つ方は孤独との闘い、とよく言われます。

その孤独な上司の支えの一つとなるものは秘書への信頼感だと感じます。
(秘書すら信頼しきることはリスクとなりますが。)

秘書が特定の社員と親しくしていたら上司は不安な気持ちになります。また、上司と秘書がベッタリでも部下の方々は私に警戒心を持ちます。

良からぬ噂を立てられ、『あんな秘書を持つなんて』と、上司の評判も下げてしまいます。

上司との信頼関係を築きつつも、常にバランスの必要な職種だと感じます。

そしてその目に見えないスキルは、評価されにくく、報われないと感じる人も多いかも知れません。

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