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否定してはいけない
あれは言うべきではなかったな
いまでも反省している会話があります。
ベンチャー企業の代表をしていた友人との会話です。
何気なく言った私の言葉は
「男のプライド」
を傷つけたのではないかと今でも感じています。
経営者の彼が社員のボーナスを決める時期に
「成果を出していない奴らに
ボーナス払いたくないんだよ!」
というようなことを言っていました。
ITバブルが崩壊し、日本でもベンチャーの勝ち組と負け組がはっきりと分かれ始める時期でした。
経営者の友人は相当の焦りとストレスがあったのだと思います。
私は黙って聞いていました。
その頃私はアメリカ人の人上司の秘書をしていました。
上司はいつも私や社員に感謝してくれる人でしたので、友人の愚痴を聞いているのがだんだんと苦痛になってきてしまったのです。
あまりに彼のグダグダが続いたので、つい私は言ってしまいました、、
『ボーナスを払いたくない?そんな社員を採用したのは誰?』
『彼らをきちんと教育した?』
『チャンスを与えた?』
親しい友人なだけに、つい、ストレートに伝えてしまい、「男のプライド」をズタズタにしてしまったようでした。
ただ単に
「大変なのをわかってほしい」
だけだったかも知れないのに。
私に説教がましいことを言われてカチンときたのか、少し逆ギレされた記憶があります。
上から目線のつもりもなく
ただ彼の気付いていない部分を伝えたいだけでした。
しかし、伝え方を間違えました。
昨年夏に出会った本は、当時の私の何が悪かったのかを教えてくれました。
「心がザワザワしても、まずは相手を全否定するような言葉は口にしてはいけない」
『会話が苦手な人のためのすごい伝え方』
著者 井上裕之氏 きずな出版より
https://www.amazon.co.jp/会話が苦手な人のためのすごい伝え方-井上裕之/dp/4866630825
仕事でも、友人、恋人でも、
「並走」
の関係が私は好きでした。
依存ではなく、並走です。
秘書は陰で上司を支える立場であるけれど
心では常に並走しています。
後ろにいたり、指示を待つだけでは対応が遅れます。
前には出ないけれど
並走しながら、上司の前も後ろも見ています。
伝え方を大切に、大切な人達の成功を応援し続けたいと思います。