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死別とカウンセリングと水の話


少し間が開きました。

前回の記事を書いた次の日、

娘の幼稚園に来る心理カウンセラーさんに
初めて会いに行ってきたので

今日はそのお話をします。

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当初面談の予約した時は、
3人目が産まれて赤ちゃん返り気味な娘のことを相談するはずが

精神的にそれどころじゃなくなったので、
祖母のことを聞いて貰うことに…

結果、
すごく良かったです!

・小さい頃から一緒に暮らした祖母が亡くなったこと

・流行病で帰省できず、お葬式に参列できないこと

・夫や小さい子供達とはなかなか気持ちの共有が出来ず辛いこと

・祖母の最後に会えず、実家家族と一緒に悲しんだり話したりが出来ないこと

・数ヵ月後にやっと帰省できても葬儀に参列して気持ちの整理がついている家族と比べ、
祖母の物がすっかり片付いた実家で浦島太郎みたいになりそうで怖いこと


話している間にも
どんどん涙が溢れてきたのですが

しっかり傾聴してくださり、
死期が近い方のターミナルケアでのお仕事の経験や

ご自身のお母様を亡くされた経験を話してくださって
少しずつ心の整理がついている気がします。

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特にお母様を亡くされた後に、

「他の方から聞いた話で救われたんだけど…」と

教えて貰った話がすごく良かったので
シェアします。

【コップ1杯の水の話】

水道からコップに1杯の水を汲んだとします。
約180mlの水を構成する分子に全て印をつけられたとして、

それを海に流し、
世界中の全ての海に馴染んだ後に再びすくい上げると

目の前の海ですくった
新たなコップの水の中に、

以前流した水の成分が800個ほど入っている計算になるのだそうです。

なので大切な人が目に見える形で無くなってしまったとしても、

その人の成分は流れて蒸発し雨になり降り注ぐ循環のなかで
私達の身の回りに絶えず存在することになります。


「私がこう思っているだけだから本当の事は分からないけれど、
これを聞いて私は母が生きている時よりも母のことを思い出すようになったし、
母を感じるようになったんです。」

とおっしゃられていました。

カエサルの最後の吐息とか、
クレオパトラのワイン等に代用されている話もあるみたいなのですが
実際にこの試算はネットにも書かれていました。

人間のほとんどは水分なのであながち間違っていないと思います。

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この話を聞くまでは祖母に対面できないまま火葬されることがとても怖かったのですが、

それを聞いてからはお葬式後も
心が穏やかになることができました。

実際に実家に帰省する時にはきっとまた泣いてしまうけれど、
少しずつ心の整理をしていっているこの頃です。

備忘録と、
同じような経験をされた方の何か足しになれば。




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