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Dabelによせて

まるまる一年と1ヶ月ほぼ毎日やっていたDabel


その出会いは夜明けだった。

実家にいた私は離れで寝ていて、前の晩にfacebookで知った。

ーDabelっていうアプリでオースティンからのサウスバイの配信が聞ける。

時差があるので、朝5時からだけど6時なら起きられるかも。

目覚ましなしで起きられたのも、奇跡の始まりだったのだ。


しんと静かな朝靄の中、庭へ出た。

Wi-Fiが離れでは届かないから。

Dabelをダウンロード。登録・・英語でよくわかんない。てきとー。

あと、ボタンをてきとーにタップしていたら、

聞こえた!


「Wash your hands!]
yellowさんの歌声だった!
コロナの感染を防ごうっていう歌だ。
最初、マスクが品薄になったり、トイレットペーパーが買い占められたり、混乱の中、
「自分たちでできることを、やろうぜ!」
っていう力強いメッセージを感じた。
それにしても

ハイテンションやなーーーーー

でも、すごい。ほんとに聞こえるってことがすごい!

だって、こんなド田舎の山ん中。ここまでアメリカからの声が届いてるってことに

ひたすら感動した。

トークも聞こえて来て、耳を澄ます。

オースティンの日本食レストランからの配信で、

飲み物や食べ物もあって、リラックスしたムード。

それもなんか意外だった。

演説とか、ラジオ放送じゃなく、音楽とおしゃべり。

なんて楽しいんだ!なんだこれは!

これは全く新しい!

今までに無かったものだ。

そして聞こえてきた、「アメイジンググレイス」

ひらりちゃんの歌声が早朝の山に響いた瞬間だった。


この日のことは、一生、忘れないだろう。

私は祈った。

私は感謝した。

神さま、私をここに連れてきてくださってありがとう。






    

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