唐揚げを水に！？まるで「あらいぐま」の様な謎行動」～本当の理由とは～
「唐揚げを水に浸すなんて！？」
2歳の祥ちゃんが見せた謎の行動。それは、ただの遊びでも変わったクセでもありませんでした。
後になってわかったその理由に、私たちはハッとさせられました。
そして、それは親としての大切な気づきへと繋がっていったのです――。
奇行には必ず理由があるってね(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡
「祥ちゃん、それは違うよ！水に浸けちゃダメでしょ！」
最初にそれを目撃したのは、まだ祥太朗が2歳になる少し前のことでした。小さな手で唐揚げを掴み、迷うことなくお茶碗の中の水へポトン。
「ええっ！」と驚いた私をよそに、祥ちゃんは満足げにニコニコしながら、その水に浸かった唐揚げを食べ始めたのです。
「だめだめ！！！！！」
「せっかく美味しいのに～いやいや～やめて～！！」
この奇行を辞めさせるのに四苦八苦・・・したものです(笑)
■ 食いしん坊な「あらいぐま」現る
祥ちゃんは、体格が一回り大きく、食欲も大人顔負け、離乳食も順調で食べることが大好きな子どもでした。
ハンバーグも唐揚げも、ご飯に味噌汁も何でもペロリ。大人1人前がペロリです。
私たちはその食べっぷりにいつも「元気でよかった」と安心していました。
でも、あの日から変わったんです。祥ちゃんの食事スタイルが・・・
唐揚げ、ハンバーグ、卵焼き、果てはパンまで…
祥ちゃんは何でも「水に浸す」ようになりました。
まるでアライグマが手を水で洗うように、せっせと食べ物を浸す彼の姿。
あまりにも独特なその仕草に、いつしか「祥ちゃんはあらいぐまだね」と、家族の間で彼を「アライグマ祥ちゃん」と呼ぶようになったのです。
■ 理解できない行動に戸惑う親心
私たちは最初、ただの「遊び」だと思いました。
2歳児特有の「変なこだわり」だろうと。
でも、毎日の食事で必ず水に浸す彼の行動を見ていると、次第に不安が膨らんできました。
「もしかして味覚に問題があるのかな？」
「飲み込みづらいのかな？」
理由がわからないと、親はどうしても悩みます。
考えすぎて「もしかして私たちの育て方が悪いのかも」と思うことさえありました。
でも、「まぁ変なものを食べてるわけじゃないし、楽しそうだし」と
無理やり気にしないようにしていたのです。
■ 医師の一言で腑に落ちる
2歳の健康診断の日、医師からの言葉が私たちをハッとさせました。
実は祥ちゃんは発語もおそかったのです。
「発語が遅いのは、口の周りの筋肉が弱いからです。それが原因で飲み込みが難しいのかもしれませんね。」
その瞬間、祥ちゃんが「水に浸して食べる理由」がすべて繋がりました。
彼はただ遊んでいたのではなく、噛む力や飲み込む力を補うために、
本能的に「水に浸して柔らかくしていた」んです。
「なんだ、祥ちゃんはちゃんと自分なりに工夫していたんだね。」
そう気付くと、それまでのモヤモヤが一気に吹き飛びました。
■ 現在笑っちゃうほどよく噛む7歳の祥ちゃん
それから5年が経ち、祥ちゃんは今や小学2年生。発語はまだまだ問題ありですが、相変わらず食べることが大好きな男の子です。
そして何より変わったのは、その「食べ方」。当時は噛む力が弱かった彼が、今では驚くほど「噛むこと」を意識しています。
その食べ方は違和感だらけ( ´∀｀ )
思いっきり上下に噛んでいるのがおもしろい！！
でもそれくらい意識しないと、祥ちゃんにとって「噛む」ことは難しいのでしょうね(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡
食卓で見せる彼の姿は、まるで「噛むことのプロ」。
ご飯を一口入れると、ひたすらモグモグモグモグ…その音が家中に響き渡るほど。あまりの真剣さに、思わず家族で吹き出してしまうことも。
「ちょっと噛みすぎじゃない？」
「いいの！僕はよく噛んでるの！」
かつて水に浸して飲み込んでいた姿を思い出すと、その成長ぶりに感動する一方で、「ここまで極端に噛むとは…」と新たな笑いがこみ上げます。
■ 「今だから言える」親としての反省
あの頃、祥ちゃんの行動にどう向き合えば良かったのか。今になって思うことがあります。
「もっと小さく切ってあげれば良かったんじゃない？」
「いやいや、そもそも離乳食を急ぎすぎたのかもね。」
そんな風に話しながらも、当時を振り返ると、一つだけ言えることがあります。
「それでも、祥ちゃんは楽しそうに、幸せそうに食べていた。」
食卓の上で目を輝かせながら、何でも美味しそうに頬張るその姿は、どんな不安も吹き飛ばす魔法のようでした。
■ 祥ちゃんは家族のアイドル
今でも、祥ちゃんの「食べる姿」は家族の中心です。大きな体で小さな口を一生懸命動かしながら、「おいしいね！おいしいね！」と笑顔で言ってくれる。その笑顔を見るたびに、私たちは何度でも確信します。
「この子の食べる幸せは、家族みんなの幸せなんだ。」
祥ちゃんは、食べることを通じて、家族に笑いと愛を届けてくれるアイドル。
これからもその幸せな姿を、私たちはずっと見守り続けたいと思います。
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