JABA station JFE東日本優勝特集 バッテリー篇(後半)

MC 中田浩光アナ
ゲストコメンテーター 坂口裕之(元JX-ENEOS監督)

【文字起こし(一部ニュアンス)】
事前アンケートへの各自の回答内容につきコメントしていくスタイル。

◆自身が選ぶ今回の都市対抗での最高プレーは?◆
■須田【決勝のトヨタ戦 9回表の三者三振】
この試合だけ、準決勝までと展開が違った(先取→だんだん追い上げられる展開)。その中の9回の心境は?
須田「10年前を思い出してて。ホンダで優勝した時どんな感じだったかなっていうのを8回裏のベンチでずっと考えていたんですよ。で、10年前のときはランナー2人出して最後センターライナーだったんですけど、そんなにうまくはいかないだろうなぁと考えながらベンチにいたんで、とりあえず先頭バッターだけ絶対に出さないように気を付けて投げようと思って結果三振だったんで、これは狙えるんじゃないかなと思って狙いに行きましたね。」
最後のバッターの三振を狙いに行った?
須田「いやもう全員。」
狙って取れるんですね。周りが見えてる状況だったんだね
須田「そうですね」
佐竹投手の印象は?
須田「1回戦からずっとトヨタの試合見てたんですけど、プロでもなかなか見ないコントロールというか、今プロに行っても活躍するんじゃないかなってくらいすごい活躍されてたんで、負けたくないなっていうのは正直ありましたね」
佐竹も似たような感じで、構えたところにしっかり投げて三振を取っていく投球ができていた、その点須田投手と似通った内容だった。見事でしたね。
土屋「言葉にならないですね笑」

■土屋【5試合ともインパクトがありすぎて選べないが補強の松本さんが四球でガッツポーズをした時はチームがより一致団結した】
土屋「フォアボールがよかったっていうよりは、僕、須田さんと同様で松本さんは大学の先輩でもありますし、普段からよくして頂いているっていうのもありますし。かずさにいるときより若干調子を落とされていたと思うんですよ。大会に入っても苦しんでいる姿も見えていましたしその中で四球をとって、あれだけ自分のチームじゃないのにガッツポーズを全面に出してくるところに、あっいいなって。みんながグッとなるのを感じたので」
チームに入ってきてるなと
土屋「そうですね」
明治安田戦、繋ぎのフォアボール、これはちょっと違う、いけるぞと。
補強って補強になるのとならないのがある。役割をしっかりと果たしたあのシーンはよく覚えてる。
須田「優勝するチームって必ず補強が活躍しないと勝ち上がれないと思うんですよ。10年前もそうでしたけど、僕が補強でいったときも、やっぱり補強とチームが融合しないとうまくチームが回らなくなってしまう。1回戦で負けてるチーム、2回戦で負けてるチームはそういうことが多々あるというのは感じましたね」
監督としても補強選手はいいところで使えますから。補強選手は選手でプレッシャーになって補強にならないこともある。
松本選手の四球はJFE東日本のプラスアルファになったシーン。

■本田【大阪ガス戦 1回の3番峰下さんを三振にとったストレート】
まっすぐで三振をとった
本田「はい、見逃し三振だったと思うんですけど、僕自身が全国大会がもう初めてだったので正直初回のマウンドにあがってあまり記憶が曖昧なくらい緊張してたんですけど、峰下さんを三振にとったストレートは自分の思い描いた通りのラインで高さで。それで落ち着けたというか、これでいけるなという感覚がありました」
土屋さん覚えていますか?
土屋「はい覚えています。アウトコースのまっすぐで、その前の球が変化球だったと思うんですけど、これとれたら健一郎がノッていきそうだなとぱっとひらめいたので。そしたら本当にその通りにきてびっくりしたんですけどよかったです。」
いいバッターから三振を取ると自分の今日の状態も分かるし。
投げてるほうも受けてるほうも調子の良し悪しの判断材料になった一球
ふわふわした気持ちが収まった一球。立ち上がりにきて良かったですね
本田「そうですね笑」

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◆今回の都市対抗で一番活躍したと思う選手は?
■須田【みんな頑張った】
須田「みんな頑張ったんですよ。結局僕橋戸賞取りましたけど、初戦の大阪ガス、準決勝の東芝、やっぱり逆転されてるので、みんなの活躍がなければ優勝も橋戸賞も取れなかったし、あえてひとり言うんだったら僕はもう健一郎ですね」
という言葉はかけてもらった?
本田「はい、LINEで」
なんて返ってきた?
須田「頑張りますって」
毎試合ヒーローが変わって、初戦は新人ではなく経験者がヒットを打って。
なんかコメント出てましたね、最後中澤に。ホームランは須田のなんとか…
(笑いあう須田土屋)
須田「(土屋に)早稲田魂…」
土屋「いや言ってないっすよ笑 須田さんそんなこと言うんだーって思って」
新聞に出てたよね
土屋「早稲田魂見せろって須田さんに言われましたって」
須田「ちょっと盛ってあります笑」
今年は早稲田の選手の活躍も目立った
須田「決勝のバッテリー笑 同期なんで笑(細山田)」

■土屋【本田健一郎選手 勝ち星は1つしか付かなかったが3試合に先発し全ての試合をしっかりメイクしリリーフに良い形で繋いでくれた】
言われました?
本田「いや…言われてないです笑」
優勝するときって柱が大事。エースが大会でだめになることって結構多いけど今回それがなかったのが強み。なにが一番よかった?
土屋「指針をもって最初から最後までやってたのを受けていて感じた。特に心配して大丈夫かっていう声を大会中に一回もかけていない。それくらい頼もしかったですね」
普段はそういう声をかける?
土屋「毎日かけてます笑」
本大会で一番成長した選手では。
須田さん、ピッチャー、そういうの大事ですよね
須田「はい」
だそうですよ本田さん
本田「はい笑 ありがとうございます」

■本田【土屋遼太選手 一球も気を抜けない状況で補強選手も含めてリードし続けていたから】
本人には伝えた?
本田「いや、してないです…」
土屋「いやうれしいですね」
土屋捕手の一番いいところは
本田「バッターが待ってないボールを要求するっていうキャッチャーのリードってそういうものだと思うんですけど、ピッチャーを盛り立ててくれる、ピッチャーが投げたいボールも要所要所で要求してくれて、その使い分けが上手だなって」
須田さんは?
須田「結構難しい配球をすることもあるんですけど、そこに投げれれば打たれないよって自信を持ってリードしてるのでこっちとしてはそこに投げなきゃなというプレッシャーにもなります」
バッテリーMTGは頻繁に?
須田「OP戦は前日に対戦するチームのMTGやって、試合後にもう一回MTGして」
予習と復習
須田「そうですね」
両方。結構時間割いてるんですね。課題もわかる、投手捕手それぞれの思いも分かる
土屋「そうですね」

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◆今回の都市対抗でエピソードは?
■須田【高橋京介選手が優勝した次の日に会社に呼び戻されて帰っていった】
やらかした?
須田「やらかしたわけじゃなくて。優勝した次の日の夜にもう帰っていきましたね。なんか会社からいつまで浸ってんだみたいな、もう大会終わったんだから帰ってこいって。土曜日なのに呼び戻されて。帰りたくないんですけどぉ~~って笑」
その後も高橋投手と交流は?
須田「僕は日本選手権の予選を見に行きました、大田スタジアムに。それぐらいですかね笑」
元気で頑張ってた?
須田「はい、経験値を積んだんでほんとに脅威」
彼無しでは優勝はなかった
須田「はい、来年の南関東、面白くなると思います」

■土屋【マネージャーがジャンケンで5連勝 陰のMVP…】
先攻後攻を決めるジャンケンですね。
土屋「5連勝して全部後攻ですね。あれが無ければ…笑」
須田「南関東は3連敗だったんですよ。なんで全部先攻なんです」
須田「本人(安達マネ)は自分が思ったのを出すと負けるんで、自分が思ったやつは出さないで、グー出そうと思ったら、負けるからチョキ出してって」
安達マネ、期間中ネクタイ変えてませんでしたね
土屋「そうなんですね」
決勝の日に気付いて言ったら変えられませんって
須田「僕らプレッシャーかけてたんですね笑 お前わかってるよなって」

■本田【トヨタで補強の立野選手と】
本田「侍ジャパン選考合宿で立野選手とホテルが同じ部屋で結構話す機会もたくさんあってごはんも行ったりして、宿舎で都市対抗出ることはもうお互い決まってたので、立野も補強でトヨタ行くと決まってたので、一番端っこと端っこ(都市対抗やまがた)だったので決勝で当たれればいいなって話してはいたんですけどそれが現実になって。…っていうのがエピソードです笑」
(前に乗り出して笑う須田)
立野選手とはそこが初対面?
本田「そうですね。そこで仲良くなって。」
須田「前日にLINEとかしてないの?」
本田「あぁしてます。」
須田「あぁしてるの。それどんどん言わないと笑」
本田「(決勝で対戦)できたらいいねって話してて実現しちゃって。びっくり。」
という話を前日に須田選手は細山田選手あたりと?
須田「笑 はいしてました笑 僕まったく一緒で、都市対抗前に決勝だねっていう話をして、で前日にじゃあ、やるねぇつって、楽しもうねって、社会人盛り上げようよっていうLINEはしました」
決勝の試合前に話も?
須田「はいはいはい、しましたね」
何投げるんだという探りも?
須田「もうまっすぐしか投げてくんなよって言われたので、ぜってぇまっすぐ投げてやんねぇって。首何回も振って」
土屋「そうですね笑」

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◆落合監督ってどんな人?言いたい事は?
■須田「昔は怖かった。今は恵比須様。】
ずいぶん変わりましたか
須田「いやもう随分」
現役時代も一緒に?
須田「いや、現役時代も優しかったです。その昔は怖かったっていうのは高校時代の話で、僕大学の先輩にロッテの大谷さんがいるんですけど、社会人入るときに落合さんとチーム一緒になりますって言ったときにめちゃくちゃ怖いというふうに聞いてたんで、どんだけ怖い人なんだろうって。最初全然喋れなかったです。でも今、自主トレも8年間ずっとJFEでやってたので、人となりというか、どういう人なのか分かりきってると思うので。ほんとにもう今は恵比須様。」
監督としてはどんな?
須田「結構ネガティブなことをひとりになってるときにいうらしいんですよ。これあんまり言っちゃいけないんですけど、ほんとに一回監督室に呼ばれて、ネガティブなことしか言えないからちょっと話をしようぜって笑 あれはたしか都市対抗期間中だったかな、監督室で1時間半くらい話しましたね。」
知ってました?
土屋本田「いや笑」
須田「あのネガティブなことを吐くことによって試合ですぱって決断できると思う」
落合監督の采配、ブレなかった。選手が安心感をもってゲームに取り組んでいる。監督ってネガティブになりがち。本田うまく投げてくれるかなぁとか笑
須田「まったく一緒のこと!まったく一緒のこと言ってた笑」

■土屋【選手の事を信じてどっしりしてくれる男気のある監督】
土屋「どっしりしてます」
選手と監督の歳が近い。兄貴分のような感じ?
土屋「そんな感じでは…須田さん中林さんとか、僕より上の選手は結構監督が現役のとき長く一緒にやってるんでそういう感じあると思うんですけど僕は全然…」
言われて印象に残った言葉は
土屋「監督と喋るときいつも緊張してるのであんまり覚えていないですけど、でもほんと須田さんが言ったようにベンチにくると選手が思いっきりできるようにニコニコしてますし、安心して選手が思いっきりプレイできるのをずっと貫いてもらえてたので」

■本田【かっこいいお父さん。恩返しできるように頑張ります】
(フリップが出た瞬間に須田「うわ~こうなっちゃうんだ~~こうなっちゃうんだ~~」
本田「グラウンドによく落合さんのお子さん連れてみにきてて。子供抱っこしてる姿とかみるとあぁかっこいいなぁって」
早く結婚したい子供ほしいって
本田「思います笑」
よく家族も
本田「そうですね」
選手も家族を?
須田「ないですね、ほとんどないですね」
連れてくるのもよいこと。ここらへん学生と社会人の違いでしょう
本田「はい」

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◆3人にとって社会人野球とは?
■須田
須田「僕の野球人生の終着点ですね。」

野球人生の集大成に入ってる?
須田「はい」
あと何年ユニフォームを着られるかという中で。
どういう人にこれから社会人野球を見てほしいですか?
須田「ん~~どういう人、、まぁほんとに、野球好きの人にはみんなには見てほしいですね。プロ野球とはちょっと違う、短い期間での都市対抗野球っていう。応援もそうですし、選手たちの熱もプロ野球よりも熱いものがありますので、いろんな人にみてほしいです」

■土屋
土屋「プロもそうかもしれないですけど地域密着というのが醍醐味だと思うので、社会人野球は地域の人たちと一緒になれる、野球というものをこえて皆さんが一致団結できる素晴らしいものだなって感じました」
決勝の大応援団、地域に根付いてる。ご年配のOBも涙しているいい光景。
土屋「よかったです」
地域を千葉をもっと盛り上げていきたい
土屋「はい。盛り上げていきたいです」

■本田
本田「大人の甲子園、みたいな感じだと思います。須田さんとか補強できた松本啓二朗さんとかがもうほんとにストライク一個ボール一個、フォアボール一個であそこまで一喜一憂する姿を見ると、僕はまだ2年目で全然学生とあまり変わりないと思うんですけども、やっぱり啓二朗さんとかがグラウンドでそうガッツポーズしている姿を見ると感動しました」
どんな人にみてもらいたい?
本田「どんな人…優勝して祝勝会とか色々やってもらって、本当に都市を代表してやっていたんだなっていうのが感じて、なのでほんとJFEに限っては千葉市のみなさんにもっと応援していただきたいと思います」
だんだん本田投手の話がうまくなっていった笑
須田「はいもう心配でしょうがなかった笑」
ピッチング同様肩があったまってくれば問題ないですね、次はひとりで是非笑

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