米国大学出願のさまざまなトラップ
受験生である長男が、ふわふわっとしか大学について調べていないので、必然的に親が出張る必要が出てきています。
大学のアドミのウェビナーに参加したり(申込は夫)。毎度毎度、長男のフリをして参加しています。ウェビナーなのでどうせ見えないですしね、参加者名を長男にして説明を聞いています。でもどの大学も特に重要なことを言っているわけではなく、ホームページの内容を話している感じのところが多いですね。
ヴァーチャルツアーにも参加したことがありますが、通信環境が良くないのか映像が荒く、学生さんが手持ちで歩きながら撮影するので結構手ブレがあって、それはそれで見るのが大変だったり。
私ができるのは聞いているだけのもの。私は英語がとても苦手なので、調べ物については夫がコツコツと調べています。ありがとう。本当にありがとう、夫。
以前グリーンカード持ちの大学受験がわからない、という記事も書きましたが、本当にそうなのです。グリーンカード持ちでも、インターナショナルスチューデントになる大学もあれば、ドメスティックスチューデントになる大学もあります。また、米国の高校に4年間みっちり通っていても、そのうちESLに通っていた年数によって、インターナショナルスチューデントと同様にTOEFLなどの英語のテストスコアが必要な大学もあります。さらにその英語のテストスコアも個別に免除申請を出せば免除される大学もあります。
外国語のクレジットについても、うちの子どもたちは8thで日本語のテストを受けて合格したので、高校では外国語の免除を受けています。大学によってはそれで問題ないところもあるし(高校卒業要件を満たしていれば出願可能な大学)、母国語ができるからと外国語が免除されていても2年間の外国語のクレジットを推奨するところもあるし、問答無用で2年間の外国語のクレジットが必須のところもあります(高校卒業要件が州によって異なるので、まあ致し方ないという気もしますが)。うちの子どもたちは2年間の外国語のクレジット必須の大学は自ずから出願できません。残念ですが。
っていうか、当地で大学受験を経験された方たちからのお話で、こうなることがわかっていたので長男には外国語のクレジットを取るようにおすすめしていたのですが、本人が頑としてやりたくないとのことでこうなりました。それでも出願できる大学はあるので、その中から出願すればいいわけですし。本人もそのあたりは割り切って出願先を選んでいます。
ちなみに外国語のクレジット、サマースクールで取るとか、オンラインで取るとか、工夫次第で1年間で2クレジット取れたりします。やる気があればなんとかなります。
英語のテストスコアについても、外国語のクレジットについても、大学によって基準が全く異なるので、とにかく大学のHPのアドミのページをじっくり読んで、わからないことがあったり、何か抜け道がないか聞きたかったり(各種免除申請や基準変更などなど)するときは、個別にアドミにメールで問い合わせをしなくてはなりません。大学のアドミのカウンセラーもお住まいの地域によって決められているので、HPのカウンセラー一覧から確認して該当カウンセラーに問い合わせをすることになります。
この英語&母国語トラップ、ミドルあたりから渡米している方にしか関係ないんですけども、個別対応なので意外と手がかかるんですよね。エレメンタリーで渡米すると大抵すぐにESLを抜けてしまうので、その後は米国人の皆さんと同じように科目選択をして行くので外国語のクレジットがないということもないし、英語のテストスコアが必要ということもないし、普通に各種問い合わせ不要で米国人枠で出願できると思います(永住権持ってたら)。
うちの子どもたちは3年間、長男は8th〜10th、次男は6th〜8th、がESL生徒でした。長男はハイスクールでも2年間ESLだったので、上記トラップが発生しています。さらに日本の中2の途中で来ており、日本で中3を終えていないのでハイスクールの授業の科目選択もなかなか厳しいものがありました。中3を終えてから10th編入すると中3の単位(理科、芸術、など)を活かせるので科目選択もちょっと幅が広がります(理科を飛び級するとか、芸術の代わりに外国語を取るとか)。
次男はハイスクールは4年間まるまる普通の高校生なので、長男のように英語のテストスコアを要求されることもないし、まだ外国語のクレジットを取る時間的余裕があります(本人も一応取る気持ちがある)。前述の各種問い合わせ不要での米国人枠での出願になるわけです。それはそれでまた大変なのかもしれませんが。
それでも2人とも日本で帰国子女枠で大学受験するよりはまだ大変じゃないのかなと思ったりもして(渡米するときに一瞬帰国子女入試も頭をよぎりましたが、ほんの一瞬ね…)、お子さまの教育問題って全世界的、どこにいても頭を悩ませるよなあとつくづく思います。はああああああ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?