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2023/7/31 近藤康平×The Songbards「Come Out Of Nowhere」ライブレポ

近藤康平×The Songbards「Come Out Of Nowhere」@下北沢440に行ってきた。

今回の企画は「ライブペインティング」。
ソングバーズがアコースティック編成で演奏する中、ライブペインティングパフォーマーの近藤康平さんが、曲に合わせて絵を完成させるというものだ。
こうへい君と近藤さんとのコラボは何度かあったそうだけれど、ソングバーズとしてのコラボは今回が初とのこと。

ライブペインティングというものを初めて見たけれど、とても面白かった!
当日も配信もしっかり楽しんだので、思い出を記録しておく。
(後半は、配信終了後にメモを頼りに書いたレポなので、詳細間違ってるかも)


本編

春の香りに包まれて

1曲目は「春の香りに包まれて」。ゆうじ君がイントロをエレキギターで弾き始めた時、私は驚いた。
実はちょうどここ数日、「春の香りに包まれて」にハマってリピート再生していたのだ。ぜひライブで聴きたい、と思っていたものの、今は地獄のような猛暑。春の歌であるこの曲をライブで聴くことは、当分叶わないだろうな…と思っていた矢先だった。まさか夏のライブで聴けるなんて。しかも1曲目なんて。嬉しすぎる!!!

曲が始まり、真っ白な紙の上に、水色の絵の具が広げられていった。
続けて、下1/3位が緑色に塗られていく。春の草原だろうか。そこに青いワンピースを着た女性のような絵が描かれた。岩のような建物のような、背景も描き足されていく。
続いて、青色の絵の具を細かく全体に散りばめられていった。これは雨かな?「春の香りに包まれて」には、「雨」というワードが何度か登場するもんね。
そして女性の隣には、男性らしき人影も描かれていく。 
草原にお花が描き足されていき、最後には男性の手にも数本のお花が握られていた。女性にプレゼントしているのかな?

…というのを、1曲が始まってから終わるまでの間に、近藤康平さんはやっていたのだ。決して慌ただしいようには見えず、むしろ優雅にサラサラっと描いているように感じた。けれど、よくよく考えてみれば、物凄いスピード感だ。1曲って5分位だよね…?

そしてもちろん、ソングバーズの演奏も最高で。
特にこうへい君の歌声が透き通っていて、本当に心地よかったな。特に今回は、歌声が際立って聞こえてきたような気がした。アコースティック編成だったからかな。

初めてのライブペインティングで、1曲目から早速良さをとーーーても感じた!目も耳も幸せ。

Monkey Mind Game

この曲がアコースティック編成でセトリに組み込まれたの、意外だった!先輩ファンの皆さんからしたら、普通にあるよ~って感じなのかな?
アコースティックライブだけど、エレキギターのかっこよさが際立っていた。イントロとアウトロのあのフレーズ、頭に残るよね。
カホンのズンチャカもたまらん。ヨシヒデ君が足に着けてた足タンバリンも、良い味出してた。正直、家で配信見てる時はめちゃくちゃ縦ノリした。

この曲の絵では、黒い紙が使われていた。
何色もの絵の具が、紙の上にピッピッと飛ばされていく。そうやってカラフルになった紙を、近藤さんはヘラで擦った。絵の具は混ざり合って、オリーブ色のような1色になってしまった。

この感じ、頭の中に浮かんできた色々な考えを整理しきれず、「ウワー!もう知らん!!!」と思考を投げ出す様子によく似ていると思った。「Monkey Mind Game」という曲にも、同じような要素を感じるんだよね。

続けて、暗い青色で地面のようなものが描かれ、その上にギターを持った人影が足された。そして最後はまた、最初と同じように、カラフルな絵の具が紙の上に弾き飛ばされ、色彩豊かな絵が完成した。

さっきの解釈に、続きを加えてみよう。
「もう知らん!」という気持ちになって、あれこれ考えることをやめて歌ってみた。それでも結局は、次々と浮かんでくる思考にまた飲み込まれていく…。そんな感じかな?

この絵には元ネタがあるのだそうだ。「イントロのギターがかっこいいから、ストーン・ローゼズのジャケットを意識した」とのこと。そうなんだ~!と思い、帰ってからストーン・ローゼズのジャケットを検索してみたら、似たようなものが数種類出てきた。近藤さんが、どのジャケットをイメージして描いたのかは、分からなかった…。

分からなかった、といえば。
この曲の後、ヨシヒデ君が「絵に見とれていてちょっと間違えた」と自白していたけれど、どこを間違えたのか、私には分からなかったw

シティーコラージュ

この曲が始まる前に、ここまでこうへい君が弾いていたエレアコが、ゆうじ君に渡された。ギター引き渡すパターンあるんだ!?!?

そして「シティーコラージュ」へ。
この曲は、全編通してゆうじ君が歌うんだよね。ゆうじ君の生歌も最高だったな。柔らかくて、あたたかさを感じるような歌声で、素敵だ。
レコーディング音源よりも1つキーを下げて、より落ち着いた雰囲気だったのも、アコースティック編成によく合っていて良き~!

そして、ギターを渡したこうへい君はというと、ギターを持たずに、丸いマラカスをシャカシャカ振っていた。ボーカル&ギターという肩書きにとらわれず、マラカスもやるのか。ソングバーズまじで誰でも何でもやるな。

なので「シティーコラージュ」は、ギターはエレアコ1本のみで演奏されていたということだ。ここまでの曲が、エレキも合わせてギター2本体制での演奏だったことを考えると、音は薄くなっているはずだ。
それなのに、この曲の伴奏に全く薄さを感じなかったのは、カホンの音が際立っていたからな気がする。リズム隊って大事なんだね。

ちなみに、こうへい君は楽屋で「今日のフォーメーションは、近藤さんの手元を直接見れるから嬉しい!」と言っていたらしいが、この曲はギターを弾いていなかったにもかかわらず「絵は全く見れなかった」とのこと。

絵を購入された方がTwitt…Xに写真を載せていたので、リンクをお借りします!

この部屋で

ギターは再び、こうへい君がエレアコ、ゆうじ君がエレキの体制に戻った。
この曲は、ゆうじ君がずーーっとハモっているので、きれいなハモりを存分に堪能できた。耳が幸せだった。

曲のタイトルは「この部屋で」だけれど、描かれたのは夜の屋外のような、宇宙のような、そんな場所だった。
黒い紙に、白い絵の具が星のように散りばめられていた。紙の上の方には、満月も描かれている。
その下には、向かい合って手を取る男女の姿が。「音楽をかけて踊ろうか」という歌詞の通り、一緒に踊っているのだろうか。さらに二人の周りを、白い絵の具が螺旋状に点々と囲んでいて、まるで二人を中心に星が回っているようで、きれいだった。

曲が終わって、こうへい君は穏やかに「絵を見る余韻に浸る時間も取りますから。皆さん、歌詞と絵のストーリーに想いを馳せて、宇宙までぶっ飛んでください。」と話していた。
FM藤巻の時も思ったけど、こうへい君はトーク中にこういう小ボケをちょいちょい挟んできて面白いw 幼い頃から関西人として鍛え上げられてるのか?

マリッジストーリー

天才ピアニスト、松原有志登場!!ソングバーズ誰でもなんでもやるな(2回目)。

しかも初披露の新曲だって!
タイトルを聞いて、「おお~?結婚しようよ的な歌ですかぁ~?ひゅー!^^」なんて、一人で心の中で浮かれていたのだが、聴いてみたら印象が違った。「結婚!ハッピー!」みたいな曲を想像していたけれど、そうではなさそう…?

というのも、この曲の絵が完成するまでの流れが、ただただ幸せなだけにはとても見えなかったのだ。
右側に、暗い絵の具で男性の影のようなものが描かれる。左側には、おそらく女性の影。男性と向き合うように描かれた。
「マリッジストーリー」という曲名だから、結婚する二人の絵かな。幸せそうに向き合っている二人の間に、何が描かれていくのか楽しみだ。私はそう思っていた。
しかし近藤さんは、暗い色の絵の具をつけたヘラで、絵の左半分を擦った。それとともに、女性の影は掠れてしまった。結婚する二人の絵だと思い込んでいただけに、私にとってはショッキングな描写だった。
そして最後は、右側の男性に寄り添うように、新たに女性の影が描かれて終わった。

完成形を見たゆうじ君が「この曲のジャケットでもいいくらい」と言うほど、この絵は「マリッジストーリー」が表現している内容を表しているようだ。
ライブ後に配信で聴いて、歌詞も書き出して、じっくり読んでみた。もしかして「本当に愛していた人とは結ばれなかった」っていう曲なのかな?絵に描かれた女性2人は同一人物だと思っていたけれど、もしや別人?

ちなみに、近藤さんは「新曲だったから、この曲がいつ終わるのか分からなかった。最後は勝負に出たけど、これは勝った気がします!」と話していた。確かに、最後に女性の影が描かれたのは、終盤のかなり攻めたタイミングだったw
私はてっきり、近藤さんは事前に曲を聴き込んで、曲のどのあたりでどうやって描こうか、事前に考えて本番に臨んでいるのだと思い込んでいた。
まさか、事前に構図を考えるどころか、曲の長さすら正確に分からないまま、ぶっつけ本番でこの素敵な絵が描けるとは!これがライブペインティングパフォーマー…!

マジック

「マジック」来た!!!嬉しい!!!以前にFM藤巻にソングバーズがゲストで来る時、リクエストを送ったくらい好きな曲だ。
この曲だけ、こうへい君とゆうじ君が席を交代した。ギターは席に残したままなので、ゆうじ君がエレアコ、こうへい君がエレキになった。「シティーコラージュ」でゆうじ君にエレアコを渡した時は、二人の場所はそのままだったのに。エレアコは場所を変えられるけど、エレキは変えづらいとかの事情があるのかな?エレキはエフェクターがいっぱい付いているとか?

今の体制だと、サビではこうへい君がメロディーを歌い、ゆうじ君がそれにハモって、ヨシヒデ君がコーラスをしている。そう、コーラスはヨシヒデ君一人。しかも、この日はアコースティック編成。それはそれは、ヨシヒデ君の綺麗なコーラスがよく聴こえてきたよね。女性でも高いと感じる人がいるくらいの高音を、安定して歌いこなすヨシヒデ君、強い。
「ボーカルじゃないのにこんなに歌えるなんて、本当にすごい!」と思った。(これが5曲後の伏線になるとはね…)

3人で奏でる「マジック」は、とてもきれいだった。だけど、やっぱりしばっちゃんが居る時のソングバーズも、生で聴いてみたかったな。ハーモニーがとても美しくて大好きな曲だけに、特にそう思う。

この曲も、ストーリーが感じられるライブペインティングで、強く印象に残った。
最初に描かれたのは、青空と海。そして紙の中央に、黒い影が描かれた。空を飛んでいる鳥だろうか?
続いて、海だった場所を緑色の絵の具で上書きしていき、そこに小さな花も描かれた。海から草原になった!!鳥の絵は中央から動いていないのに、背景が移り変わったことによって、まるで鳥が羽ばたきながら移動しているように感じるから、面白い。
そして、一人の女性の立ち姿が、草原に描かれた。かと思いきや、空を飛ぶ鳥の影を、近藤さんはぐしゃっと塗り潰してしまった。
えっ!?と驚いていたら、女性の前には、一人の男性の姿が。二人に徐々に色が重ねられていくことで、抱き合っている様子が明確になって、絵は完成した。

マジックは大好きな曲で何度も聴いているけれど、この歌詞がどのような状況を表しているのかは、いまだに迷う。
他人にとっては大勢のうちの一人かもしれないけれど、僕にとっては君は特別な存在なんだ、と歌っているようにも聴こえる。一方で、失ってしまった大切な人のことを思い出している曲のようにも聴こえる。

私はこの日の絵に、後者の解釈を重ねて見ていた。
いなくなってしまった「君」を思いながら、1羽で遠くまで飛び続ける僕。行き着いた先に、マジックのように「君」が現れたから、僕は「君」の元に降り立って抱き締めた。
私にはそんなストーリーに見えたから、明るい曲調なんだけれど、胸が締め付けられるような切なさを感じた。

まあ、私が勝手に解釈して、勝手に切なくなってるだけなんだけど。曲の解釈は自由とはいえ、こうへい君とゆうじ君が、どんな思いで書いたのかは気になるな。どこかで話したことあるのかな?

こちらも、購入された方のツイートがあったので、お借りします!

旅をする木

天才ピアニスト、岩田栄秀登場!!ソングバーズほんとになんでもやる(3回目)。
写真家・星野道夫さんの著書「旅をする木」を読んで、この曲は作られたとのこと。なんと、近藤さんもこの本が好きなんだとか。

この曲を聴いたのは2回目。1回目は、こうへい君の弾き語りソロライブの配信で聴いたんだったかな。だから、生で聴いたのはこの日が初めて。なんとなく、切なくて厳かな雰囲気のある曲だな、と感じている。好き。本を読んだら、また聴こえ方が変わるのかな。

この曲で描かれたのは、森の中に佇む1頭の鹿だった。
絵に色味は少なく、ほぼ白黒。角はどんどん描き足されていき、まるで幹から枝が生えて大きくなっていく木のようだった。
これは「カリブー」という、星野道夫さんが追いかけていた動物だそうだ。それに影響を受けて、近藤さんの絵にも、カリブーはよく描かれているらしい。

ライブ後に、本の「旅をする木」について調べていたら、「旅をする本」というプロジェクトがあることを知った。

「旅をする木」を読んだら他の人に渡して、その人が読み終わったら、また別の人に渡して…ということを繰り返し、本に旅をさせようという企画らしい。面白い。
人々の繋がりを辿りながら、本が旅をする。本が訪れたことのある場所は、どんどん増えていく。
私はその様子を想像しながら、近藤さんが描いていた、徐々に大きくなっていく鹿の角を思い出していた。

斜陽

サビで3人がハモるのがきれいすぎて鳥肌…ッ!!こうへい君とゆうじ君が二人でハモるパートは多いし、それはもちろん最高に良いんだけれど、ヨシヒデ君が加わって3人になることで、こんなに厚みが変わるんだ。圧巻。大好き。最高。

この時の絵は、白い紙全体がオレンジ色に塗られていくところから始まった。斜めにうっすらと白い線も入っていて、日が差しているようだ。「斜陽」という曲の絵だから、夕方の様子かな。
真ん中あたりに一本線が横に引かれ、その上に小さなお花が描かれた。そして、その花に手を添えているような人の姿も。
最初、この線は地面かなぁ?と思いながら見ていたのだが、線が人の腰のあたりの高さにあるので、違ったみたいだ。もし地面だとしたら、この人下半身めりこんじゃってる。
じゃあ何だろう?と考えた。窓枠のようにも見える。ただ、歌詞に「川に浮かべた花束」とあるように、もしかしたら川の水面かもしれない。川に入って、花を流しているシーンにも見える。

演奏が終わってから、こうへい君が絵を見て「これはインドですか!?」と聞いていた。しかし近藤さんは「インド…じゃなかった…」と回答w

でも、近藤さんは「絵は、見る人の経験が完成させるものだ」と言っていた。この言葉は、絵画鑑賞経験の浅い私にとって、大きな気づきだった。
今まで、絵を見ることをそれほど楽しいと思ったことはない。
絵を見ても、作者が何を意図して描いたのか分からない。だから、この絵から何を感じれば良いのか分からない。なんとなく「きれいだなぁ」と思って終わり。
でも、作者の意図を読み取ることだけが絵の見方ではないと、近藤さんの話を聞いて知った。絵に自分の経験を重ねることで、自分なりの見え方を作り上げることも、絵を見る楽しさなのだ。そんなに自由でいいんだ!
というわけで、このnoteに遠慮なく好き勝手書いている。

そういえば、「斜陽」はこうへい君がインドに行った時に見た光景から作られたと、どこかの記事で読んだな。その経験があったから、こうへい君にはこの絵がインドの光景に見えたのかもしれない。

MC: 「Come Out Of Nowhere」の由来

今日のオープニング前から、タイトルが書かれた1枚の絵が、ステージのスクリーンに映されていた。ビートルズのアビーロードの写真をモチーフにした絵だ。
背格好からして、右から順にこうへい君、ヨシヒデ君、ゆうじ君かな。4人目の人は近藤さんかな~、なんて思いながら見ていたのに、近藤さんが「後ろにアル中の浮浪者がついてきてるみたいになっちゃった」と言い出したwww そう言われたら、そうにしか見えなくなってくるわwww

今回のイベントタイトル「Come Out Of Nowhere」は、「どこからともなく」という意味だそうだ。
近藤さんは、タイトルや歌詞など、色々なものから着想を得て、その場で絵を描いているそうだ。人のアイデアは、突拍子もないところから繋がって「どこからともなく」出てくるものだ。
そういう意味がこめられたタイトルらしい。(こうへい君談)

ちなみに、近藤さんはライブ前に「今日はどんな絵が描けるか楽しみ」と自分でも言っているそう。天才だ…痺れる…。

そして、なんとゆうじ君から「ペインティング側もやってみたい」との発言が!!やってやってー!!!
その後のMCで、ソングバーズのポッドキャスト「グバキャス」が始まることが発表された時、そこでライブペインティングに挑戦してみてはどうか…という話も出ていたので、わりと現実的に期待してもいいよね!?

窓に射す光のように

ゆうじ君のエレキギターからイントロが始まった。とてもゆっくりと弾かれたコードは、柔らかくホワンとした響きで、夢うつつ…みたいな不思議さがあるなと感じた。配信で見てみると、1ストローク弾いて、ギターに付いているツマミを回して…を繰り返しながら弾いていたみたい。調べてみたら、コントロールノブというらしい。エレキギターってそういう機能付いてんのか~。(エレキギター未経験者並感)

この絵では、黒い紙が使われた。その上に黄色のクレヨン?が、ムラが残るように塗られていった。暗い部屋に光が差しているようだ。
そして、窓枠らしきものに腰掛けて、ギターを弾いている人が描かれた。

ヨシヒデ君が「『窓に差す光のように』で黒い紙選んでる~と思った」と言っていたように、確かにこの曲で黒い紙が使われたのは、意外だ。まあ、ヨシヒデ君がそう言うまで、私は全然意識してなかったけど。
近藤さん曰く、この曲はライブペインティングで何度かやっているので、何回も見てくれてる人がいるだろうから、新しい絵を描こうと思ってのチョイスだったとのこと。粋~!

このライブ中に描かれた絵は、終演後に販売されることになっていた。同じ絵を買いたい人が複数いた場合は、購入者をじゃんけんで決めるルールだ。
こうへい君は「窓に差す光のように」の絵を気に入ったようで、「買おうかな」と言い出した。
そこで、近藤さんが音頭を取って、ソングバーズ3人がじゃんけんをしてみることに。結果、美しくこうへい君が一人負けwwwここで一発で負けるなんて、こうへい君持ってるねぇwww
その様子を見ていた近藤さんからは、「やっぱ上野くんってすごいんだね!」とコメントされていた。ワロタ。

フィラメント

「フィラメント」が聴けるの本当に嬉しい!!!私は藤巻さんのファンでもあるし、これがソングバーズに初めて出会った曲だから、この曲は本当に特別。もちろん楽曲自体が素晴らしい。けど、私にとってはそれ以上の意味があるんだ。
最近のライブでは、大体歌っているような気がする。これは現時点でリリースされている最新の曲だからなのかな。今後も定番になってくれたら嬉しいなあ…!

明るさと切なさを兼ね備えた曲で、聴く度に胸がきゅっとなる。でも、この日はなおさらだった。絵がとても美しくて、楽曲ともリンクしていて。

終演後の絵の販売の時、近藤さんが「(絵は1枚しか無いから、買える人は1人だけど)写真とかは皆で撮ってね」と言ってくれていたので、「フィラメント」の絵は写真を撮らせてもらった。

黒い紙に、様々な色が点々と散りばめられていく。星やライト、水面に反射する月明かりなど、色々な種類の光が闇夜の中で輝いているのだと、私は思った。
そして、中央よりやや右に描かれた白いもの。これは壁だろうか、塔だろうか。その上に、腰掛けている人が小さく描かれている。
その塔(ということにした)の中腹から、白い糸のようなものが、左に向かって続いている。でも、この糸は完全には繋がっていない。歌詞にも出てくる「途切れかけのフィラメント」に見えた。
糸の先は、絵には描かれていない。けれど、きっとどこかの塔と繋がっていて、そこにはこれまで時間を共にしてきた誰かが腰掛けているんじゃないかな。
そして2番には、この糸の上に赤い絵の具が描き足されていった。ああ、途切れかけながらも繋がっていたフィラメントが、今燃え尽きようとしているんだ…。そう思った。
うわ、思い出しながら文章書いてるだけで泣きそう…。

「最初は繋がっていたフィラメントが、最後に燃える」という、シーンの移り変わりを見ることができるのは、ライブペインティングの魅力だ。もし完成形だけを見たとしても、ここまでのストーリーは味わえないだろう。少なくとも、私の想像力ではw

ゆうじ君はこの絵を見て「海の上のようにも、海の中のようにも見える」と言っていたなぁ。絵って、本当に人によって見え方が色々なんだね。面白い!

MC: 岩田ソロ(?)

このライブの3人のポジションは、
奥の下手に近藤さん、上手にヨシヒデ君
手前の下手にこうへい君、上手にゆうじ君
だった。
ヨシヒデ君の位置は、プロジェクターで映し出された絵の右下に被っていた。そのため、「マナーかなと思って無地の服を選んだ」とのこと。さすがの気遣い!

その話をした時、近藤さんが「ドラムソロがあったら、こういうことしようかなと思ってたんだよね」と言い、筆を執った。ヨシヒデ君に重なるように、赤と青の絵の具を塗り広げられていく。まるで、ヨシヒデ君からオーラが漂っているようだw
これを見て、こうへい君は「キャラクター登場みたい」と言っていた。もしかしてだけど、スマブラのファイター参戦のやつ想像してない?私はした。

こうへい君が「ドラム叩いてみて」と言うと、ヨシヒデ君はニコニコ横揺れしながら、タカタカタカタカ‼と小刻みに、陽気にスネアを叩き始めた。そういう感じ!?曲中のドラムソロみたいな感じで、かっこよく叩くんじゃないの!?!?www 
そして、こうへい君に「おもちゃのサルみたい」と言われていた。ゼンマイで動くあれね…的確…w

優しい怪獣

新曲「優しい怪獣」は、先日のヨシヒデ君の弾き語りソロライブでも披露されていた。その時に、これはヨシヒデ君が作詞作曲していて、メンバーが良い曲だと言ってくれたので、レコーディングもして次のCDに入れる予定だ…とかなんとか言っていた気がする。
私はてっきりさ、その日はヨシヒデ君のソロライブだからヨシヒデ君が歌っているのであって、レコーディングではこうへい君かゆうじ君が歌っているって話だと思い込んで聞いていたわけ…
だから、本当にびっくりしたよね。こうへい君もゆうじ君もいるこの日のライブでも、ヨシヒデ君が歌うって言い出したんだから…!

この曲を聴いている時の私の脳内、「ここここの曲ヨシヒデ君がメインボーカルなん!?!?私まだソングバーズ全曲網羅できてないけど、今のところヨシヒデ君がメロディーライン歌ってる曲に出会ったことないよ!?!?ソングバーズってツインボーカルだって紹介されてなかった!?!?ヨシヒデ君もボーカル!?!?うぇ!?!?マジでドラム叩きながら歌っとるんだが!?!?!?!?」だった。
いや~驚いた!3人いる中でヨシヒデ君が歌ったということは、きっとレコーディング音源もヨシヒデ君がボーカルなんだろうな。リリースが楽しみ!ヨシヒデ君の歌声も、真っ直ぐで優しくて素敵だもんね!

そんな歴史的ヨシヒデボーカルショック(?)の影響で、絵の記憶が全て吹き飛んだので、配信でじっくりと見直した。配信に感謝!

草原に生える、大きな木の絵。葉っぱの部分が、指に絵の具をつけてチョンチョンと描かれていて、柔らかな感じが曲調と合っている。
生い茂る葉の下には、机と椅子、そして、椅子に座って机に向かう人の姿が描かれた。お手紙でも書いているのかな?
優しくキュートな曲の雰囲気と相まって、まるで絵本の1ページを見ているようだった。

ガーベラ

本編最後の曲は「ガーベラ」。幸せ全部盛り!みたいな曲で、聴いているとあたたかい気持ちになる。

この曲の絵は、真ん中に人が1人立っていて、その周りをお花が彩っているというもの。一見シンプルだけれど、この絵には特徴的な部分があった。それは、お花を描いた絵の具の厚さ。この日のライブペインティングの中でも、一番こってりと塗られていたように思う。実物を横から見ることはできなかったけれど、少し立体感も出るくらい、厚みがあったんじゃないかな。
近藤さん曰く、このくらいだと乾くのに30分かかるらしい。逆に、あの厚みでも30分あれば乾くことに驚き。そんな絵の具、パレットに出したらすぐに固まって扱い難しそうだw

ヨシヒデ君がこの絵を見て「家の壁紙これにしたい」と言っていて、思わず笑ってしまったけど、ちょっと分かる。白い背景に、鮮やかな色で描かれたお花がかわいいよね。

この曲は、大好きな恋人と一緒に過ごせる幸せを歌っていると思う。だから、ここまでに男女の姿が描かれた絵がたくさんある中、「ガーベラ」の絵に描かれたのが1人(おそらく女性)だったのは、最初は意外に感じた。
でも、後から気づいた。これはもしかして、一人称視点の絵なのでは!?大好きな「君」を見つめていたら、愛しさのあまり、周りにガーベラの花が見えてきた…そんな視界が、ここには描かれているのでは!?!?
そう考えると、なんて幸せな光景なんだ…

アンコール

MC: 即興のコツ

ステージから一旦はけて、アンコールで再登場した後、まずはトーク。
こうへい君が、近藤さんは「即興力」が磨かれているのだろうという話をした。そうだよね。1曲演奏される間の数分間で、その場で絵を考えて描くなんて、即興中の即興だ。

そんな近藤さんが言うには、即興のコツは「怖がらないこと。何をしても許されるんだと信じる。」だそうだ。
確かに、絵描きの技術があっただけでは、近藤さんの仕事は務まらないだろう。ライブペインティングでは、頭の中にある数々の技法や構図を、曲を聴いた印象から即座に引き出し、短時間で形にする必要がある。そのためには、「この絵で大丈夫かな?」と考えることに、頭を使っていてはいけないのだろうなと思う。
本当に、すごい技術とすごいメンタルの持ち主だよ…それでいて、話している時は優しくて気さくなんだから…あれ、私もしかして近藤さんのファンになってる?

この話の後、ゆうじ君が「こうへいも、新曲の歌詞即興で変えてたやん」と言っていた。まじかw 新曲ということは「マリッジストーリー」かな?聞き取れた範囲で歌詞はメモしてあるから、リリースされたら見比べちゃお~^^
しかし、本番で違和感なく歌詞を変えてしまうとは、こうへい君もなかなかの即興力を持っているのでは?

Inner Lights

アンコールでは1曲歌ってくれた。曲は「Inner Lights」!
アコースティックの時は、Aメロの各フレーズの間を長く取るアレンジが定番なのかな?こうへい君やヨシヒデ君の弾き語りでも、同じアレンジをしていた記憶がある。
アコースティックバージョンも、ノスタルジーが強めに感じられて好きだな~。

「動き出す電車の窓の向こう…」と、優しく始まったのに合わせて、ギターを抱えて電車の座席に腰掛けている人が描かれていった。歌詞の通り、背後には電車の窓も描かれている。
そしてその右隣には、もう一人ギターを持った人の絵が。あれっ、もしかしてこの二人って、こうへい君とゆうじ君!?と気づいた。となると、当然「その隣にも…」と期待してしまう。
その後は期待通り、さらに右隣にもう一人描き足されていった。二人よりも、少しだけ背が高い。間違いない、これはヨシヒデ君だ!電車内の絵だからか、さすがにドラムは無かったけどw 後ろを振り向いて、窓の外を眺めている姿に見えた。

アンコールの最後の1曲で、ソングバーズの3人が描かれた絵とは。近藤さん、粋だなぁ~!!

終演後

会場で縁あってお話した方が、なんと「私、藤巻さんのファンで…」とおっしゃっていてびっくり!「私もですゥー!!!」と言いながら、お互いにスマホの壁紙に設定した藤巻さんの写真を見せあったw
私のスマホは、ロック画面がソングバーズ、ホーム画面が藤巻さん^^

後日談

このライブの2日後のツイート。

ヨシヒデ君、もしかしてこのライブの時もワセリンだったんか?w

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