見出し画像

[英詩]Bob Dylan, 'Dark Eyes'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

英詩のマガジン の本配信、今月2本目です。歌われる詩の1回めです。今回はボブ・ディランのアルバム 'Empire Burlesque' (1985年、下) に収められた 'Dark Eyes' です。

画像1

録音は1985年3月3日 (The Power Station / Studio B, New York)。プロデユーサは Bob Dylan. サウンド・エンジニアは Josh Abbey (The Power Station)。リミクスは Arthur Baker (Shakedown) か。 

今回は詩テクストをリクス校訂版に準拠して考えてみます。

参考文献 は、文字数の関係で別の note にあります。

※「英詩が読めるようになるマガジン」の本配信です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(202010)」へどうぞ。

このマガジンは月額課金(定期購読)のマガジンです。月に本配信を3回お届けします。

英詩の実践的な読みのコツを考えるマガジンです。
【発行周期】月3回配信予定(他に1〜2回、サブ・テーマの記事を配信することがあります)
【内容】〈英詩の基礎知識〉〈歌われる英詩1〉〈歌われる英詩2〉の三つで構成します。
【取上げる詩】2018年3月からボブ・ディランを集中的に取上げています。英語で書く詩人として最新のノーベル文学賞詩人です。
【ひとこと】忙しい現代人ほど詩的エッセンスの吸収法を知っていることがプラスになります! 毎回、英詩の実践的な読みのコツを紹介し、考えます。▶︎英詩について、日本語訳・構文・韻律・解釈・考察などの多角的な切り口で迫ります。

_/_/_/

まとめ

ボブ・ディランの 'Dark Eyes' は、聖書の引用をまじえつつ、時間に支配される快楽や欲望の世界でなく、時間を超えた美の世界への憧憬を唄う歌である。

動画リンク [Bob Dylan and Patti Smith, 'Dark Eyes' (1995)]


原詩+注+日本語訳+韻律+解釈

Dark Eyes
Bob Dylan

1連

Oh, the gentlemen are talking
 And the midnight moon is on the riverside
They’re drinking up and walking
 And it is time for me to slide
  I live in another world                                   5
   Where life and death are memorized
  Where the earth is strung with lovers’ pearls
   And all I see are dark eyes

(注)
dark eyes cf. Mt 6.22-23; Lk 11.33-34

ここから先は

8,290字
この記事のみ ¥ 600

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?