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ムラサキ 萬葉植物園にて

ムラサキ 萬葉植物園にて | Murasaki (Lithospermum erythrorhizon), Manyo Botanical Garden, Nara

絶滅危惧種レッドデータブックIBにランクされる希少な植物むらさきを見に行った。

まず、大変小さな花におどろく。

万葉集でむらさきというわけは、根が紫色の染料になるため。

つぎに、誰もこの花を見に来ていないのにおどろく。萬葉植物園でこの時期開花している花が非常に少ないにもかかわらず、そのうちの一つ、最も希少な花を誰も見に来ていない。もっとも、見に来てもどこに花があるのか気づかないくらい小さい。

英語で万葉を読むマガジンをやっているけれど (大和歌を英語で読む(1) (2) (3) )、むらさきが出てくる歌はまだ扱っていないと思う。好きなのは次の歌だ。額田王の作。

あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (巻1.20)

紫草の生える野、かかわりなき人の立ち入りを禁じて標を張ったその野を往き来して、あれそんなことをなさって、野の番人が見るではございませんか。あなたはそんなに袖をお振りになったりして。(伊藤博訳)

大阪(など阪急沿線)から行く場合、奈良・斑鳩1dayチケットが2,060円で買える。阪急・大阪地下鉄・近鉄・奈良交通バス等に乗れ、さらに萬葉植物園に団体料金の400円で入れたりするなど、便利だ。

さらに、このチケットを使ってバスに乗り平城宮跡にも行った。藤原京を、三方山に囲まれたその状態をそのままコピーする形で北へスライドさせて平城京ができたことがよく分かる。高御座の実物大レプリカもあり見応えがある。現在工事中で、朱雀門のあたりの塀を延長してぐるりととり囲むのにあと20年要すという。

余談だが、かんかん照りの日に平城宮跡を歩くなら、ソルティライチを持参するのがおすすめ。建物の中では飲食できないと思うけれど、外での水分補給と元気回復には抜群に効果があると体が教えてくれた。

#奈良 #萬葉植物園 #平城京

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