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[英詩]Bob Dylan, 'If Not for You'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

英詩のマガジンの今月3回目の本配信(歌われる英詩)です。

今回はボブ・ディランの有名な歌 'If Not for You' を取上げます。ディランの歌の中で最もビートルと関係が深い歌と言われています。ビートルズのジョージ・ハリスンと関係があるからです。

ディランとハリスンがデュエットしている映像があります。

動画リンク [George Harrison & Bob Dylan, 'If Not for You' (Live)]

この歌はアルバム 'New Morning' (1970) に収められています。

多くのディラン研究者がこの歌に言及していますが、注目すべき解釈が2つはあります。今回はその2つを眺めてみます。簡単にいうと、1つは韻律上の特色に注目したもの、もう1つはユダヤ教の祈りに関連づけたものです。どちらの解釈も、あまり知られているとは言えません。一般には単純なラヴ・ソングと考えられているでしょう。それで全然かまわないのですが、本マガジンは歌の深掘りをします。そうするだけの値打ちのある歌です。

目次
原詩
日本語訳
韻律
解釈
 クリストファ・リクスの視点
 セス・ロゴヴォイの視点
 ディラン自身の考え

※「英詩が読めるようになるマガジン」の本配信です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(201712)」へどうぞ。

この定期購読マガジンは月に本配信を3回配信します。そのほかに副配信を随時配信することがあります。本配信はだいたい〈英詩の基礎知識〉〈英語で書かれた詩〉〈歌われる英詩〉の三つで構成します。2016年11月から主要な内容をボブ・ディランとシェーマス・ヒーニでやっています。英語で書く詩人として最新のノーベル文学賞詩人たちです。

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原詩

If Not for You
Bob Dylan

If not for you
Babe, I couldn’t find the door
Couldn’t even see the floor
I’d be sad and blue
If not for you

If not for you
Babe, I’d lay awake all night
Wait for the mornin’ light
To shine in through
But it would not be new
If not for you

If not for you
My sky would fall
Rain would gather too
Without your love I’d be nowhere at all
I’d be lost if not for you
And you know it’s true

If not for you
My sky would fall
Rain would gather too
Without your love I’d be nowhere at all
Oh! what would I do
If not for you

If not for you
Winter would have no spring
Couldn’t hear the robin sing
I just wouldn’t have a clue
Anyway it wouldn’t ring true
If not for you


日本語訳

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