24bitのデッド
FLACのある暮しについて書いてから、ますますハイレゾの音に浸っている。
〈Grateful Dead の音源をFLAC で聴くと、個人的には、健康にも良いと感じられる〉とそこに書いたが、音源そのものは一生かかっても聴ききれないくらい大量にある。デッドはある時期から、コンサート後にファン同士で録音ファイルを交換するのは認めた。いわゆる trade friendly の方針をとったのだ。それ以後、ファンによる高音質の音源は増え続けた。
そのような音源を聴きつづけていると、だんだんと耳が肥えてきて、できれば16bitの音源より24bitの音源が聴きたくなる。同じコンサートに両者が混在することは珍しくないが、最近は迷わず24bitの音源を入手して聴いている。
一つ、最近の収穫例を書こう。グレートフル・デッドの1991年4月28日の録音だ。
その前日のも聴いたが、デッドの特徴として、連続公演で曲目が殆どダブらないことがある。曲名としては 'Drums' や 'Space' は重なるように見えるが、これらは純然たる即興演奏なので、同じ曲ではない。
で、その4月28日は前日にもましてすばらしい。shnid は次の通り。
gd1991-04-28.156366.sbd.cm.miller.flac2496
shnid は shorten と呼ばれる (通常、可逆の、つまりロスレスの) 圧縮ファイルの識別記号だ。このリンクをたどれば、DL (download) 可能な torrent が表示される。
曲目は次の通りだ。曲名のあとに「>」が付くのは、次の曲に続くことを表す。
Set 1:
01 - Tuning
02 - Jack Straw
03 - Candyman
04 - Wang Dang Doodle
05 - Althea
06 - Me and My Uncle >
07 - Big River
08 - Bird Song
Set 2:
09 - Foolish Heart >
10 - Saint of Circumstance >
11 - Crazy Fingers >
12 - Truckin' >
13 - Deal >
14 - Drums >
15 - Space >
16 - The Other One >
17 - Wharf Rat >
18 - Around and Around >
19 - Sunshine Daydream
Encore:
20 - Encore Break
21 - Box of Rain
この時期のデッドはピアニストの Bruce Hornsby が加わっており、卓抜な演奏を聴かせてくれる。Hornsby ファンなら一聴の価値がある。