[DVD評]SIRIUS
『SIRIUS スティーブン・グリア博士が放つ新文明のためのビジョン』(ビオ・マガジン、2014)
人類の幸福のためにディスクロージャーを訴える
入手困難だったドキュメンタリ DVD をやっと見ることができた。155分の中にぎっしりディスクロージャーに関る動きが捉えられている。いま世間で陰謀論の名で語られる多くのことの背景が手に取るように分るフィルムだ。
日本語字幕の字がやや細く小さいが、翻訳は実に丁寧で、研究者が付けていることが分る。おそらくグレゴリー・サリバン氏が中心になっているのだろう。画面に出てくる殆どのものについてクレジットが表示され、原作よりも情報が詳しいほど。
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内容の大きな柱はスティーブン・グリア博士の歩みと、人間に似た謎の身長15cmの生物と、フリーエネルギーだ。
映画が作られた2013年当時よりも世界は情報公開やフリーエネルギーの利用が進んでいるかというと、残念ながら現時点 (2021年10月) ではまだまだだ。
フィルムはノンフィクション・ドキュメンタリで、事実のみが取上げられる。それでこれだけの圧倒的なボリュームになるのだから、いかに多くのことが隠されてきているかが分る。情報公開が最も進んでいない世界の2つの国が米国と日本だ。
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1回観たくらいでは、その意味が十分に測れないくらい大きな問題を扱っている。他の世界や次元からこの世界を訪れているものや、ニコラ・テスラらの封印された科学技術などに関心がある人は一見して損はない。