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[英詩]Bob Dylan, 'Jokerman'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

※各連の5行めの行数表示「5」の位置を少し内側に修正しました。note の表示が近年変化したと思われるのに合わせました。

英詩のマガジン の本配信、今月2本目です。歌われる詩の1回めです。今回はボブ・ディランのアルバム 'Infidels' (1984年、下) に収められた 'Jokerman' (「 ジョーカーマン」)です。

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録音は1983年4月14日 (The Power Station / Studio A, New York)。プロデユーサは Bob Dylan と Mark Knopfler. サウンド・エンジニアは Neil Dorfsman.

本歌は本マガジンで一度とりあげたことがあります ([英詩]Bob Dylan, 'Jokerman', 2016年10月22日)。その時は1連を詳しく分析し、2-6連については解釈だけを書きました。今回は、それ以降の研究などもふまえて、原詩+注+日本語訳+韻律+解釈を簡潔にまとめてみます。なお、今回は詩テクストをリクス校訂版に準拠します。

参考文献 は、文字数の関係で別の note にあります。

※「英詩が読めるようになるマガジン」の本配信です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(202008)」へどうぞ。

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英詩の実践的な読みのコツを考えるマガジンです。
【発行周期】月3回配信予定(他に1〜2回、サブ・テーマの記事を配信することがあります)
【内容】〈英詩の基礎知識〉〈歌われる英詩1〉〈歌われる英詩2〉の三つで構成します。
【取上げる詩】2018年3月からボブ・ディランを集中的に取上げています。英語で書く詩人として最新のノーベル文学賞詩人です。
【ひとこと】忙しい現代人ほど詩的エッセンスの吸収法を知っていることがプラスになります! 毎回、英詩の実践的な読みのコツを紹介し、考えます。▶︎英詩について、日本語訳・構文・韻律・解釈・考察などの多角的な切り口で迫ります。

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まとめ

ボブ・ディランの 'Jokerman' は、黙示録的な現代社会を背景に、キリスト的な人物と反キリスト的な人物が登場し、聴き手に混乱を与える。警世の歌と取るか、詩人の声に耳を傾けよという歌と取るかは、聴き手に委ねられている。

動画リンク [Bob Dylan, 'Jokerman' (Official HD Video)]


原詩+注+日本語訳+韻律+解釈

Jokerman
Bob Dylan

1連+リフレーン

Standing on the waters casting your bread
While the eyes of the idol with the iron head
 Are glowing
  Distant ships sailing into the mist
  You were born with a snake in both of your fists   5
 While a hurricane was blowing
   Freedom just around the corner for you
   But with the truth so far off, what good will it do?

(注)
Standing on the waters casting your bread cf. Eccl. 11.1 'Cast thy bread upon the waters: for thou shalt find it after many days.' (AV)「あなたのパンを水に浮かべて流すがよい。月日がたってから、それを見いだすだろう。」(新共同訳、「コヘレトの言葉」[「伝道の書」]11章1節)

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