仮面浪人になったわけ
僕は今年から大学生になった。
今年こそ受かりたい。浪人は出来なかったので親の許可を得て仮面浪人をすることにした。
初めは滑り止めの大学に少しは期待を寄せていたけどいざ始まってみれば現実に直面してどんどん当初の夢が壊されていく。
講義も興味がないし、なんせ友達がいない。おまけにサークルにも入っていない。
だからはっきり言って今の大学はつまらない。
なぜ仮面浪人を今年からすることになったのか。まずはそのことについて話していこうと思う。
まず、僕の受験生時代は受験生と言うのがおこがましいくらいだらしなかった。
昼くらいまで寝ていてそこから遅めの朝ごはんを食べてテレビやYouTubeなどとにかく自分を満たすことで満足させようとしていた。
一応勉強しなきゃまずいとは思っていたので、いつも手元には英単語帳があったがYouTubeを見ているからそんなことは関係なくただ見るだけで覚えた気になっていた。
そして時間だけは過ぎていき気づけばもう夜になっていった。
だがここで寝て早く起きて生活リズムを整えることができなくなった。
結局日付が変わって太陽が出てくるまで寝れずにそのまま学校に行ったこともある。
寝れない日は本当になにもできないから、このループにハマったらなかなか自制が効かない。
習慣を治すのには大体3ヶ月くらいかかるらしい
しかもこの時すでに季節は冬だった。
半ば諦めモードになり、どんどん自暴自棄になっていった。
予備校の授業にも行かなくなり行ったふりをして帰ってくるという親には申し訳ないこともしていた。
この先どうしていこうかなーとか考えていたけど、自分にはどうもそこから行動に移す気力がないらしい。
僕の第一志望は地元の国立大学だ。
当然共通テストと2次試験のどちらも大切な試験だ。
自分は2次の方が好きであり得意でもあったので、そっちの対策ばかりで共通テストは疎かになっていた。
ただ、僕は勉強した気分を味わうのが好きだったから、共通テストの参考書はアホみたいに今でも家にある。
結局そんな厚いもの解くの嫌になって辞めてしまった。
各回の模試で僕は10点ずつぐらい上がっていったがそれでも共通テストと2次試験の乖離が甚だしい。
しかも共通テストの方を重視する大学なのだ。これではまずいと分かりつつもなぜ共通テストの勉強に時間を割かなかったのか。あの時の自分を殴りたい
さらに時は過ぎ気付けば共通テスト1週間前だった。
お正月気分を満喫していて、さすがに本気でやんなきゃマジで終わる
と焦っていた僕はここで日本史と政治経済など直前からでも伸びる暗記ものの参考書だけをやりまくった
するとまあ記憶が抜けているし初めて覚えるような感触でこれは終わらないぞと思い、神頼みに出た。
共通テスト初日、意外に自分はミスをした気はしなかった。
このままいけば受かるんじゃないか
初日を終えてそう思っていた浅はかな自分がいた
ただ本当の問題は2日目だった。
立ちはだかる数学と理科に苦しめられた。
その日のうちに自己採点をした。最初は自己ベストを出せたので満足して一安心していたが、翌日周りの同じ大学を目指す人達の話を聞くと僕より何点も高く、判定もほぼEのD判定だったので、また焦り始めた。
この時から共通テストのプレッシャーがなくなったので、さらに僕の怠惰さは加速していく。
もう書いているとあの時を思い出して辛くなるのでここでは控えておく。
そして2次試験は英語がうまくいったが、数学でやらかしてしまい、その後の国語もずるずると引きずってしまった。
試験後のあのなんとも言えない気持ちは不合格者はみんな味わっている
もうここにくるのはないかもしれない。そう思って大学を後にした。
結果は不合格だった。隣には母がいてずっと励ましてくれたが、やっぱり悔しくて1週間は家から出られなかった。
自分はこれからどうしていけばいいんだろうと永遠頭で反芻して、落ち着こうにも落ち着けない。
友達もみんなそこに受かっていて、心が締め付けられた。
親が励ましてくれたけど、逆につらかった。
なんで自分だけとも思ったが、圧倒的に努力不足だし、自業自得を体現していただけだから必然なんだ。
学歴が人を苦しめるのはわかった
ただ純粋にモヤモヤとした気持ちだけは今も残っている。
僕は不完全燃焼で大学受験を終えてしまった。
やっぱあの時をもっとまじめに過ごせてたら結果は違ったと思うし今さら嘆いても遅いのは十分わかっている。
でもやっぱ自分がやってみたいと思わない場所で時間を注ぐなら仮面浪人して合格した方が後悔しない人生だと思うんだ。
納得できる生き方をするのが今年の目標です。
今年こそは背水の陣で絶対に合格する!
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