ドイツ生活 661日目 2025/1/4 元ルームメイトの新居へ!
今日は土曜日!
12月にこの家から引っ越したバイオリニストのルームメイトの新居にお邪魔した。
先日私の家にルームメイトあての郵便が届いていたので「届けに行こうか?」と言ったら、じゃあ一緒に朝ごはんを食べよう!ということになったのだ。
ルームメイトの家は私の家から徒歩1分とかなり近いところにある学生寮だ。
建物は築10年なので部屋の設備も綺麗だし、断熱材がちゃんと効いているのか暖房がついてなくても寒くなくてすごく羨ましかった。
バスルームとキッチン全部合わせて25〜30㎡くらいだと思う。
洗濯は地下室に行って共有の洗濯機を使わなければいけないのが面倒だと言っていたが、それ以外は快適そうだった。
もちろんキッチンは最小限の設備で、オーブンや食洗機はない。
だけどこの暖かい小さな部屋で1人で気楽に生活できるのはいいな〜と思った。
私:綺麗だし暖かいしいいね!どう?
ル:すごく精神的に落ち着いてるし、気に入ってるよ!台湾にいるお母さんと電話したら「引っ越してから顔つきが良くなった」って言われた!
私:やっぱりストレスになってたんだね〜
ル:そういえば税務署から手紙がきたよ。私たちが住んでて家の家賃が書かれてた!
以下参照
ル:家主はバカだよね、結局私は知ることになるんだから直接いえばよかったのに。税務署を通して私に家賃を通知するなんて、バカだよね。
で、結局私のKaltmiete(水道光熱費などは含まれていない部屋だけの家賃)は190ユーロだった。
私:え!????!?190ユーロ!?!?!?!?!
ル:で、私が払っていたWarmmiete(水道光熱費やインターネット、管理費など全てを含めた家賃)は475ユーロ。だから285ユーロもNebenkosten(WarmmieteからKaltmieteを引いた金額)払ってたんだ。
私:多分私もそうだろうから、2人合わせて合計570ユーロもNebenkostenを払ってたってこと!?!?!ぼったくりすぎる、、、
私:まあそもそも入居した時点で家賃に納得してたわけだから家主が多少儲けてたのはいいとしても、トイレの使用禁止とかキッチンのお湯の禁止とか暖房もこまめに切ってとか洗濯機を使いすぎるなって言ってきたこととか、これだけぼったくっておきながら私たちの生活を制限してきたことがムカつくよね!!!
ル:そうだね。敷金が帰ってくるといいけど、、、
ルームメイトは引っ越して1ヶ月が経つがまだ敷金を返してもらっていないらしい。ドイツの法律では賃貸人は賃借人に退去から6ヶ月以内に敷金を返金する義務がある。だからまだ1ヶ月では文句は言えないのだが、大きな金額なので早く返して欲しい。しかもこれまでのやり取りでもうこの家主は1パーセントも信用できない人間だというのがわかっているので、返ってくるのか心配になるのも無理はない。私も退去する前からもう不安でいっぱいだ。
ただ私たちは家主を攻撃する武器は揃えている。
①家主はザールブリュッケンに居住していたにもかかわらずザールブリュッケンで住民登録をしていなかった(居住開始から3ヶ月以内に住民登録をしないと罰金)
②家主は北ドイツにある実家に加えてザールブリュッケンにも住居を持っているのでその場合第2の住居税を支払う義務があったのだが、この5年間ずっと払っていなかった。(①の住民登録をしていなかったのも脱税が目的だった可能性がある)
そして今日3つ目の武器?が手に入った!
③私とルームメイトから月に570ユーロものNebenkostenを徴収しており、それはどう考えてもかなりぼったくりだったということ。!
③は法律上追及するのは難しい。
きちんとしたUntermietvertrag(転貸借契約)を結んでいれば、今回のように明らかに実際の使用量を大幅に超えている金額の設定は法律違反になると指摘できるようだが、
私たちが結んでいた契約はPrivatvertrag(個人間契約)といういわばAirbnbみたいなものだ。
「この部屋一泊50ユーロね!」と言われて実際に宿泊した後に、その部屋の家賃や光熱費などを調べて「割高だ!ぼったくりだ!」などと言うことはできないだろう。
私たちの状況はそんな感じだ。
だから家主が私たちからぼったくっていたこと自体を責めることはできない。
ただ家主がどうしても私たちに実際の家賃を教えたくなくてわざわざ税務署に直接連絡したということは、ぼったくっていたことがバレるのが嫌で、後ろめたい気持ちがあったからだろう。
まあ何か適当に理由をつけて敷金から差し引こうとしてきた場合は、いろいろ作戦を立てて戦おう!と話した。
パンケーキを作って食べた!
ル:カーペットを買って、クッションも揃えて、ちょっとリラックスできるコーナーをここに作ろうかな〜
私:いいね!
一人暮らしだといろいろ家具とかインテリアを揃えて楽しめるもんね。
私もそうしたいけど、いつかまた別の街に引っ越すかもな、って思ってるからなかなか1人の部屋を契約して家具とか家電を揃える勇気が出なくて、いつもルームシェアになっちゃうんだよね。ここに長く住もう!って思える時が来るのかな?それまではいつも居候みたいな感じになっちゃう、、
ル:私もそうだったよ、なんか、将来楽しい幸せな瞬間が来るまで今は我慢する、、みたいな。けど今は「今この瞬間もすごく大事」だって思う。
将来は家を買いたいし自分でもっといいキッチンとか家具を備え付けたいからもちろん今の部屋にはずっと住まないよ。1年で出ていくかもしれないし。けど、今のここでの生活が今一番大事だから。
だから今この家で心からリラックスできる環境を作りたいんだよね。
そう言われて、そうか〜〜〜〜確かにその通りだと思った。
ドイツに来て1年10ヶ月だが、5つ目の住居に住むことになる。
自分のドイツでの将来がまだまだ未確定すぎて、自分の両手で持てる以外のもの(ソファ、ベッド、洗濯機など)を買うのが怖くてなかなか家具なしの1人部屋を契約する勇気が出ない。
今はお金を貯めて、数年後に長く住みたい街が見つかったら(日本かドイツか、またはそれ以外のどこかで?)その時はきっと勇気を出して引っ越せると思う。
だけどルームメイトが今日言ってくれたように、それまでの日々を我慢して過ごすのではなく、今の環境の中で最大限リラックスして楽しめるように自分の住環境を整えるために投資するのはすごく大事なのだと思う。
投資といっても単に物を買うとかそう言うことではなく、綺麗に掃除するとか、今あるものを整理整頓するとか、街に繰り出して人と出会って友達を作るとか、そういうことだとも思う。
このルームシェアは家主のせいでいろいろ大変なこともあったが、そのおかげでドイツの法律や税金、電気メーターの読み方などいろんなことに詳しくなったり語彙も増えたし、何よりルームメイトと友達になれてよかった!
お互いザールブリュッケンに住んでいるんだし、また会おうね!と言って別れた。
そのあと家に帰ってきてからそもそも会うきっかけになった手紙を渡すのを忘れたことに気づいて、後からまた届けに行った。
これで家にあるパスタは全部使い切った!
日本に帰るまでの約1ヶ月間、パスタを買わないで生活してみようかな?とちょっと考え中。
それか全粒粉の茶色いパスタとかはどうだろう?ちょっとは健康だろうか。
夜は冷凍の白身魚のフライを食べた!
トンカツソースをかけると日本の定食みたいになって美味しい。
タルタルソースも作って、ふわふわの三角キャベツとトマトも添えた。