ドイツ生活 581日目 2024/10/17 ザーランド州外人局との闘い
朝4時半に蚊に刺されたかゆみで目が覚めた。
寝ようとしても、耳元で蚊が「ブーン」と鳴いていて寝られない。
もうかなり寒くなったのにいなくなったと思われた蚊が謎に復活していてムカつく。
アラームが鳴る前に起きたので、そのまま準備して、クリアファイルに書類が全部入っているか、パスポートはあるか、などをチェックして会社にそのまま行けるようにお弁当もカバンに入れて家を出た。
朝5時過ぎで、まだまだ真っ暗で寒い。小雨も降っている。
自転車を地下室から引っ張り出して、そのまま中央駅の路面電車乗り場まできた。自転車を電車に持ち込むのは初めてだ。
日本と違ってドイツの鉄道には改札がないので、道路からホームまでスイスイ自転車に乗って行けるのがすごく楽だ。
混んでいると電車を車内に持ち込むのは申し訳ないが、早朝でガラガラなので余裕だった。
ドイツの電車やバスには自転車を置いておくようのスペースがあって、そこに自転車を停めてそのすぐそばの席に座った。
そしてレーバッハ駅に到着。
自転車を持ち込んで大正解だった。
6時過ぎでもまだまだ暗くて寒くて、徒歩で1キロ以上歩くのは辛いと思う。
そして外人局がある敷地の入り口に到着!
どうやらギムナジウム(ドイツの中等教育学校。小学5年生から高校3年生までが通う)と同じ敷地にあるらしい。
そしてそのまま敷地の奥まで行くと、真っ暗だがGoogleマップで見た外人局の建物を発見!
とにかく真っ暗だし、寒い。余裕の一番乗りだ。
誰もいなさすぎて不安になるが、「外人局 入り口」と書かれた看板の目の前に立ってひたすらここで開館時間まで待つのみだ。
待ち時間に本を読もうと思って本を持ってきたのだが、暗すぎてそれどころではない。日本は今の時間昼か?と思ってお母さんに電話した。
お母さんが30分くらい電話に付き合ってくれて、そのおかげでなんとか耐えることができた。(新潟県で例えると、外人局が新潟県新潟市中央区ではなく新潟市南区白根にあるような感じの不便さだと伝えたら、その不便さに驚いていた)
そして1時間ほどたって7時半くらいになったら一気に人が来た。
私の後ろにどんどん並んで列ができた。
試しにすぐ後ろの女性に「予約ありますか?」と聞いたら、「ない」と言ったので、「私も!」と答えてお互いに安心して並んだ。
そして8時5分前頃になってついに警備員の人たちが来て南京錠を開けた。
「予約ある人?」と警備員が言って、6,7人くらいの人たちが4桁の番号が書かれた紙を持って中に入って行った。
6月からメールを何度も送っているが返信はないし、電話をかけても自動音声で「つながりません」と言われるだけだったのだが、一体この人たちはどうやって予約を取ったのだろうか?
そして予約の人たちが全員中に入って10分くらいしたら、また警備員が「2人中に入って!」と言った。先頭にいた私とすぐ後ろの女性とその付き添いの男性3人で中に入った。
中は銀行の待合室のようになっていて、たくさんの椅子とモニター、そしてカウンターがあった。
だがカウンターはひとつしか開いておらず、女性1人で捌いているようだった。
ビザの更新に必要な書類を全部詰め込んだクリアファイル、パスポート、現在のビザを出して「ビザの更新に来ました」と言った。
女性は私のパスポートをスキャンしたり書類を見たりして、「じゃあこれで申請するので、認められたら郵便で予約票を送ります」と言われた。
わかりました、と言って一旦帰ろうとしたのだが、あ!そういえば仮ビザ(Fiktionsbescheinigung)をもらってない!と思ってまたカウンターに戻って聞いた。
「あの、すみません。私のビザあと1ヶ月で切れちゃうんですけど、それまでに予約が取れなかったら心配なので仮の滞在許可証をもらえませんか?」
するとさっきまで普通だった女性が
「わかってるわよ!!!
だから郵便で予約票を送るって言ったでしょ!!!!」と怒ってしまった。
「1ヶ月以内にもらえるんですか?」と聞くと
「滞在許可の承認は私の担当じゃないからわからないわよ!!!!1ヶ月以内にもらえるだろうからそんなのいらないでしょ!!!!」と言われた。
もうよくわからないが何故か怒られてしまったのですごすごとその場を後にした。
それにしても、ザーランドの外人局の状況はかなりひどい。
何人の移民がいるのかわからないが、ザーランド州に一箇所しかない外人局に全員が押し寄せている。それを捌くカウンターには1人しかいない。
電話をしても繋がらず、メールを書いても返信が来ないのは当然のように思われた。
結局ザーランド州の外人局の攻略方法は、自力で必要な書類を集めて、予約なしで朝7時過ぎに外人局に直接行くことだ。非効率だしイライラするが、それしか方法がない。一番乗りだったので8時20分頃には出てくることができてよかった。仕事もそんなに遅れずにすみそうだ。
ひとまず終わったので、自転車でレーバッハ駅まで戻ってそのまま電車に乗り込む。自転車を電車に持ち込むのはすごく便利でありがたい。
9時40分頃に職場に着いた。
先輩は昨日に引き続き今日も体調不良で休んでいたので、同僚と2人でおしゃべりしたりしながら作業した。
お昼休みには散歩に行った。
独仏公園にもいろんなキノコが生えており、今日見かけたものはなんだか食べようと思えば食べられそうなキノコだ。
そして家に帰ってきたら、家主が「ミツキに郵便が届いてるよ」と言って封筒をふたつ渡してくれた。
ひとつはJALのマイレージカードだった。今度帰国する便を初めてJALで取ったのだが、その時にマイルが貯められる会員カードを作った。それが届いたのだ。
そしてもうひとつは、お母さんが描いたカードだった!!!
チャコだーーーーーーーーーーーーーーー
そして裏面には
チャコからのメッセージも!!!
思わず泣いてしまった。
お母さんの絵は相変わらず上手い。
本当にありがとう!
気持ちのこもった絵とかメッセージというのは、人の心を動かす力がやっぱりあるんだな、、と思った。
そして今日は朝5時から活動して疲れていて一からおかずを作る気分ではなかったので、お米を買うついでにアジアスーパーで冷凍餃子を買ってみた。
適当にキノコと玉ねぎを炒めて、餃子も炒めて作ってみた。
でも実際に食べてみたら餃子は全然美味しくなくてショックだった。
なんか想像していた味と違った。
けど今日は外人局に行ってついに滞在許可の延長の申請ができたことと、お母さんからすごいかわいいカードが届いたことが嬉しかった!
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