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ドイツ生活 588日目 2024/10/24 ルームメイトが追い出される

今日は木曜日!
昨日も仕事終わりにテニスをしたのだが、今日もテニスをした!
いつもは誰もいないテニスコートなのだが、今日は他にも2人テニスをしている人がいた。
秋晴れですごく気持ちがいい。
ただ陽が落ちるのが早いので18時半くらいまでしかできないのが悲しい。

今日も気になるキノコが生えていた。
少し足で触ってみたら割れてしまった。けど裏面が綺麗だ。

毒キノコかも?

昨日も今日も試合をして私がまた勝った。
彼は最近敗北を受け入れるようになっていたのにまた怒るようになってしまった。
私は子供の頃から負けず嫌いではないタイプなので、趣味のスポーツでも負けて泣いたり怒ったりできる人がすごいなーと思う。

そういえば、私がテニス歴15年以上だということを彼に伝えていなかった気がする。このテニスクラブに入会した頃はドイツで一年半くらいほぼテニスをしていない状態だったので同じくらいのレベルに思われていたのかもしれない。彼のおかげで私もテニスの感覚が戻ってきたのだ。

でも身長185cmで筋肉もりもりのドイツ人男性が、身長153cmの中肉中背日本人女性にスポーツで負けるのは屈辱的かもしれない。

いつもは練習のあとおしゃべりをして帰るのに、今日は彼がすごく怒っていて(自分自身に)、特におしゃべりもせず無言で帰ってしまった。
あちゃ〜


スーパーで色々食材を買って帰ってきた!
最近はスーパーでカボチャが安く売っているので、勇気を出して初めて買ってみた!

わーい!!!

カボチャスープとかケーキとか、オーブンで焼くだけのやつとか、色々レシピがあるみたいなので作ってみようと思う!
切るのが大変そうで今までの人生でカボチャを買ったことがなかったのだが、初めてのチャレンジだ!楽しみだ。


そして今日の本題はここからだ。

家に帰ってきてカレーを作って食べていたら、ルームメイトからメッセージが来た。
「家主が今私に、この後話したいから時間取れる?って聞いてきた!」

ちょうど先日私もルームメイトも家賃(値上げ前の金額)を振り込んだばかりだったので、電気代についての話かな?と思った。 (以下の日記の出来事)

この場で全部説明するのは分量的に難しいのだが、私たちと家主は法律的な面で以下のような問題を抱えている。(これが全部わかったのが9月頃の出来事。入居の時点で判断できていたらよかったのだが、、)

・家主は本籍が実家のあるNRW州(ケルン付近)にあるが、第2の住居(私たちが住んでいるアパート)をザールブリュッケンに持っている。
→この場合家主はザールブリュッケンでも住民登録をして第2の住居にかかる税金を支払う必要があるのだが、家主は住民登録をしていない。そして税金も払っていない(おそらく)

→通常、主要賃借人が自分の住居を又貸しするときはUntermietvertrag(転貸借契約)という契約を結ばなければいけない。これは借家法に基づいた契約で、借主も貸主もお互い法律できちっと守られている契約だ。(ケルンで住んだふたつの物件、ザールブリュッケンの最初の物件はこの契約だった)家賃の値上げなども、正当な書類がないと値上げできない。

だが現在私が住んでいる家の契約はPrivatvertrag(個人間契約)となっていて、借家法とか一般的な常識とかは完全無視の契約になっている。
具体的にいうと、私たちが引っ越したいときは3ヶ月前に通知する必要があるのだが、家主が私たちを追い出したいときはいつでも追い出すことができる。もう一方のトイレの使用禁止、キッチンのお湯禁止、なども普通の契約ならおかしいが、結局私たちの契約は個人間契約なので家主が一方的に何を言ってもそれがまかり通るようになっている。
とは言っても、家主は基本はいい人だし怒らせたりしなければ特に問題ないと思っていた。


実はルームメイトもアーヘンとザールブリュッケンに住居を持っていて、そのため第2の住居税を払わなければならないらしい。その際に実際の家賃を提出書類に記入する必要があって、どうしても今私たちが住んでいるアパートの家賃を知る必要があった。

ルームメイトは家主にメールで「第2の住居税を払うためにここの家賃を知りたいです。税務署に1ヶ月以内に正式な書類とともに提出しないといけないので、お願いします。(ちなみに教えなかった場合は税務署から罰せられます)」と送っていた。

そして今日…

家主はルームメイトに「あなたとはもう一緒に住めない。11月末までに出ていってほしい。」と言ったそうだ。

渡された紙には
「11月30日までに退去してください。
家具・部屋が家主のものなので、短期間で退去してもらう必要があります。…」など色々と書かれていた。

書類上の表向きの理由としては、「あなたの部屋と家具、必要なかったから貸してたんだけど、私が使いたいからすぐに出ていってね。」ということだ。
そしてルームメイトが出ていった直後に、「やっぱりこの部屋と家具使わないから、新しいルームメイトを募集しよう」ということができる。

この乱暴がまかり通るのがPrivatvertragだ。通常のUntermietvertragではこんなことはできない。

本当の理由としては、ルームメイトに実際の家賃を知られたら困る(and, or)ルームメイトが税務署に家主の名前を記入して提出したら、自分がザールブリュッケンに住居を持っていることがバレる→第2の住居税を脱税していたことがバレる。これを避けたいのだと思う。


うーん大変なことになってしまった。
もちろんルームメイトのコミュニケーションに問題があった可能性もあるが、基本的に家主が法律的にクリーンであればこんなことにはならなかったはずだ。
賃借人が賃貸人に家賃を聞いたり、値上げがあった時に適切に領収書を見せてもらうよう要求するのは普通のことだからだ。

賃貸契約を普通のUntermietvertrag(転貸借契約)ではなくPrivatvertrag(個人契約)にしていたのも、家主に自分が悪いことをしている自覚があって、それがバレた時にすぐに契約を解除できるようにするためだったと言える。



ひとまずルームメイトは12月1日から住む家を急遽探さなければならなくなってしまった。それと同時に家主は新しいルームメイトを探し始める。

ルームメイトとはすごく気が合っておしゃべりしやすかったし、夕ご飯を一緒に作って一緒に食べるのも日々の楽しみだったのだ。
それがあと1ヶ月後にはできなくなってしまうと思うとすごくショックだ。

ルームシェアは難しい。
ただ一人暮らしだったら知り得なかったことをたくさん知れたので、勉強になってよかった。


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