ドイツ生活213日目 2023/10/12 辿り着けない家
今日は朝起きてから一階にあるレストランへ!
なんと社長が朝ごはん付きのプランを予約してくれたので、ホテルで優雅に朝ごはんだ!
レストランにはバイキングコーナーが準備されていた。
基本的にはホテルに泊まった時のバイキングというのはどこも同じだが、やっぱり高級ホテルなのでサーモンがあったり、ポルトガル名物のエッグタルトなどが置かれていた!それ以外は基本普通のバイキングだ
そして今日はもう一件内見をする予定だ。
地図を見ると、直線距離は本当に近くだがすごく回り道をしないといけないようだ。
少し雨が降ってきて肌寒いし、昨日見た部屋がすでに気に入ったので行く気もあまり沸かなかったが、ドタキャンするのも良くないと思って散歩がてら行ってみることにした。
ドイツとフランスの戦争後に作られた両国平和の記念、独仏公園を通っていく。
曇っていて少し写真は微妙だが、静かでとても綺麗な公園だった。
地図を見ると、その物件にかなり近付いていることがわかる。
だが直線では辿り着けないようで、この地図の青い点線が示すように回り道をしないといけないらしい。
回り道をするのがとても面倒になってきたので、この森を大胆にかき分けていくことでその物件に辿り着きたいと考えた。
なんと、その森には道があった。
この道を通っていくことにした。
そして道なき道を歩き続けると、家が見つかった。
だが家との間には大きな木がたくさんあり、前には進めないようになっていた。
また地図を見てみると、本当に家の目の前まで来ていることがわかる。
それでも辿り着けないということは、やはりGoogleマップの通り回り道をするしかないようだ。
面倒だが地図に従って回り道をすることにした。
途中で家の入り口のようなものが見えたので近づいてみたが、フェンスがあって向こう側へいけなかった。
独仏公園を抜けて、さらに回り道をしていると住宅街が見えてきた。
ハロウィンの飾り付けをしているようだが、すごく不気味だ。
回り道ルートでどんどん進んできた。家まであと少しだ。
すると、突然目の前に鍵のかかった扉が現れた。
扉の向こう側にはマンションやバス停が見える。おそらく向こう側には閑静な住宅街が広がっており、その先に内見予定の家があるのだろう。
すると扉の反対側に男性がいたので声をかけてみた。
私:こんにちは!すみません、そちら側に行きたいのですが、どうやっていけるかわかりますか?
男:ごめんね、わからないよ。僕も実を言うと君がいる方に行きたいんだ。独仏公園に行きたいんだけど…
なんと、反対側にいる人もドアの開け方を知らないし、反対側に来る方法もわからないようなのだ。
もうこの時点で内見の約束の時間は大幅にすぎている。
さっきから何通もメールを送っているが、返信も来ない。
もう無理だ。
こんな感じで数分ごとに4通もメールを送ったのだ。
10:58 家の前に着きましたが、入れません。少し遅れます。
11:13 すみません、完全に敗北しました。今公園にいます。
11:15 Kabarett Omaにある扉に鍵がかかっています。家にはいけません。
11:34 ごめんなさい、頑張りましたがあなたの住居は到着不可能です。私は負けました、今戻らなければいけません。申し訳ありません。
迷っていたのと急いでいたのできちんと文法を確認せず送ったので、
「私は迷いました」と書きたかったのに「私は負けました」と送ってしまっていたようだ。(後から彼が読んで爆笑していた)
正しくはIch habe mich verlaufen. (道に迷っている)
またはIch bin verloren. (状況を理解していない、見当がつかない)だ。
Ich habe verloren. は、勝負に負けたという意味になってしまう。
「私は負けました」「私は完全に敗北しました」と何通もメールを送ってきたら確かに笑ってしまうかもしれない。
まあ負けたような気分なので大きく間違ってはいないが…
結局どうやって辿り着くかわからなかったので三件目は内見できずに終わった。後から家主から連絡が来て、「他の人に貸すことに決めました。家探し頑張ってください。」と言ってくれた。
そしてそのあとはせっかくなのでオフィスに寄って社長に挨拶してきた。その途中で前回の採用試験?を手伝ってくれた髪の長い怪しいおじさんとばったり廊下で遭遇し、その人が他の社員を紹介してくれた。
みんな「11月を楽しみにしてるね!」と言ってくれて嬉しかった。
ビザのことがどうなるかわからないが、ひとまずは昨日今日とザールブリュッケンを見れて良かった!
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