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ドイツ生活 560日目 2024/09/27 はじめてインドアコートでテニス!
今日は金曜日!
同僚と先輩とスキンヘッドの先輩と一緒に散歩した。
栗がたくさんできていて、地面に落ちた栗を蹴りながらおしゃべりして散歩した。
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独仏公園の奥の方には、ドイツとフランスの戦争で亡くなった兵士たちが眠る墓がある。散歩の時に何度もその前を通っていたのだが、今日突然先輩が「実はひいひいおじいちゃん(?)がこのお墓に入ってる」と言ったので驚いた。
みんなでそのお墓をお参りに行った。
私の先輩も、この前テニスしたおじさん(実は今日もこの後一緒にテニスをする)もザールブリュッケンあたりの出身の人なので、その人たちの祖先はこの戦争に参加した人が多いのだろう。
みんなで栗を蹴りながら歩いていたらポカポカしてきた。
脚を蹴り上げる動作はお尻にも効きそうだし、かなりいい運動になる。
サッカー選手は相当お尻も鍛えられているのだろうと思う。
チャコ発見!
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さっきまでチャコは池で泳いでいたのだが、今はブルブル体を震わせて水を切って、テコテコ歩いている。チャコ、いい週末を!
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そして今日は!この前テニスをしたおじさんが「金曜日の19時からインドアテニスコートでテニスしない?」と誘ってくれたので行ってみることに!
地図を見たら、直線距離はかなり近いように見えた。
だけどザールブリュッケンにずっと住んでいる先輩に伝えたら、「あ〜あそこは坂の上だよ。ミツキの自転車だときついかも。行きは自転車を乗せてバスで行って、帰りは自転車で坂を下ってきたら?」と言ってくれた。
確かにドイツではバスや電車に自転車を折りたたむことなくそのまま持ち込むことができる。
けどバスが時間通りに来なくて遅刻したら申し訳ないので、だいぶ早めに家を出て自転車で行くことにした。
最初の方は平らな道だったので大丈夫だったが、後半は緩やかな坂道がずっと続いていた。私の自転車はこういう道がかなり苦手で、ちょっとでも勾配がついているだけでかなり重くなって全然漕げなくなるのだ。
日本にいた時に乗っていた自転車よりもタイヤが2回りくらい大きいのも理由かもしれない。タイヤがすごく大きいので、ちょっとした勾配のついた道でも下りだと一気にスピードが出る。一方でちょっとでも角度のある登り道だと一気に漕げなくなって、仕方なく降りて自転車を押して歩く必要がある。
後半は山道をほぼ自転車を押して歩いた。
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さらにきつい坂道が見えたので、もう自転車を停めて歩いて向かった。
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そしてテニスコートに到着!
ゲスト登録すると暗証番号をもらえるらしく、それを押すと中に入ることができる。
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中に入ってみたら、だいぶ天井は低いがいい感じのテニスコートが3面もあった!
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ゲストだと料金は1時間22ユーロで、電気代は1時間当たり3ユーロ。電気はコートの入り口にあるマシンにコインを入れることで自動で点灯する仕組みだ。
1時間だけだとちょっと割高に感じるが、後から予約している人がいなかったらそのあとも代金はそのままでプレーし続けることができるらしい。
なので1時間分の料金で2時間くらいできたらラッキーだ。
私は今日とても調子が良く、一方でおじさんは疲れていたので私が圧勝した。週に数回しかプレーしていないのだから当然だが、やはりテニスは波が激しいスポーツだ。
いいプレーをポイント中、試合中、シーズン中を通してし続けるのはすごく難しいことだと思う。プロの世界は本当に厳しいと思う。
おじさんのメッセージアプリのアイコンが車だったので、「車が好きなんですか?」と聞いたら、「ポルシェをドイツで売る仕事をしている」と教えてくれた。
お父さんが車の整備士をしていて、そのお父さんのおかげでおじさんは若い頃から車に詳しくなり、23歳の頃からお父さんと一緒にチームで車の整備・販売をして生計を立てていた。お父さんが早くに亡くなってしまい、当初は自分も整備できるようにしようと思ったらしいのだが、向いていなかったので販売に集中することにして、整備ができる仲間を見つけて、その仲間とビジネスパートナーとしてもう何十年も一緒に働いているそうだ。
若い頃から会社には属さずにずっと1人でやってきたという話を聞いて、すごいパワフルな人だと思った。
「何歳なの?」と聞かれて「31です!わ〜もう31か、、」と自分で自分の年齢に驚きながら答えたら、「俺にとっては31はすごく若い。そしてまるで昨日のよう。本当に時が経つのが早いよ。」とおじさんは言った。(おじさんは53歳)
「君にとっても、25や20歳は昨日みたいだったでしょ」と言われて、確かにまあ流石に20歳とは思えないけど、25歳くらいだったらいいな、あれ、いつの間にあれから6年も!?という気持ちにはなる。
おじさんは「楽しめ!人生は楽しまないと!!!」と笑顔で言った。
身長は大きくてスキンヘッドでがっしりしていてTOM FORDの黒縁メガネをしていて、遠くから見るとちょっと怖そうだけど、笑うとフニャッとしてかわいい。内側から出るパワーが生き生きとしているので若そうに見えるが、確かに近くで見ると顔にシワが見える。
この人のように、パワフルではつらつとした53歳にいつかなれるよう、私も頑張ろう!と思った。
テニスのいいところは何歳になってもプレーができること、そしてそのおかげで普段の生活では絶対に出会えないような、お話しする機会がなさそうな人にも出会えて仲良くなれることだ。
楽しい出会いをくれてありがとう!テニス!
ドイツに来てからはさらにそれを感じている。
結局21時前まで練習していたので、コートを出たらもう真っ暗。
しかもコート付近は街灯も何もない森なのでかなり怖かった。
しかも小雨が降っていてかなり寒い。
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行きは合計40分以上かけて自転車を押しながら歩いた道を、帰りは寒さに震えながらも20分弱で帰ってくることができた。
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今日はとても楽しかったな。
金曜日の夜にテニスをするのは楽しい。
今日もチャコ!を描いた。
芝生を食べているチャコ。
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