長年おにぎり型ピックを愛用していたからこそわかる。ギターのピックの形状、メリット・デメリット
久しぶりにギターのピックを変えてみた。
しかも全く違う形状のものに。
これが両極端だから初めて気づくことが沢山あったので、ピックってよくわからんわ…って方はぜひ参考にしてね。
ピックを買いに行ったときに横にカップルがいて、女の子が彼氏っぽい人に「これとこれどう違うの?」って聞いてたけど、男の子は全くわからん感じだった。
そうよね。おっさんの俺にもわからんわ…なんて思ってた。
ちなみに今回私がなぜピックを変えたのか?
それは最近ハマってるテクニカル系のプレイヤーがこぞって厚くて小さいピックを使っているから。ただそれだけである。
私が使ってたのは厚さ0.72mmのトライアングル型。かれこれ15年ほどこれを使っている。薄くてデカいピック。
そして今回変えたのは厚さ1.38mmの小さいサイズ、JAZZ型。分厚くて小さいピック。
インプロを良く弾くようなギターリストだと薄くてデカいトライアングル型をずっと使ってます!っていうギターリストは少ないんじゃないかな。サウンドハウスさんのHPにもコードストローク、カッティング向きって書かれている。なのでハナからトライアングル型(通称おにぎり←これもかっこ悪いマイナスポイント)なんて使わない=使ったことがない人が大半だと思います。多分。
そして帰って使ってみたら余りにも違いすぎて、お、おおお、おおおおお!って一人で声を出して驚いた。キモいけど。
ちなみに私が0.72mmのトライアングル型を使いだした理由は楽器屋のおっちゃんに勧められたから。上手くなりたいんだったらコレを使えと…ということで素直な私は当時からずーっと意味もわからず使ってました。
結論から言うと、トライアングル型はコードストローク・カッティング向きとは一概には言えない魅力が!
15年おにぎり一筋だったので変えた今やっと気づくことができました。
メリット1 ピッキングニュアンスが豊富
これが今回一番伝えたいこと。特にこのクレイトンの0.72mmは薄いくせに硬いのがおすすめポイント。ピックが反ったあとの跳ね返りが速い。そして弦に深くピックを入れてバチッと弾くと指でひっかけてはじいたようなアタック感が出せます。これがJAZZ3だとピックが小さすぎてこのプレイができない。クリーンからクランチあたりの音作りで弾く楽曲だと特にそのニュアンスが活きてきます。
メリット2 ピックを落としにくい
ピック弾きと指弾きを両方使う場合、手の中に挟み込んで瞬間的に持ち替えたりします。大きい分そのときにピックを落とすトラブルが減り、持ち替えたときに自分の持ちやすいスイートスポットを多少ずれても普段からピックの当たる深さを使い分けてるぶん、トラブルなく弾ききることができます。尖った部分が3方向ありますが、どれを使っても同じプレイができます。
メリット3 コードカッティングがしやすい
これは1と2の両方が当てはまるからですね。深く入れて粗さを強調したカッティングをしたり、ピックを弦に薄く入れてキレをだしたりということもでき、なおかつピックを落としにくい。なのでコード向きと言われるのはこのためです。
そしてデメリット
JAZZ3に変えた瞬間に驚きました。厚くて小さい分、自分のピッキングからのズレがほとんどなく、正確に音を出しやすい!そして音の粒がめちゃくちゃ揃う。驚愕の弾きやすさ(笑)スイープも驚くほどやりやすく、エコノミーなんかはおにぎりでやるもんじゃないんだなと改めて思う。
おにぎりって弾きにくかったんだ…知らなかった(笑)
ピックの硬さ(太さ)は速いピッキングやスイープ、エコノミーなどのプレイのしやすさに直結する。ピックの大きさは弦に対してピックを深くいれたり浅く入れたりする違いが出せてピッキングのニュアンスの幅が広がる。逆にいうと粒をそろえるのが難しくなる。
ただ正直、仕事かなんかで誰かの歌のサポートでギターを弾く人なんかは極限までテクニックを駆使するようなプレイ自体めったにすることがないですよね。
なのでテクニカルプレイをしないのであれば、ぜひ一度大きい薄めのCLAYTONのピックを使ってみてください!ピッキングニュアンスの幅が増えます。クリーンやクランチあたりを多用する最近のNEOSOUL系ジャンルにもおすすめです。
私ですか?私はJAZZ3にします。
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