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古いビルには夢がある:銀座奥野ビル篇

古いビルは様々な理由で解体が進んでいます。
その後に建つのは面白味のない、あってもなくてもいいようなデザインのビルやマンションばかりです。
ビル/土地オーナーにとってはそうじゃなくても、古いビルが好きなわたくしにとっては無価値な代物です。

安全性や運用性からそれは仕方がないことですが、昭和初期の当時の文化を今に伝えるようなビルに関しては、可能な限り世界遺産のように保存してほしいしテーマパークのように開放してほしい。
ビルオーナーには損をしても未来永劫、風化して消え去るまで保存し続けてほしいという無茶な願いを持っています。
いや、無限にお金があればすべて土地ごと買い占めてみなさんに無償でご覧いただけるように手配しますよ。
まあ、全部好き勝手言ってるだけです。

外国に行くととても古いビルがたくさんあり、そこに歴史だけでなく街としての記憶や情緒を感じます。
それこそが街そのものを物語るすべてのように感じることがあります。
安全で機能的な社会を営むにはビルの建て替えは重要なことだとわかっていても寂しく悲しいものがあります。

奥野ビル
央区銀座1-9-8
手動ドアの「昔」のエレベーター
「呼」ボタンを押せば籠がやってきます
「上」とか「下」とかそういう概念はありません
機械式のインジケーター
手動のドア
シンメトリーの「あちら側」と対成す階段
シンメトリーな「あちら側」が見える窓

奥野ビルは美しい。
最先端の「森ビル」とかそういう類よりも遙かに。

意見には個人差があります

奥野ビルは有名すぎるので関心がある方はすでに知っているでしょうし、知らなくても検索すればわかることなので割愛します。


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