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コロナ時代でも本当にパイロットを目指すべきなのか?

皆さんこんにちは!エアラインパイロットのマイケルです。

先日、私の母校でもある東海大学工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻(←いわゆる東海大学のパイロットコースです。学部の名前が長すぎますね)が2021年度の入学者の募集の中止を発表しました。

私もこのニュースを見てすぐにツイートしたのですが、多くのフォロワーの方から
『マイケルさんと同じ東海大学を目指そうと思っていたのに行けなくなってしまいました』
『第一志望にしていたのに受けられなくなってしまい目標を失っています』
など沢山のメッセージを頂きました。私もこのニュースを見た時本当に残念でショックでした。

またご存知かもしれませんが、現在はコロナで航空業界全体は危機的状況に面しています。世界中の大手航空会社でもいよいよパイロットの大量解雇が始まりかけています。

これからパイロットを目指そうとしている皆さんが1番気になるのは
『本当に今後パイロットを目指しても大丈夫なのだろうか』
『高いお金と人生の大切な時間を懸けてパイロットの訓練を始めても無事に就職できるのだろうか』
という点だと思います。

正直に言って私にもこれに関する明確な回答は分かりません。なぜなら、未来の事など誰にも分からないからです。

2020年1月のスケジュールでは95時間フライトをしていました。(パイロットが月間で飛べる最大の時間は100時間が目安です。)

その頃は


「中国で新型コロナウィルスという新しいウィルスが発見されたらしい」


くらいの感じで危機感などなくどこか他人事でした。
そこからあっという間に世界中に広がり、半年後には世界中の有名な航空会社が次々に国から支援を受けないといけない状態になりました。

たったの半年です。

たった半年先ですら予想出来ない事態が今まさに起こっています。皆さんがこれからパイロットの訓練を始めて就職するまであと何年かかるでしょうか?その頃に航空業界がどうなっているかなど誰にも分からないと思います。

私も過去のYouTubeの動画でパイロットの安定度は星5個とお伝えしましたが、どうやらそうも言っていられない時代がとうとう来てしまいました。

ただ未来に対して悲観的になっていても何も始まりません。将来に不安ばかり感じていても何も生み出しません。

そこで皆さんに今この時期だからこそ考えて欲しいのです。

「それでもあなたは本当にパイロットを目指しますか?」

皆さんが就職活動をする時、エアラインパイロットになった後、コロナだけではなく様々な危機が今後も訪れるはずです。

そうした中でもエアラインパイロットとして生き残る為に何を準備すべきなのか、どんなキャリアを積むべきなのか、パイロットになる前から考えておく事は出来ます。

これからの時代のエアラインパイロットに求められるのは『多様性』だと思います。

今までの時代は終身雇用の時代で一度入った会社にいる限りは安泰と言われていました。

しかし、残念ながらこれからの時代は違います。

エアラインパイロットになった後でも常に時代の流れを読み、パイロットという市場においてどうやって価値を高めていくべきなのか常に考える必要があります。転職だけではなく、万が一ある日パイロットを続けられなくなったとしたらどうしようかというレベルまで考える必要があります。
ただ日々のフライトを淡々とこなしているだけでは将来そういった危機に直面した時にどうして良いか分からなくなります。

今後のパイロット人生の中では急遽転職を迫られることもあると思います。

あなたにとってエアラインパイロットという仕事がそういった状況でも乗り越えていけるような覚悟を持って目指すに値する夢なのかどうか今一度考えて見てください。

そういった厳しい現実が待ち構えているとしてもパイロットになりたいという強い意志や勇気を持っている方に対しては全力で応援したいと思いますし、今後も役に立つ情報を提供して行きたいです。

エアラインパイロットになった後の転職の際のコツや自分に合った航空会社の選び方などのコツも共有したいと思います。

大事な一度きりの人生です。皆さんがエアラインパイロットになってから「想像していたのと全然違った」「こんなことなら目指さなきゃ良かった」と後悔はして欲しくないです。

しかし、昔からの目標や大切な自分の夢に対して挑戦しないで終わる人生の方が後悔すると思う方は是非今後の私の記事を参考にしてエアラインパイロットの夢を叶えてください。私には皆さんに無責任にパイロットを目指すべきとも言えませんし、目指さないべきとも言えません。

「あなたはそれでもエアラインパイロットを目指しますか?」

エアラインパイロットを目指す前にもう一度良く考えてみてください。

次回は「コロナ時代に完全0からエアラインパイロットになる方法」について話して行こうと思います。

今後もリアルタイムで皆さんにエアラインパイロットの仕事の良い面、悪い面、表の面と裏の面を包み隠さず情報をお届けできたらと思います。興味のある方は是非noteのアカウントを作って頂きフォローの方をお願いします。








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