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エストニアの中世から近代を語る野外博物館

9月29日日曜日 雨
朝起きて、雨の中休みをついて午前8時から散歩に行く。が、カドリオル公園をまわって海沿いのジョギングロードまで来たところで雨が降ってきた。幸い大学寮も近い場所だったので、そこで今日は中断して寮に戻る。シャワーを浴びて、今日締切の企業訪問レポートの僕の担当部分をドラフトしてクラスメイトに送る。

雨の合間の青空。ルームメイトのミトラによると、天気予報が本格的な秋の到来を宣言したそうだ。
カドリオル公園の日本庭園では鴨の群れが活発に泳いでいた。
海にかかる虹。この辺から小雨が降り出した。

午前11時前に寮を出て、エストニア野外博物館に行く。今日は12時から、ESN学生会主催の博物館巡りのイベントがあるのだ。野外博物館に行くのは二度目だが、前回は行ったのもがもう夜で見れない建物もあったので、また行くことにした。トラムとバスを乗り継いで野外博物館に着くと、もうだいぶ参加者の留学生たちが集まっていた。

今週二度目のエストニア野外博物館。ちなみに日曜日は無料
留学生でごった返す。ほとんど同じバスでここまで来たが、日本の満員電車並みのぎゅうぎゅうだった。

僕の今日のお目当てはこの前体験できなかったエストニア料理のレストランと近代エストニア建築物の中を見ること。一緒にまわろうかと誘ってくれた友達を振り切って、僕は単独でレストランに行く。ここで「Farmer’s Lunch(農民ランチ)」なるメニューを頼む。12ユーロ。結構待ったが、内容はわりと簡単な厚切りハムのステーキと炒めたオニオン、それに目玉焼きと蒸したポテトだった。結構、旧市街のHell HuntのLate Breakfastに近い。これをゆっくり時間をかけて食べて、ログハウス風の館内でまったり過ごす。

野外博物館の地図。赤で囲っているところはレストラン(右上)と近代家屋
ノリの良いドイツ人留学生たち
この辺の中世の建物は前回来た時に観たので、今回はパス
レストラン棟の全景
まずは入り口から入ってここで注文・会計する
飲食物のメニュー。ビールやワインなどお酒もある
店内の様子。わりと広々としていて、子供の遊ぶスペースもある。
ファーマーズランチ、12ユーロ。結構食べ応えがある

そのあとはエストニアの1940年代から2010年代まで結構長く使われたという画一的・典型的な家屋の中を見学に行く。この建物の中には1950、1970、1990、2018年あたりの内装をそれぞれ分けて4つのアパートで展示している。(残念ながらそれらの様子はビデオで撮ったのでここではお見せできない。)ソ連占領中の貧しい部屋をわざわざ再現して見せるところに、エストニア人の複雑な心理が垣間見えた。対照的に1991年の再独立から30年ほど経った2018年のアパートは、モダンで今すぐにでもそこに住みたいような快適そうな部屋だった。

昔のエストニアのコンビニ
昔のエストニアの消防署。真ん中の塔は火事発見のためではなく、消防ホースを干しておくためのもの
近代エストニアの代表的な家屋。ソ連占領時代、こんなデザインのが何千何万と建てられたらしい

僕は観たいものだけは観れたので、早めに博物館を失礼する。出た時は綺麗な青空やうっすらとした虹が見えていたが、寮の近くでバスを降りた時にはまた少し雨が降ってきた。近くのHypermarketのRimiでサラダを買ってきて夕食にする。

帰り道の青空(まだ博物館敷地内)
博物館の出入り口を兼ねるミュージアムショップ。草の生えた屋根がエコっぽくて良い


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