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オープン2ヶ月後、新生ミカエル堂の現在
こんにちは、ミカエル堂の店主・大津です。
昨年11月14日の店舗オープンから、怒涛の2ヶ月が経過しました。
もう本当に、たった2ヶ月とは思えない、濃すぎる毎日を現在進行形で過ごしております。
日々、試行と改善を繰り返しながらの営業に手一杯、といったところですが、今年はさらに着手したいことも盛りだくさんなので、一度ここでオープンから本日に至るまで、新生ミカエル堂の現在を振り返りつつ、皆さまにもご共有できればと思います。
予想を超える反響で、てんてこ舞いの初日
今回の事業承継をつないでくださった「relay(リレイ)」さんのお計らいで、オープン前日にメディア様をお呼びしたオープニングセレモニーを執り行い、たくさんのメディアの方にご取材をいただきました。
詳しくはrelayさんの記事をご覧ください。
またオープン当日にもご取材をいただき、ありがたくもテレビや新聞などで連日お取り上げをいただきました。
テレビでお取り上げいただくことの影響は、私の予想を遥かに超え、オープン初日は大行列。
行列ができるなんて、考えもしなかったので、完全なるシュミレーション不足。店舗の製造量、スピードでは到底ご提供ができず、結果お買い上げができない方が多数出てしまいました。(相当怒られました…)
怒涛のPDCAの日々
初日の反省点から、翌日には整理券を導入、お並びを頂かないで済むようなシステムを取り入れました。
製造状況や整理券販売にご理解をいただけるよう店頭POPの準備、近隣店舗へご迷惑をおかけしないよう整列用のパーテーションの導入など、とにかく思いつくことは片っ端から導入をしてみました。
整理券は私は全く思いつきもしなかったのですが、市場の職員さんの一言ですぐに導入させてもらいました。これは大正解で、お客様にとっても我々にとってもスムーズな営業、店舗ローンチ後の製造スケジュールを慣らしていくにも、とても良いシステムとして機能しました。(ただこれはこれで、一部のお客様からはたくさんご不満の声もいただきました)
*整理券配布による販売制限は2週間ほどで終了して、通常販売に切り替えてます
このような感じで、毎日出てくる問題・課題は、完璧でなくとも解決策を翌日には導入し「先延ばししない」を徹底してPDCAを回しています。
ジャリパンを作るスタッフ
この2ヶ月を振り返る上で、忘れてはならないのが、実際に製造・販売をしてくれているスタッフです。
先代・都成さんを含む、合計9名のスタッフで毎日、粉からパンを焼き上げ、マーガリンを練り上げバタークリームを作っています。
オープンからしばらくの間は、先代の都成さんの奥さままでお手伝いに来てくださり、実際の営業を通してご指導をいただきました。
都成さんは、現在も毎日店に来て一緒にパンの製造を行ってくださっています。特に難しい発酵、焼きあがりの見極めなど都成さんが毎日管理をしてくださり、私たちは「見て覚える」を現在も継続中です。
また、奥さまのご紹介で旧・ミカエル堂に30年勤めていたベテランのスタッフさんも当社に入社くださったおかげで、毎日安心して営業を行えています。
そのほか当社では、20代〜50代まで幅広い年代の女性がジャリパン作りを支えています。みんな働き者で前向きで、日々向上心を持ってジャリパン作りに向き合ってくれるスタッフしかいないので、私はなんて恵まれているんだ!と感謝しかありません。
まだまだスタッフ募集中です、ご興味のある方はぜひご応募ください!
店長候補の方、熱望しております…
経営について
私はこのミカエル堂の事業を通じて、単なる事業承継のイチ事例ではなく、ロールモデルのような事業にしたいという目標があります。これはビジネスとしてキチンと成功できることを示して、継ぎ手を増やしていきたいという思いからの目標であります。
ということで、経営状況については公開できる範囲でしっかりお伝えしていきたいと思います。
累計販売本数:26,525本
本日は定休日ですので、昨日1/14(火)時点の販売本数です。1日750本ほどを製造し、ほぼ完売という状況です。
これは目標の製造数の8割程度ですので、2月から少しづつ目標製造数に届くように調整をかけていきます。
利益は出ているか?
出ています。計画時にかなり固めに収支計画を行っていたこともあり、利益率は予測よりも良い数字であがっています。
M&A〜店舗オープンまで、2,000万円(!)近く投資している状況ですが、2年以内には初期投資を回収できる見込みです。
番外編:価格に対する反応
少し話がそれますが、今回の店舗オープンで一番気がかりだった価格。
一番スタンダードなジャリパンに至っては、ほぼ倍の価格になっていますが、価格に対する反応は特にありません。価格のことが話題に出ることがほとんどないんです(まれに高くなった!とは言われますが)。
メディアに出る際には必ず、価格が上がることを話していましたし、そもそも物価高騰にお客様も十分に耐性ができているように感じます。
また価格の比較がしようのない、店舗販売というのも価格が上がったことを特に気にされなかった要因の一つとも考えています。
小規模事業者は価格転嫁に消極的になってしまうことも多いかと思いますが、事業継続のためにも積極的かつ戦略的に価格転嫁には挑んだ方が良いと思いました。
2ヶ月の振り返り
ここまで、バタバタの2ヶ月をお伝えするとともに、先代・都成さんを含む9名のスタッフで、ジャリパンを作ってます!という話、現時点では利益もしっかり出るビジネスになってますというご報告をさせていただきました。
この2ヶ月は言わば、ご祝儀特需、かなり異例な状況でもありましたので、しっかりと地に足をつけて、次のフェーズに向けた準備をしていきたいと思います。
最後になりましたが、オープン2ヶ月の間にご来店を下さった皆様、本当にありがとうございます。
差し入れをくださったり、頑張ってね!続けてね!と激励の言葉をくださるお客様もいらっしゃって、心から事業承継してよかったと思います。
味に関しては、ほとんどの方が「変わらない味」「美味しい」と感想をいただいております。これまでスーパーのみでご購入されていた方が多いので、焼き立てのパンというところで、これまでになかったフレッシュな美味しさがあるというご意見もとても嬉しく受け止めております。
反対に厳しいご意見をいただくこともあります。こちらもありがたく、真摯に受け止めております。
変わらない味、というのももちろん大切ですが、何より「美味しいジャリパン」が提供できるように、頑張ります!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
relayさんからのご縁で、セキュリテというサービスで、ミカエル堂のファンドが始まりました。よろしければファンドページをご覧ください ^ ^ /