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私のこと
子どもの頃、自分のことを人より洞察力があるみたいだと認識していました。記憶力がよく、人の気づかない細かなことに気づくからなのですが、大人になって思うのは単に頭脳的なことというよりもちょっと感覚が研ぎ澄まされていたために生まれた認識、というのが正しいのではないかということ。
それがいわゆる第六感的な感覚だとはまったく思いもせず大きくなりました。テレビなどで優れた感覚や能力を持った人がでているのを見かけると、世の中にはそんなすごい人がいるんだなあとどこか他人ごとのように思って過ごしていました。
ただ、人は誰しも忘れているだけで目に見えないものや不思議なものを感じる力は持っていると思います。いわゆる女性の感みたいなものもその一つですよね。
私には赤ちゃんのときの記憶がいくつか残っていますが、その記憶をよくよく思い返すと通常では考えられない視点から見た様子を記憶しているということに気づきました。
例えば、1歳の誕生日に私は大好きな苺のケーキに思いっきり顔をうずめてしまったのですが、その時の部屋の間取りや人や物の配置だけでなく自分の後ろ姿なども記憶しています。
その出来事を体験している私とその様子を後ろの方で見ている私の記憶。ケーキに顔をうずめるという衝撃的な出来事のため、記憶がより鮮明に残っているのかなと単純に考えていましたがどうやら違っていそうなのです。
後ろ姿を見ているってどういうこと?と思われるかもしれませんね。これはおそらく「もう一人の私」の視点なのですが、そのことについてはまた別の機会に。
幼少期のちょっと不思議な記憶の話。こんな感じで少しずつですが私の世界で起こった不思議な話を綴っていけたらと思っています。