絵を描くのに必要なもの

いきなりですが技術的な話は一切ないです。
そもそも技術的な話をできるほど私は絵が描けないので。

そしてこれから話すことは統計などは一切なく、あくまで主観、私自身の経験に基づいたもので、私以外の根拠はないということを予め断っておきます。


絵を描く人の多くは、小さい頃に絵を褒められた経験があるのではないかと思われます。
へたっぴな絵でもバカにせず、すごいね、上手だねって褒めてくれる人の存在があったのではないかと。

私は今は絵を描くのは全然好きではないのですが、多分、幼稚園の頃から、絵を描くのが好きだったと思います。
めちゃくちゃな絵でも母親は褒めてくたので。
だからお絵描きが楽しくなって、いっぱい絵を描いて、回りの子供に比べると少し上手になって、小学校では上位の賞はとれなくても何かしら入選するようなことは何度もありました。
中学に入ったら突然めちゃ上手い人だらけになって賞なんて全然もらえなくなりましたが。


程度の差はあれど、絵を描く人ってそういった成功体験のある人が結構多いのではないかな、と私は感じていて、知り合いの絵描きさんも配信で同じようなことを言っていたのを聞いた記憶があります。

じゃあ絵を描くのってそういう経験がなかったらその時点で無理じゃない?って感じなのですがそんなことはないです。
これはあくまで、きっかけ作りとしてそういう体験があったというだけで、幼稚園児や小学生の絵のレベルなんてたかが知れているので絵の上達にはあまり意味がなく、大きくなってから絵に興味を持ってまじめに、理論的に勉強して絵を描きはじめた方がずっと上達も速いでしょう。

以前、同人活動を始めたきっかけを書きましたが、私がちゃんと絵を描こうと思ったのは就職してからです。
就職してから、と言っても結構長い時間が経ってしまっているので、それだけ続けてるのにまだこのレベルか??なんて言われてしまうと、
「まじめに、理論的に勉強しながら上達するために絵を描く練習をしていないし、そもそも描いてる量が全然足りていないから」に尽きるのですが、それでも描き始めた頃より少しは上達しているので勘弁してください。


さて、ここに来てやっとタイトルの話になります。
既に言っていますが、絵を描く上で一番大切ものは

「下手でもバカにしないで褒めてくれる存在」

だと私は思っています。私が絵を描きはじめたとき、それはもう下手っぴです。
恥ずかしいですがご覧ください。


2008年6月

これはpixivに一番最初に投稿した絵です。
かつて自分のホームページ(今は消滅している)に設置していたお絵描き掲示板で描いたものです。

同年10月

まあこんなレベルです。

こんな絵でもごくわずかながらブックマークしたり、コメントをくれる人がいました。
その中には私に同人をはじめるきっかけを与えた友人も含まれるのですが。


どんなに下手くそでも絵を描くのに時間はかかります。レベルが低ければ低いほど大したことのない絵でも時間はかかるし、逆を言えばどんなに時間を費やしてもその時の自分のレベル以上のものは描けません。
上の二つの絵なんてこれでも2、3時間はかかっていると思います。

絵を描くのってすごく大変だから、義理でも何でも、褒めてもらえると嬉しくて、そういう人の優しさに支えられて、今に至るまで絵を描き続けられているんですよ。


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