パートナーと円満な家計のやりくりをするために必要なお金のフロー&ストック体制について(2021年版)
こんにちは。今回はお金のやりくりについてのお話です。
このお話は、
・2人暮らし以上の単位で生活を行なっている人
・共働きをしている人
・基本、お金のやりくりについては円満にしたい
という人向けの投稿です。
逆に、
・収入源が1本に限定されている
・お金についてパートナーや家族にやましいことがある
・お金については基本自分が牛耳っていたい
・お金の細かい管理はめんどくさい
という方は参考にならないかもしれません。
共働きしています。多少細かい管理をしてもいいので円満に家計のやりくりはしたいです。
こんな気持ちの方は決して少なくないと思います。
その中で私が取り組んでいるポイントをシェアさせてください。
パートナーと円満な家計のやりくりをするために必要なお金のフロー&ストック体制について、私が取り組んでいることは次の6つです。
1. 世帯単位あたりの収入は合算し、人に依存しない口座をつくる(家族口座をつくる)
2. 個人としてのお小遣い口座(個人口座)をつくり、家族口座から支給する
3. 個人口座内のお金の動きはお互いに干渉しない
4. クレジットカードは紐づく口座を明確に分ける
5. お金の動き(特に家庭口座)はお互いに見える化させる
6. 将来を見据えて投資貯金額を決め、残った金額でお小遣い金額を決定する
1つずつ触れていきたいと思います。
1. 世帯単位あたりの収入は合算し、人に依存しない口座をつくる(家族口座をつくる)
仮に「家族口座」と呼びますが、世帯あたりの収入を1箇所にまとめ、人に依存しない口座を用意します。いわば収入におけるInboxのような役割のイメージです。世帯における収入を全て、1つの口座に集約させます。家族口座に入ってくる金額を見れば、月々、年あたりの世帯収入が可視化されている状態になります。まずは収入の現状把握から。ちなみに、家族口座については「代理人カード」というものを発行して、1つの口座について2枚のキャッシュカードを使うことができるようになります。それをパートナーと一緒に持って、いつでもお互いに家族口座からお金を引き出すことができる状態にしています。
2. 個人としてのお小遣い口座(個人口座)をつくり、家族口座から支給する
お小遣い口座を仮に「個人口座」と呼びます。個人口座はその家族の人数分あると考えていいかと思います。我が家ではもうすぐ2歳になる子どももいるのですが、子どもがお年玉など臨時収入を得た場合は子ども用の個人口座に入金するようにしています。↑に書いた図では家族口座から子ども用個人口座に入れるように書いていますが、実際は家族口座を介さずに直接入金しています。
3. 個人口座内のお金の動きはお互いに干渉しない
全てを可視化させる、といっても、やましいものというか、自分の中では必要なものでも、パートナーからしたら「そんなもの買う必要ある??」と言われるようなものもあると思います。そんな場合の支出は基本的に個人口座内で完結していけばいいと思います。その範囲内で買ったものについては、お互いに干渉しないのがベターかなと思います。相手が何か変なものを買っていたとしても、「ふーん。(まぁ個人口座から買ったらなら別にいいけど)」くらいに考えればいいのかなと思います。
4. クレジットカードは紐づく口座を明確に分ける
これは特に大切なことかなと思っています。特に、家族口座に紐づくクレジットカードの扱いは重要です。我が家では、家族口座に紐づくクレジットカードは家族カードも発行して、お互いに決済できる状態にしているのと、パートナーと利用の合意があった場合に利用させるということを念頭に置いています。シンプルな判断基準として、「個人に紐づくものではなく、家族みんなに影響する買い物」であれば、家族カードを利用するようにしています。
5. お金の動き(特に家庭口座)はお互いに見える化させる
1. でも触れた通り、お金の動きを例えば家族口座をつくり、代理人カードを使うことで家庭口座については見える化できるようにしています。ただそれだけではなく、マネーフォワードを使って、家族口座や投資、貯金に関連する口座やカードについても紐付けて見える化をしています。これで、お互いにお金を引き出すことができる状態をつくりつつ、お互いにお金の動きが見えるようになっている状態にすることが可能になります。見える化されているとモニタリング効果が働いてくるのでお金を引き出したり使ったりする動きは自ずと健全な動きを取るようになっていきます。
6. 将来を見据えて投資貯金額を決め、残った金額でお小遣い金額を決定する
↑の図にあるように、我が家では家族口座に入った収入を、個人口座のお小遣いに分配するだけではなく、投資/貯金にも回しています。正しく表現すると、投資/貯金をした上で残ったお金をお小遣い金額としています。
基本的には、
・現状の収入
・将来発生しうる支出
の2点を定めることで投資/貯金額を決め、それと月々の平均的な支出額を引いた中でお小遣いの原資を決め、話し合った上でパートナーとのお小遣いの比率を決める流れで我が家は進めています。
将来発生しうる支出については、精度の高いものだとフィナンシャルプランナーの力を借りる必要がありますが、簡単なものではエクセルに自分とパートナーと子どもの年齢を縦に並べて、平均寿命くらいの年齢を右側に1つずつ増やした表を作成します。これから子どもをつくることを考えているのであれば、人数分生まれるタイミングの年に0歳として記入をしていきます。そうすれば自分やパートナーが何歳の時に子どもが何歳になるのかが見える化され、その時の支出が想像しやすくなり、このタイミングでこれをやりたい!これくらいお金がかかる!というイメージが湧きやすくなります。そしてその時点で収入がいくらになっているかという仮定も書くと、黒字生活ができるのか赤字になるのかが見えやすくなります。具体的なイメージはこちらで確認してみてください。
(投資については、最低限iDeCoやつみたてNISAを押さえておいて、あとはロボアドの検討や株式運用を検討するなどここはここで奥が深い話なのでここでは詳細は割愛します。)
投資/貯金額やお小遣いを増やしたい場合は、基本的に次の選択肢に限られてきます。
[A]世帯収入を増やす(今の職場で評価を上げるor転職して給与を上げるor副業するor起業して成功する(お小遣いを増やすために起業する人は少ないと思いますが))
[B]将来実現させたいことを捨てる
[C]現状かかっている支出の削減プランを練って実行する
一番取り組みやすいのは[C]かなと思います。できる限りしたくないのは[B]ですね。
以上、このような形で取り組んでいくと、「パートナーと円満な家計のやりくりをするために必要なお金のフロー&ストック体制」が構築できるのではないかなと思います。図で整理すると、カバー写真にも貼っていますが、次のようになります。
それではご検討ください。
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